51NGZdh3xfL__SL80_ロバータ・フラックにとっては半年振り4作目、ダニー・ハザウェイにとっては1年振り3作目は、タッグ初となるデュエットアルバム。その名もロバータ・フラック&ダニー・ハザウェイ。ダニーにとっては生涯最高記録、ロバータにとっても好成績となるR&B2位・POP3位を記録。彼らのタッグは以降も続くのですが、1979年にリリースされたロバータ・フラック フューチャリング ダニー・ハザウェイもあったくらいですが、これは制作中にダニーが自殺してしまいロバータが何とか完成させたという流れ・・。なので、安心を持って聴ける、そして良質として位置づけられる本作。

1. I (Who Have Nothing)
ゆるーり、こんなメロウな曲が一発目に来るとは、ダニーの陰の部分も失われず、ロバータは実に飄々とこの音の中を泳いでて凄く興味深く惹きこまれる。切なくも美しい音のマドロミ
2. You've Got A Friend
1stシングル、R&B8位・POP29位を記録。Carol King 名曲カヴァーは、切なさのロバータに、苦さを引き連れたようなジェントルなダニー、デュエットにて。音はだんだん明るみに、意気もいい感じに、技巧だけでなく雰囲気が良い酔い


3. Baby I Love You
Aretha Franklin カヴァー、ファンキーやニューソウルさは無いけど、実に初々しく、楽しげに歌っているのがニンマリ、アレサへの敬意も感じるし
4. Be Real Black For Me
2ndシングルB面。加え、Charles Mann との共作。柔らかな溶けてしまいそうなバラード風。ジャズの転がり、とにかく平和な感触
5. You've Lost That Loving Feeling
2ndシングル、R&B30位・POP76位を記録。期待のベースライン、でも全体にはミディアムスローにて通い合う美しさ、ゴスペルぽいオルガンだったり丁寧な温かさが良いね


6. For All We Know
ダニー単独にて悲しいピアノ曲、余韻まで美しい。なんだろ、印象には残りにくいんだけど、灯的な美しさ
7. Where Is The Love
3rdシングル、R&B1位・POP5位を記録。ダニーのサポートも良いんだけど、とにかくロバータの透明感あってフワリ伸びるヴォーカルにこそ魅力、これは永遠のクラシックミュージック!


8. When Love Has Grown
二人の堂々と、強弱も、ちょうど重なるハーモニーの息も、演奏も豊かで、プロデューサー陣の手腕を感じさせる。あんまり目立ちにくくも、ダニーの声の気持ち良さも再発見
9. Come Ye Disconsolate
だいぶ低域でじっくり歌われるなぁと、ヒット性よりも場の美しさ、ソウルの強さ・儚さ、可能性の大きさをどこまでも
10. Mood
3rdシングルB面。ラストはお後が良い程に、ミディアムで気持ち良く、7分に及ぶけど濃くない味付でほんわか

10曲・42分半、とにかく気持ち良いアルバムだなぁと。二人が交わると濃い作品ってのはデュエット作で有りがちだけど、絶妙なところで線の細さも表現。ソウルだけど、しなやかに浸透する感じで新たな領域を当時開拓したんだろうなぁと。ジャケの黒っぽいイメージよりも、もっと白いイメージです。

<過去レビュー>
Roberta Frack & Donny Hathaway
1979年 Roberta Flack ft. Donny Hathaway

Donny Hathaway
1970年 Donny Hathaway
1970年 Everything Is Everything
1972年 Live
1972年 Come Back Charleston Blue (OST)
1973年 Extension of Love
1980年 In Performance
1990年 A Donny Hathaway Collection
2004年 These Songs for You Live

Roberta Flack
1973年 Killing Me Softly
1983年 Born To Love with Peabo Bryson
1997年 The Christmas Album
2012年 Let It Be - Roberta Roberta Flack Sings The Beatles

Roberta Flack & Donny Hathaway
Roberta Flack
Atlantic / Wea
1995-10-19

ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ(紙ジャケット&SHM-CD)
ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ
ワーナーミュージック・ジャパン
2013-07-31