
1. So In Love With You
いきなり、揺らめくサウンドに、メロウなヴォーカル。音もまさに哀愁、個人で奏でるはムード音楽?と思うくらいに、素敵な世界観溢れ
2. Love Oh Love
タイトル曲 且つ1stシングル、R&B75位を記録。ゆったりしつつも、ストリングスに流されず、ホーンなどの個性も色々と交錯して見事に高揚するサウンドに。そして、上質に歌われるファルセットばりの浮くヴォーカルも気持ちよく
3. When You Smile
2ndシングル、R&B81位を記録。ホーンの上り沈みがクールでタマラナイ!!そこを粛々と辿るリロイはカッコイイし、とにかくここは音の優勢だなぁ
4. Getting It On (Instrumental) (Theme from The Jay Johnson Affair)
インストだけど、前曲からの流れを汲んでかなり豪勢なものに仕上がってて、かなりこれもニンマリしちゃう。ピコ音も気にならないくらい混沌さをうまく入れ込んでるなぁと
5. Time Brings On A Change
混沌とした音、じっくりニューソウルを奏で、そして燦然と多くを語らない中のメッセージ性、それは不穏なコーラスだったり音の組み合わせだったり、不思議に中毒になりそう
6. I'll Be There I Still Care
うねる音に、颯爽としたヴォーカル、冒頓とした青春。ストリングスも絶妙に高い位置をキープするけど、リロイやホーンと混じって柔和
7. I'm In Love With You Girl
しっとりバラード、ホワワーンとした抜けた感触、でもアルバム全体を統一するが如く登場する音は変わらず、うまくすり減らして表現
8. As Long As There's Love Around
ラストは程よいバランスで音を鳴らしながらも、リロイの内にあったソウルを結構放っていく感じで心地よく、最後だからお後はOKって感じかも
8曲・28分半、音にどうにも釘づけなアルバムでした。一部どんよりした中でもリロイの浄化作用をもって楽しく涼しく聞ける、どこまでも暑苦しくなく、気持ちよいカートムソウルを聴くことができました。ただ、思った以上に終わるのは早い、音としては緩くて上質でよいんだけど全体を通すとリロイのリリックメッセージ自体は薄め、その辺含め次回以降に期待という位置づけなのかな。
<過去レビュー>
1975年 Huston
1978年 Closer to the Source
1982年 Paradise