ナズ、2年振り2ndは初のR&B・POP1位制覇！自分はヒップホップをタイムリーに知った作品、更には曲ごとのフィーチャーなんかも興味があった感じで、凄い好きだったんだけど長らく家で見つからず、買い直し。改めてヘビロテしてるんですが、懐かしいというか、今尚古くなくて好きだなぁと浸っております。昔、初めてNY向かった飛行機で話したバイリンギャルの小学生（！）とヒップホップの話して、その中でナズの話題をしたなぁという思い出とか、なんかレア。1. Album Intro
2分半、冷える感じというか、銃声のような連発だったり、雄たけびだったり、なんか混沌とした中への殴り込みを与えるような考えさせられるようなメッセージ。Sam Cooke "A Change Is Gonna Come", The Lost Generation "The Sly, the Slick, and the Wicked" サンプリング
2. The Message
3rdシングル。印象的なサウンドはSting "Shape of My Heart" より。他にも、Neneh Cherry "Woman", 自身Nas "NY State Of Mind", The Honey Drippers "Impeach the President" など、サンプリング要素はあれこれ、淡々としつつもかなりインパクトを持つ問題曲
3. Street Dreams
2ndシングル、R&B18位・POP22位・Rap1位を記録。Eurythmics 同名曲サンプリング！よくも、この音からヒップホップに変えたなぁと感心ながら耳は虜状態。混沌しつつも、華もあるんだよね、不思議と。Linda Clifford "Never Gonna Stop" も入れ込むなどセンスも良いし
4. I Gave You Power
音の繊細さ、前曲を継いで良い流れに。ストリングス、ピアノ、更にはドラムまで上手いサウンドに、心地良い響き色々と。キレ味もあるし
5. Watch Dem Niggas (ft. Foxy Brown)
Bob James & Earl Klugh "Sponge" サンプリング、これ、Mary J. Blige pro. のAretha Franklin "Holdin' On" でもつかわれてた音じゃんね！今になって嬉しい発見、音が良くてバウンス！
6. Take It In Blood
Ultramagnetic MCs "Ease Back", The Fantastic Four "Mixed Up Moods & Attitudes" サンプリング、小細工は薄めに感じるラップのみを濃く出した中間曲
7. Nas Is Coming (ft. Dr. Dre)
24 Carat Black "Synopsis Two: Mother's Day" サンプリング、探りつつの音、色々な響きのラップにて、更に女性コーラスのバブリー感・ソウルにも通ずるような感触もあって好感
8. Affirmative Action (ft. The Firm)
Etta James "Hard to Handle" サンプリング、渋い！！ちょいオリエンタルな音、ファームのラップもかなりはちゃっけてて、上質だけど。そのバランス感が心地良く
9. The Set Up (ft. Havoc)
女性ラッパー ハーヴォックのワル振りが面白い感触を全体に与えてくれるよう。程良くストーリー展開、良い位置づけの曲だなぁと感心
10. Black Girl Lost (ft. Joel "JoJo" Hailey)
Stephanie Mills "The Straight" サンプリング、これまた渋いというかツボ凄すぎる。ニュースを入れつつ、清々しいサウンドとラップ。なんか嬉しくなるような流れ
11. Suspect
Chuck Mangione "El Gato Triste" サンプリング、ちょっと緩い感じのラップ、コーラス（外野？）も緩くて、更にはアナログ感が良い想起に
12. Shootouts
Al Green "I Wish You Were Here", Laurie Johnson "Theme from 'The Avengers'" サンプリング、出だし印象的にも後は淡々と。ついに、その名もショットガン…彼が訴えるような世界観に上陸という感じの曲
13. Live Nigga Rap (ft. Mobb Deep)
モブ・ディープとの相性なかなか、混沌とした世界観をうまく表現。でもアナログ感を引き連れて、聴きづらい曲が並ぶなぁというシンミリな感想もあるけど
14. If I Ruled The World (Imagine That) (ft. Lauryn Hill)
1stシングル、R&B17位・POP53位・Rap15位を記録。Whodini "Friends", Kurtis Blow "If I Ruled the World", The Delfonics "Walk Right Up to the Sun" サンプリング、ラストはローリン切ないコーラスが印象的に、凄い頭にこびりつくサビ、名曲すぎる！
14曲・58分半、絶妙な尺だったかな。更には改めて情報を見てて、サンプリングのソウルネタにかなりビビビと来ました。それ以外にも良い音をあれこれ引っ張ってきてるなぁと。この辺りのセンスが彼の人気、ヒットにも繋がってるんだろうなぁと。今尚、アルバムを出せば話題になりまくる重鎮の初期、ここから既に王道な仕上りって感想です。
＜過去レビュー＞
2012年 Life Is Good
