51c09aCGzGL__SL160_ジョデシィ、実に20年振りとなる復活の4作目で、R&B6位・POP23位を記録(そういえば10年前の2005年にはベストをリリースし、中ヒットを記録していたけど)。メンバーは、Donald DeGrate, Dalvin DeGrate, K-Ci & Jojo の4者、いずれも1980年代後半からのR&B・ニュージャックスウィングを支える今や重鎮。そんな彼らが、まさかの復活!待ってました、ってファンから、待ちくたびれたってファンまでいると思うけど、自分はようやく出たのかぁと、近年の情報からの現実と向き合ってるところです。1995年3rdで記録した大ヒットには及ばずとも、当時さながらの音楽性で対峙し、安定のヒットを記録しているあたり、頼もしいなぁと。

1. Too Hot (ft. AV)
Dawn Penn "You Don't Love Me" サンプリング、音のはっちゃけは無いけど、中低域で、もっさりと展開。渋い、憎い!
2. Sho Out
うねうね、音のこだわりが裏で色々と。だいぶハスキーに、しゃがれて、そんなヴォーカルがリードとなり、もやもやした中のミディアムスロー
3. Checkin For You
音の籠り、でも明るみを期待できる感じで、更にヒップホップ要素で暗黒の世界。全体で狂わす、不思議さ・黒さがタマラナイかも
4. Those Things
Timbaland 参加、ヴォーカルで楽しませるよりも、今の音と彼らの昇華の楽しみ。ありがちな感じもするかな、決して新しさではなく、地を這うような固さじっとり
5. Every Moment
2ndシングル、R&B3位を記録。K-Ci 色強いかも、でもPV含め、こういう大人なR&Bが今にしっかり評価されてヒットしているのは嬉しすぎる!コーラスの入れ方なんかも音に頼ってない、まるで2000年代入りたてくらいの音・声の融合にも近い


6. Nobody Wins (ft. B.o.B)
1stシングル。ラップ攻勢に、彼らの音楽に新しい手法・響きのもたらし。彼らぽさが無いともいえるけど、ヒットしても良い気もいしたけど、起用B.o.B ってのが流行り的に微妙?!


7. Incredible
SOS Band "Tell Me If You Still Care" サンプリング、地味な感じで進行、でもそこで鳴るヴォーカルが絶妙な面白さかも。寄り添いと、ほんわか節。アルバム中盤のリラックスや、ちょっとした深みにも
8. Jennifer
乾いたヴォーカル主体のピアノバラード、どこか不穏さもあって、酔いすぎず、程良く染みいるというか
9. Body Parts (ft. Mila J)
乗りきれてないかも、低域すぎる中で試す音と、安定のピアノループを混ぜて。ミラJのヴォーカルが気持ちよいくらいに彼らを継いで面白い響き誕生
10. Stress Reliever
メロディ単調な中に、外野をうまく用いてグルーヴの追求。ただ、奈何せん地味かも・・
11. Sho Out (ft. Liana Banks)
女性コーラスにて柔和、B面というか後半は緩いままに進行。なんだか、ねっとりしまくりって印象かも。。
12. Nobody Wins
ラップ無い方が、地味だけど彼らの魅力で攻めてて、改めてそろえてきたトラックの良さは分かるかな。でも6曲目のインパクトはアルバムに大きな流れだったし複雑

12曲・52分弱。まだまだ探究しないと、実際ジョデシィはかじってはいたんだけど、脳内比較とまでできないままに、言うなればK-Ci & Jojo くらいの比較、今の音楽との比較にて、彼らの音の楽しさってのが感想に繋がってて、全体的には中の下かな…(辛口)。なんだろ、落ち着いちゃってて、キター、グーっとくるって感じが薄く。特に11・12曲目はヴァージョン違いだったので、要は1-10曲で完結できちゃう内容。。惜しかったかも。でも、旧来R&Bファンには懐かしく感じるところも多かったかな。

ジョデシィ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2015-06-24