37773美里〜、本日お誕生日おめでとうございます(年齢は触れない)。今年はデビュー30周年ということも有り、美里を色々と聴く機会が増えてます。実は2年前に、渡辺美里への岡村靖幸提供・参加、計23曲 というのをレビューしたら、案外こういうものの方が皆さんに読まれるようで(いつものランダムにアルバム1枚丸ごとレビューは完全に自己満足…)、改めてwiki+感想ブログとして整理しておこうかと。

美里はデビューから約10年、Epic Sony 自体が美里・TM・千里さんあたりの融合を推進して音楽界を楽しくしてくれていた流れもあって、正に色々な掛け合わせで小室氏は美里の楽曲に関わっていました。なので、自分としては、美里が次企画ベストなんかをリリースするとしたら3枚組CDとかで"小室哲哉Songbook" "岡村靖幸Songbook" "大江千里Songbook" なんかでリリースして、それぞれ1曲ずつ新曲を追加するみたいなのがほしいなぁと思ってみたり。

1985 Somewhere 作曲・編曲
記念すべくデビュー作eyes の1曲目は多重アカペラ。このメロディ、コーラスアレンジがTKなのか…。印象的なアルバムになってのは間違いなく、次曲岡村ちゃん作"Growin' Up" に続きます(そこに岡村ちゃん+TK含むTMのメンバーがコーラス参加してる豪華さ)

1985 死んでるみたいに生きたくない 作曲・コーラス(TM共同)
アルバムからの次のシングルとして後にカットされた曲、インパクトある詞が凄いんだけど、曲も既にTKならではの難しさ、息つく隙無し


1985 きみに会えて 作曲
これは気合のバラード!朴訥としてるんだけど、美里の淡さがしっかり出てて、永遠の青春バラードだなぁと。2003年には“世界の中心で愛を叫ぶ”挿入歌にも使用され、美里自身も映画に初出演。更に、TKもこの曲の魅力を感じていて、自身のソロカヴァー作品にも取り上げてるし、X Japan HIDE が亡くなった後のライヴでこの曲をglobe KEIKO と歌うことになって涙してるし、やっぱ、これは深いなぁと思う。1995年の西武球場10周年ライヴCD Live Love Life には"きみに会えて ("Yarujan" Great Funs Chorus)" として5万人観客だけの歌をラストに収録してるし、主観・客観両方に愛される名曲


1986 My Revolution 作曲
言うまでもない名曲、編曲は2nd Lovin' you の多くを手掛けている大村雅朗氏。作詞は川村真澄 さんで、当時は若手。美里に歌ってもらう曲として、ほんと凄い詞を書いてきたなぁと思います。美里にとってもTKにとっても初のオリコン1位楽曲。TKはこんな転調だらけの曲、よく当時生み出したなぁと思う、才能。そして、美里もこの難しい曲を彼女のスタンスとマッチさせて歌って世に伝わったのかなぁと。最近TVではこの曲ばっか歌ってる美里だけど、この次に売れたシングルが“いつかきっと”で22万枚だから、なんか知名度含め仕方なくなっちゃってる気もしてます

