51w7ddau6kL__SL160_アン・ヴォーグ、前年にリリースされたデビュー作の成功を受けてリリースされたリミックス集。実際、R&B1位を獲得した曲を3曲連続でリミックスとして収録するインパクトは絶大。彼女たちは、こういったリミックス・企画作をうまく用いながら成功した印象がありますが、本作はチャート圏外。でも国内ではボートラ追加したりしてリリースしてされていることから、それなりに注目されたのではないかと…推測。

1. Hold On (Hip Hop Remix)
アカペラからスタートして、あれ?って思ったけど、彼女たちがヒップホップソウル世代にて女性グループとしてヒットを飛ばしていることに違和感なくなったリミックス、音はR&B寄りなんだけど、歌い飛ばしが時代にマッチ。ちょっと入ってくるラップ的なものもアッパーな加味に


2. Lies (New Jack Remix)
ニュージャックスウィング感は無くもないけど、風味って留まりかな。元の彼女たちの豪快なR&Bが強くプッシュされているなぁと
3. You Don't Have To Worry (Club Remix)
当時のMichael Jackson リミックスでもお馴染みのFrankie Knucles って分かるハウス仕立てながら、若干テンポが遅いのは…時代。収まりが良すぎて前2曲よりもハミ出た感じはなく美しく

4. Strange (House Remix)
Steve "Silk" Hurley 担当、こっちの方が跳躍してて楽しいハウス!綺麗で元気なピアノ、ヴォーカルも1・2曲目にあった溌剌さがしっかり
5. Time Goes On (Extended Remix)
3曲目にも近いハウス。遅めなので、緩やかなダンストラック止まりな印象。アルバム曲をこうやって料理したのは、ファンとしては面白みだったんだろうな
6. Silent Night (Happy Holiday Mix)
クリスマス曲をリミックスに用意してきたのは敢えて(本作発売が11月下旬とタイムリー)、クラシカルにも当時のR&Bをうまく取り入れた格好良いグルーヴ


<Bonus>
7. Acapella (Mover)
興味深いのはアカペラより、次回作収録の"Something He Can Feel" のようなクラシカルな女性グループの体現にも近く、実力も半端無しに分かるので、これは聴き応え十分!

6曲・37分半、国内ボートラ1曲追加で41分弱。少ない曲数でも十分に彼女たちの真髄が分かるリミックス週でした。3・5曲目辺りは賛否ありそうだけど、彼女たちの無理なリミックス作品としての1・2・5あたり評価高そう。更に6・7曲目にはファンには嬉しい収録といった印象です。

<過去レビュー>
1990年 Born To Sing
1992年 Funky Divas
1996年 Don't Let Go (Love)
1997年 Whatever (Remixes)
2004年 Soul Flower

Remix to Sing
En Vogue
Atlantic
1991-11-25