510nbMa21LL__SL160_フージーズ、前作から9ヶ月のスパンでリリースされたリミックスアルバムでR&B50位・POP127位を記録。実際、前作までの2作でフージーズの活動は実質終了、ベストだったり、後の復活の噂なんかはチラホラあったものの、今となればこのアイテムもレア化している気もします。今このタイミングで本作を取り上げたのはLauryn Hill 来日を祝して!実際、ローリン自身もソロ作品を1枚・ライヴ1枚リリースしているのみで2000年以降はほんとアクションが無い状態。素晴らしいソウルの申し子な筈なのに…もうディアンジェロ以上に、シラけちゃってるアーティストの一人ですが、彼以上にローリンの日本での人気は凄まじかったし、改めて未チェックアイテムを取り上げようと思い
でもライヴは高すぎでいけないだろうな…フェスも、ちょっとメンツ的に全部が惹かれにくく)。

1. Ready Or Not (Clark Kent / Django Remix)
2ndからの4thシングルより。オリジナルとは全く異なるリズム、音、何よりリリックも相当に新たに加えられてて印象様変わり。フージーズのクリエイティヴ、リミキサーのワクワク度もしっかり伝わる感じだし
2. Nappy Heads (Mad Spider Mix)
1stからの2ndシングルより。1st の記憶自体が曖昧だったりするんで、その比較は難しかったりするんだけど(YouTube聴けばいい話なんだけど、それはスルーで…あと、2nd ばっか聴いてきたんで…)灰汁強いラップでかなりレゲエ調に、ローリン出番なし
3. Don't Cry Dry Your Eyes
新曲?ベースラインが特徴を持っていき過ぎ、そのラインの中でラップを粛々と。アルバム漏れも分かるかな、フージーズというよりも音の強大さにて
4. Vocab (Salaam's Remix)
1stからの3rdシングルより。リミックス意外、だいぶ雲ががったと言うか、淡く不透明感が強く。ラップ強靭にも、ローリン不在ってのがちょい残念にも当時ならではの曲だしな
5. Ready Or Not (Salaam's Ready For The Show Remix)
1曲目にも言えたけど、オリジナルを踏襲してて好きだなぁ。彼らのルーツをより濃くしたような感じのラップミックス、音も新たな感じでリミックスの次元を超えてるような

2ndからの2ndシングルより、フージーズ最大のヒット且つRoberta Flack カヴァーを淡々と歌い上げているようで、曲と彼らの面白みをライヴでも如何なく発揮、メランコリーに、音のバランスとかがライヴならではで嬉しくなるけど3分に満たない繋ぎにて
6. Killing Me Softly With His Song (Live At The Brixton Academy)



7. No Woman, No Cry (Stephen Marley Remix)
2ndからの4thシングル、Bob Marley カヴァー。これも大歓声入ってるけど疑似なのが分かるのが惜しい…ゆったりしている中で、アルバムとしての繋ぎを意識しているような本作後半。でも、じわじわ臨場感響いてきて楽しめてきた!
8. Vocab (Refugees Hip Hop Remix)
4曲目に続き、ローリンがしっかり閉めてくれる感じで、若さでぐいぐい攻めていく勇ましさ。音はちょっと刹那、でも勢いがあることを認識

8曲・38分半、フージーズの過去2作を聴くと、よりエクストラとして意味が分かってくるようなリミックス作。それだけに、"Fu-Gee-La" なんかは敢えて収録してないし、これまでに遊ばれてなかった部分を巧くパッケージした拡張版的内容。なので、本作だけの評価ってのは難しい気がするけど、彼らのプロモ心がうまく伝わってくるような作品で好感度は高いものだと思います。

<過去レビュー>
1995年 Fu-Gee-La The Fugees
1995年 The Score The Fugees
1995年 Ready Or Not The Fugees
1998年 Miseducation of Lauryn Hill
2002年 MTV Unplugged 2.0
2003年 Greatest Hits The Fugees

(REFUGEE CAMP) BOOTLEG VERSIONS
フージーズ
ソニーレコード
1996-11-27

Score: Bootleg Versions
Fugees
Sony
1996-11-28