brass_construction-1977-brass_construction_iiiブラス・コンストラクション、約1年振りの3作目は、最初2枚と比べると順位を下げるR&B16位・POP66位を記録。ニューヨーク、ブルックリンで結成された彼ら、ファンクを基調として自身のグループ名を冠した作品を70年代後半よりUnited Artists から6枚に亘って相次いでリリース。以降はレーベル移籍などもあってスタイルは変わったけど、1985年前コンスタントにヒットを放ち、、、解散という感じ。2in1 はCDリリースされてたけど、最近になって単独リイシューなんかも起きてきて、再評価の波の中取り上げたいと思います。

1. We
1stシングル、Dance37位を記録。スコーンとぬけたようなおちゃらけファンク、でもストリングスだったり綺麗な音も交えながら。ヴォーカル部は少なめ、でも弾けは良いし、だいぶ自分たちならではの演奏に徹している感じ


2. L-o-v-e U
2ndシングル、R&B18位・POP104位を記録。出だしはインパクトあったけど、当時有ったようなファンク体験。ヴォーカルの加工だったり、フックだったり、音域だったりには特徴


3. Happy People
跳躍のピアノに、猛進するホーン、疾走感もしっかり、正にハッピー。でもヴォーカルに重たさはあるんだよね、その辺りが彼らの根ざすファンク?!
4. Celebrate
3rdシングル、R&B77位を記録。祝福!音はループしまくり、ギター骨太に、リリックよりも音で完成で笑い声で喜びの表現。ハイパーなサウンドにオルガン、うまく馴染んでるなぁと


5. Top Of The World
ギターだいぶ荒削りに、ロックアプローチにも敵う感じになってるし、男気がいいね。と思ったら、うまくストリングスにバトンタッチしたり、この辺の音模様が好きだな
6. Yesterday
しっとりと、ヴォーカルを重ねつつ、黒さがだいぶ研げて、纏まりの良いバラード、ましてや白人ポップにも聴こえる感じだし、変化・クールダウンが凄い…
7. Wake Up
ほのぼのしつつも、前曲以上にクールダウンさが止まらない。癒しにも通ずるくらいに棘がなく、エモーショルなキューンとなるヴォーカルは個人的に惹かれるけど
8. Get It Together
ラストはディスコ混じりに疾走、パンチとまでは行かないかな。涼しげなB面にフィットする感じの抑え目

8曲・36分半を記録。前半はバシバシとパワーが伝わってきて面白かったんだけど、後半になると若干ボルテージダウン?!おそらくこれまでに無い展開を目指したけど、空振ったってパターンのような。クリエイティブというよりも、レーベル意向なのか次々作品リリースしたがための、腑抜けが生まれたのかも。でも、悪くない独自ファンクの詰まり。

<過去レビュー>
1976年 Brass Construction 1

III & IV
Brass Construction
Funky Town Grooves
2014-07-22

III & IV
BRASS CONSTRUCTION
FTG RECORDS
2010-11-30