51DhtpJQIHL__SL160_ジェイソン・デルーロ、前作から1年9ヶ月振りとなる4thでPOP4位を記録。前作Tattoos は先行してアメリカ以外でリリースされたものの、シングルが軒並みヒットし(毎度だけど)、アメリカでは再パッケージTalk Dirty としてリリースされた流れもあって、絶えずチャートを賑わせていた印象があったので、このアルバムリリースの間隔は意外だったかも。2010年のデビュー来、ほんとコンスタントにリリースできている数少ないシンガー。今回も先行シングルをしっかりチャートに乗せてきているし、今や信頼できるダンスシンガーという印象かな。本作はこれまでにないくらいにゲストが参加しているのもポイント。

1. Want To Want Me
1stシングル、POP5位・Dance24位を記録。ポップで楽しく聴ける曲で、なんだろこの安心感。どこか古さもあるんだけど、その覚えやすさと巧みに聴かせるジェイソンの節回しが生きてて虜になれるんだよね


2. Cheyenne
2ndシングル。なんだろ、これまでのシングルの中では比較的抑え目なデジタル、探る感じ有り。メロディアスではなく、場を音で感じると言うか。MJフォロワー的なフットは凄い感じるかな


3. Get Ugly
彼らしい強烈高域ファルセットを塗しながら、デロデロと展開する音も階調さまざまで面白い感じで聴けるかな。響きのバランス感が良いんだよね、曲としてというかアレンジ部分で勝ってるなぁと
4. Pull-Up
音が多方向に放出されつつも、基本はゆったりした中で余裕ぶっこんだ、ほんわか。でも声の躍動があって曲が生きてるなぁと
5. Love Like That (ft. K. Michelle)
これは興味深い、だいぶ音を落として、The Weeknd とかが今やってそうなシリアス前面。ミシェルのヴォーカルもニッキ(よりもパンチ)みたいに身が引き締まるような世界観と化してくれて、これは面白い融合他ならぬ
6. Painkiller (ft. Meghan Trainor)
昨年ブレイクのメイガンを招き、ポップ最前線同士の織りなし、でも基本はジェイソンが引き立つようなR&Bダンス寄り
7. Broke (ft. Stevie Wonder & Keith Urban)
なんとも豪華な、スティーヴィ+カントリーからキースまで。声が特に聴きどころなんだけど、音に埋もれちゃってるところは大きいかも。でも、出だし、スティーヴィから始まるし、若い人はコレを聴いて何を思うか、ゾクゾク。ジェイソンも彼と同じような声になってるところもあるし、ハーモニカで応酬したり、結構濃い3分
8. Try Me (ft. Jennifer Lopez & Matoma)
結構主張の少ない曲、そこに添える感じでジェニファーが歌ってるので濃くなく、さくさくと進行する小さめポップ
9. Love Me Down
出だしのギターからして好きな音、ファンク風に、でもダンスを混ぜ気味に、小さく踏ん張る曲というか、涼しげに進行
10. Trade Hearts (ft. Julia Michaels)
Sia のようなヴォーカルを招き、心臓が低くバクバクなる感じに、両者が歌うからこせ成立するような歌詞・曲、巧く創られてるなぁと感銘
11. X2CU
爽やかにアルバムを気持ちよく締めくくってくれるミディアム、声もうまく感じられて。平和に楽しく口ずさめる80年代風だな

11曲・39分弱と、今回も短いアルバム。隠しトラックあれど、国内は2曲リミックス追加の模様(前作からの曲ってのがちょっと嬉しくないんだけど)。でも、やっぱり、前作とは異なる魅力で運んで、そして面白く音楽を楽しませてくれるなぁと感心。チームも良いんだろうし、今回はラップよりもポップミディアム系で勝負、今後のシングルアクションも期待で。

<過去レビュー>
2009年 Whatcha Say
2011年 Future History
2013年 Tattoos
2013年 Talk Dirty ft. 2 Chainz

Everything Is 4
Jason Derulo
Warner Bros / Wea
2015-06-02

エヴリシング・イズ・4
ジェイソン・デルーロ
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-06-10