1986 My Revolution (Hello Version) 作曲
マイレボだけは細かくレビューしますねー。Lovin' you は当時10代で2枚組LPをリリース、その1枚目のレコードラストに収録されてた別ヴァージョン。男性コーラス主体に、美里がしっとり歌うバラードとして、2分半程の小さな曲だけど、やっぱ当時からこの曲の凄さはあったんだろうね、なのでアルバムならではのヴァージョンとして
1992 My Revolution -第2章- 作曲
大村雅朗 氏が再び担当(でもこの翌年も美里と仕事してるけど、この4年後亡くなっちゃうんだよね、大村さん―)。マイレボの第2章ってなると、世間的にはTHE 虎舞竜“ロード”を想起する人多いと思うけど、意味合いが異なってくるような。シングル寄りでは全然なくて、オーケストレーションヴァージョンで新録、声も1986年当時の放つ歌唱から、優しく包み込むようなヴォーカルに変化。これはこれで力のある聴き応えある名曲だと思うな
2007 My Revolution (DJTK Updated Mix) 作曲・編曲
これは意外性、TKが手掛けるダンスミックスCD Cream Of J-POP 〜ウタイツグウタ〜 より。当時TKを取り巻く環境は色々あったし、美里自身もこれについて言及していた記憶はないんだけど、1986年のマイレボ音源ではなく、おそらくBPM変化あるマイレボ2章か、未発売エリエールCM用に新録されてたっぽい音源を使用してるっぽい(でもフルで新録している気もしなかったり、でもここでの声はハスキー気味)。美里が完全ハウスになってビックリなんだけど、埋もれちゃってて勿体ない…後にTMとも美里とも縁のあるDJ Dragon がこの曲のハウスリミックスを担当してたりしてたけど(ヴォーカルは別)、色々いじり甲斐がある曲だなぁと、他にも海外GTS ft. Melodie Sexton での英語でのダンスヴァージョンがあったり、ま、色々小ネタありますね

1986 Teenage Walk 作曲
マイレボ次のシングルとして、Lovin' you の核として。美里らしい、TKらしい曲になってて好きだなぁ。編曲は今回も大村さん

1986 天使にかまれる 作曲・編曲(大村雅朗共同)
Lovin' you 1曲目"Long night" 3曲目"My Revolution" に挟まれて収録された曲、2曲目、さらに美里の作詞(eyes では2曲のみ、Lovin' you では20曲中10曲を美里が作詞なので、まだまだ美里と小室のタッグってのは確立してなかったかも)。それだけに印象に残ってる人多いと思うけど、ライヴで聴いたことないや。作詞は美里、高校くらいまでこの曲のタイトルを読み間違えて“天使にかこまれる”だと思ってた、天使に噛まれるって凄い表現・・・

1986 そばにいるよ 作曲
出だしから切なくなるような音、歌詞。それをほんと淡く、真っ直ぐに歌うんだよね、これも当時の甘酸っぱい美里の魅力、TKっぽくない音も好きかな

1986 This Moment 作曲
時代が出てるポップロック、サビは連呼して高域、TKらしい。涼しい曲なんだけど、後半ほんとパンチに変わるし声がバシバシとツンツンしまくり

1986 嵐ヶ丘 編曲(大村雅朗共同)・コーラス(TM共同)
美里の詞のパンチが強いかな、小説や映画からインスパイアされることも多い美里なので、このタイトルで、さらに当時のパンチを表現するに、面白いなぁと

1986 雨よ降らないで 作曲・コーラス(TM共同)
これは"This Moment" に近い魅力、でもパンチが出だしが強いのがコチラ。延々高域なサビ、サラリと歌ってる感あって気持ち盛り上がる。ポップ、アイドル要素もあるんだけど、高音パンチ延々がロックだよなぁと

1986 BELIEVE 作曲
1988 BELIEVE (Remix Version) 作曲
シングルオンリー曲になるはずだった曲(ほんとは1988年にベストリリース予定でシングル出していた記憶、でもその話が無くなって、1988年名盤ribbon 発売したんじゃなかったっけ)。大村さんの編曲、美里の詞。オリコン2位なんだけど、ザベストテンなんかでは1986年11月月間1位とかになった記憶(リアルタイムじゃないので何かで読んだ気が)。今尚人気曲、曲自体は盛り上がりは少ないけど染みるミディアム、1988年に遅れてアルバムに収録された際にはリミックスってなってるけど、未だに違いが分かりません、トラックダウンの差?


