41ptBddCH3L__SL160_ハワード・ヒュウェット 、2年振りとなる3rdでR&B8位・POP54位を記録(過去最高位)。実は彼の他のCDを買ってきたところだったんですけど、1度もまだレビューしてなかったのでどれにしようか悩んでたところ、最もメジャーなところから手をつけようと。Shalamar 脱退後ようやく大きなヒットとなった本作、アルバム邦題はヒットした2曲目からショー・ミーとなっています。

1. When Will It Be (with Anita Baker)
アニタの参加は絶大、ほんと妖艶な魅力に包まれます。更に、中域は程良いのに高域になるとMichael Bolton ばりに張り裂けるのは聴き心地最高!アーバンな魅力ムンムンで、アダコン・ブラックコンテンポラリーとして最高なメロウバラードデュエット


2. Show Me
1stシングル、R&B2位(2週)・POP62位を記録。Smokey Robinson のようにか弱いヴォーカル、でもアーバンな音がコロンと灯り、後半はヴォーカルは力を増して、そのバランス感にホロ酔い


3.If I Could Have That Day Back
2ndシングル、R&B14位を記録。音の広がり、女性コーラスの可愛らしさに負けない力強い個性あるヴォーカル。でも中域も重視してのバランス感にニヤリ


4. Let Me Show You How To Fall In Love
3rdシングル、R&B67位を記録。平和な感じに、絶妙にコーラスを巻き込みながら歌うポップ。でもヴァースの音の屈折なんかはメロウR&Bの節々だし。声をからしながら歌いあげたり、潔いし、手に汗握る感じだし
5. I Do
聴きポイントは、抑揚あるヴォーカル、うねりの波、さらっとこなして流れていくのは本当に気持ち良いし。ロック寄りにならず、スレスレのR&B路線維持
6. The More I Get (The More I Want)
アッパーに、ダンサブルな中でも振り絞るヴォーカルの気迫は素晴らしいし、抜けの息だったり中域での小刻みな要素も気持ち良いし、いやー極上
7. Let's Get Deeper
ポップグルーヴィに、卒なくこなしている印象。音はちょっとキメが弱いかな、なんか粛々と
8. Shadow
ぼやけた中をじっくり進行するようなサウンド、ファルセット多めに。でも中盤以降は地声で堂々と声を鳴らして、ピアノの流れ方とか惹き!ゆったり跳躍
9. I Know You'll Be Comin' Back
ちょっとだけ明るみに、楽しいファンキーダンス。ストリート寄りもイケルっていう実証。自然と跳ねてて、器広いなぁ
10. Don't Give In
4曲のダンス曲を経て、丁寧にバラード。リリックの区切り方は独特だけど、アーバンメロウ超発揮。ホーンもいいじゃんね!ただ、程良くフィナーレ手前って感じ
11. Jesus
AOR寄りにも感じるけど、熱烈に歌いあげるバラード。音は控えめでラストならではって印象なんだけど、迸ってる、惜しみなく技量披露

11曲・57分、彼のヴォーカルのテクニックだったりチカラがしっかり伝わる作品でした。当時、R&BはPOPから遠ざかってる部分もあった中、確かに2曲目にしても感激な魅力は分からなかったけど、音だったり、声だったり、しなやかに感じれる部分色々と。アルバムの流れも斬新、緩急が突如、でもライヴのような展開ってのがフィットするかも。彼を知るなら、まずは本作にて声を知るべしって感じかな。

ハワード・ヒュウェット
ダブリューイーエー・ジャパン
1990-05-25

Howard Hewett
Howard Hewett
Elektra / Wea
1990-03-12