41ZB0QXTNWL__SL160_ジェイド、デビュー作(R&B19位・POP56位、プラチナ獲得)の成功を経て、10ヶ月後にリリースされるは米ケーブル局BETに招かれてのライヴ盤(R&B67位を記録)。彼らの期待や話題性の高さを知ることになる作品でありつつ、当時のR&Bの人気が本盤からも伝わってくると思います。特に、女性グループの活躍が台頭していた時代でもあるので、彼女たちはそういった意味でもプロモーションを色々仕掛けられてたのかもしれないですね。

1. Settle Down P.O.V
前座は別の女性グループ?ゆったりとしつつ、ヒップホップソウルにも近い感触で、当時の音楽の面白さをじわじわと
2. Intro
イントロ3分、ようやくスタート。Victor "Dez" Ramsey がラップを荒っぽく披露
3. I Wanna Love You
デビュー作より1stシングルとしてR&B7位・POP16位を記録。朝に気持ちよさそうなミディアムグルーヴ、じりじりする裏のシンセは邪魔なんだけど(笑)、リードとコーラスの具合がクラシカルにも今に通じて綺麗
4. Don't Walk Away (Intro)
ヒット曲が次々やってくるかぁ!と思わせておいての、20秒ヒッカケ、コントみたい
5. Don't Ask My Neighbor
力もあるし、包容力もあるし、でもどこかR&Bというよりもふわっとしててポップさが台頭してるような
6. Blessed
曲名通り、ブレスな曲。手拍子だったり、最小限の音にて構成されユッタリした心地が気持ち良く
7. Mr. Do Right
実に8分半、めっこり、ガールズトリオとして相当な歌力をこめて発散されるスロウフロウ!これを聴けば、彼女たちが単のアイドルではなくポテンシャル秘めた逸材と伝わるのでは
8. One Woman
デビュー作より3rdシングルとしてR&B16位・POP22位を記録。リミックススタイル、でもジャズテイストのように美しい旋律に流れる声、とにかく艶があって、繊細で


9. Do Me Baby
探るようにも、会場を盛り上げながら、楽しませながら、即興風のヴォーカルに凄み。力も、若さを超えた凄みが溢れてるし
10. I Want 'Cha Baby
それまでの流れを総決算する如く妖艶さ。リードの強さも、抑え目に展開し続けるコーラスも際立ってるし
11. Rock Steady
1971年Aretha Franklin カヴァー、アンコール状態で楽しむグルーヴ!とにかく楽しい流れ。彼女たちの曲に無いファンキーさを新たに追加しての盛り上がり
12. Don't Walk Away
デビュー作から2ndシングルとしてR&B2位・POP4位を記録(キャリア最高位)。ラストはじらしてたヒット曲を、実に8分、ここぞとばかりに押し上げまくり。ただ、このヒイキ振りは、既に他なるヒット曲の誕生ならないことを予感するようでも…でも、観客に楽しんでもらうツボ抑えてるなぁ


12曲・60分程。大満足な展開、放送用にうまくパッケージで来てるなぁと、彼女たちのオリジナルでは伝わらない魅力が具に表現されていて楽しめました。中盤のメロウな展開が好きかな、きっとここまで艶あるグループとしての極みは走りだったと思うんですよね。ヒップホップ交えつつ、でもR&Bの美しさを追求しつつ、どっちつかずではあるけど魅力多面的に。

ジェイド
BMGビクター
1993-10-21

Bet Listening Party
Jade
Wea International
1993-08-31