1987 Here Comes The Sun (ビートルズに会えなかった) 作曲・コーラス(TM共同)
全曲MISATO名義の3rd Breath から、西平彰編曲。だんだんとTMぽい音にもなってるのが西平さん編曲だからかな、詞も当時の美里あからさまで面白い

1987 Pajama Time 作曲
大村さん編曲、タイトルの割には可愛らしくなく、主張の大きい曲。それだけに意外性、歌声力強いし、TKのメロディの流れ方も面白い

1987 悲しいね 作曲・編曲
1988 悲しいね (Remix) 作曲・編曲
情景が素晴らしい、TK曲と美里詞タッグの最高峰かな。ヴォーカルも明らかに大人っぽくなって、今尚染みるバラード


1989 ムーンライトダンス 作曲・編曲
1992 ムーンライトダンス (Hello Lovers Version) 作曲
正にTKの作曲センスとアレンジセンスがばりばりに出てる曲、乗れる感じじゃないけど、深いなぁと。あんまりTVに出なかった美里がこの曲は結構地味にプッシュしてたなぁという印象で嬉しかったな、音トラブルの夜ヒットが最高だけど映像見つからず(美里とTK共演)。後者は屋敷豪太アレンジで、洗練されたセンス抜群


1990 Power -明日の子供- 作曲・編曲
出だしの音がインパクト、つららとメッセージを叩きこんでいく詞も独自。シングルカットされたけどポップ性ないし。こういう曲あってこそ美里が作詞家としての評価が上がった気がするなぁ。アルバムtokyo 1曲目だったし、当時インパクト切り込みまくりなのに、TV披露一度も無し…

1990 Tokyo 作曲・編曲・コーラス(宇都宮隆と共同)
ロック度が強いサウンド・ヴォーカル、アルバムタイトル曲で時代の寵児としてのメッセージ性凄いんだけど、これもライヴであまり歌われないなぁと、やっぱデジタルに寄っていくTKの曲は好まない傾向あるのかな、美里は

1991 卒業
TKが和を意識したデジタル、凄くマッチが難しいんだけど、絶妙な名バラードが誕生したなぁと、歌詞が惹きこまれる!これ、小学生だった自分はラジオ耳ダンボで、ラジオ文化放送の電リク(電話リクエストです、死語…)でこのCDS当たりましたw


1991 JUMP 作曲・編曲・コーラス(葛城哲哉と共同)
1991 JUMP (大魔神バージョン) 作曲・編曲
自分の大好きな曲、“悲しいね” に続く大名曲だと思うなぁ。とにかくメッセージ性、当時のファンとの歩みだったり、世界への視野だったり、若いシンガーが言葉を大事にする曲、それを後押しする曲・アレンジ秀逸。コーラスも、最もTKの声が分かる曲じゃないかな。シングルC/W オンリーの別ヴァージョンはコーラス無しだけど、これも味があるんだよね。好きだなぁ


1992 青空 作曲
これは、当時の音楽界のお金をかけられる状況あってこそ、なんとアレンジはAretha Franklin, Bette Midler, Nora Jones などで有名なArif Mardin, 更に息子のJoe Mardin も(当時のアレサの曲なども共同参加してます)。TKもこの実現を当時驚いたと聴いてるし、美里のキャリアの駆け上がり方は凄かった…しっぽりした優しいメロディだけど、日本語と、ソウル・ジャズをベースとするアリフが組んで出来た絶妙な柔らかいバラード


1994 I Wish 作曲・編曲
間をあけて、現時点でこの曲が最後のタッグ。忙しくなったTKプロデュースワークに遠慮しつつも、どうしてもと美里がお願いしたよう。既に"JUMP" の時に受け取っていた曲のようですが、当時のアルバムにほっとする曲がほしく、採用になったよう。昭和のフォークソングのような歌詞、TKにしては珍しい位BGM的な優しい音。なんとTK15歳の時の作曲です


他にも美里の"Growin' Up" に岡村ちゃんとともにTMとしてコーラス参加したり、TMの楽曲"Come On Let's Dance" "Your Song" なんかに美里がコーラス参加したり、噂としてTMの"Kiss You" は美里のために創られた(録音したのだろうか)とかってのもあるけど。近年、タブーだったように、TKの話をしてもよくなってるようだし、昨年TVで久々に共演したし、既にTKは美里に曲を贈ったという最新情報もあるようなので、今後の旧友アクションに期待!