アーマ・トーマスと言えばニューオーリンズを代表するシンガーとて有名ですが、本作は主に60年代マッスル・ショールズ録音の曲を集めたコンピ。こういったものは再評価されても良いと思いますが、自分は1991年にリイシューされた輸入盤より。早くは1984年に日本でもLP化されていますが、アマゾンリンクでは出てこず。よって、代わりにコンピで言えば1990年にリリースされたSomething Good なんかも良質なコンピとして聴けると思います。1. We Got Something Good
1968年次曲のB面。ゆらり、濃くはないんだけど低域を聴かせて歌い、実にカッコイイ!踏ん張って、音の連呼ほんわかさ、女性コーラスも味
2. Good To Me
1968年シングル、R&B42位を記録。スロウにハスキーに、まとわりつくが如くソウルを纏った独特の声、ヤラレル!とにかく渋い、サビの低域もグッと来る、ロックにも近い暴れる前の休息があるというか
3. Here I Am, Take Me
あがいたような節々、実にクール。重たさもあるんだけど、区切られ方に灰汁はないのでシンナリ、でもかなり男っぽい歌唱だなぁと
4. Security
好きな曲、サウンドだったりメロディが結構興味深いバランスを経て成り立っていて、ご機嫌
5. Let's Do It Over
じっくり聴かせるバラード、高域の可愛らしさも見え隠れなんだけど基軸はどっしりと、ただこの曲については切なさがじんわり
6. Somewhere Crying
1967年シングル。力強さ、時にシャウトにも近い歌唱。でも低域の絶えるような情念だったり、彼女は抑揚が素晴らしい
7. A Woman Will Do Wrong
1968年シングル。セルフコーラス(?)を重ねてスタート、粋!ふんわりした感じはDionne Warwick にも近い。切々とした中に揺らめき、輝き、未来だったり、可能性が待ってるような
8. Yours Until Tomorrow
音は変わらない感じで展開するんだけど、ちょいクセがある歌唱でぐいっと惹きつけ。やっぱ、歌唱力を地で魅せつけられると凄さがストレートに
9. I Gave You Everything
7曲目シングルB面、音はほんと裏方、彼女の大胆にも強弱独壇場の歌唱が世界観を自由自在に
10. I've Been Loving You Too Long
これぞマッスルショールズというような聴かせる演奏、彼女も此処は実に丁寧に歌う、彼女の柔らかい部分を前面に、引き出しの多さを感じるし、ゆえに表現力の楽しみ
11. Don't Make Me Stop Now
短い中にもじわじわとストーリーを伝えるようで、深いなぁと、グッと来る。彼女は淡々と歌っているようだけど余裕で飛び出してくるような随所歌力
12. Cheater Man
6曲目シングルB面。ラストは緩さある中で、UKロックにも近いようなクールなサウンドにて、ぐいぐい響く音の中を、ありきたりではなく、まだ無き音符を求めて泳ぐように歌い放ち、堂々たる
<Bonus>
13. Good Things Don't Come Easy
CD盤の追加、12曲目に敵うような曲で、弾けて楽しめる!割とスロウが多かっただけに、自分は嬉しい堪能
12曲・33分、ボートラ追加で36分。アーマが、ニューオーリンズだけでなく、しっかりソウルとして息づいていたことを証明するような作品。選曲、曲の流れも良いなぁと。それでも近年のコンピなどと比べれば少ない曲数なので、敢えてLPのように聴けたのが良かったかな。彼女の実力を改めて本作にて知れて満足。
<過去レビュー>
1966年 Take A Look
2008年 Simply Grand
2009年 50th Anniversary Celebration
2011年 Billboard Live Tokyo
