パティ・ラベル、6年振り2枚目となるライヴアルバム2枚組で、R&B51位・POP182位を記録。パティは、ライヴでも共演を恐れられるほどの驚異のヴォーカルの持ち主。それはゴスペル歌手でさえ圧倒するほどの威力だったり。70を超えたいまでさえ、そのパワーは到底追いつけない程。自分は2006年にNYでライヴを観れるチャンスがあったんですが、ドタキャンで中止・返金、あー、もう見れないのかなぁ。本作はDVDでも発売されてますが、CDでもかなり堪能できるソウルの凄み。ゲストも注目、凄まじいパンチ・破壊力が待っています。
<Disc.1>
1. I Believe
1950年代前半Frankie Laine によって歌われたバラード、怒りを鎮めるかのように強く強く歌うパティが印象的。実に恐るべしオープニング
2. When You Talk About Love
前年リリースFlame より Jam&Lewis が手掛けたシングル(R&B12位・POP56位・Dance1位)を早速披露。前曲の流れもあってか、かなりケタタマしく、拳を突き上げて戦に出るかのような
3. Flame
Brenda Russell 作・Arif Mardin pro. で話題になった前作からのタイトル曲(この流れあると前作をきちんと聴きたくなってきた)、嬉しくなるほっこりするバラード。歴史を感じ、これからも歩み続ける決意みたいのが自然と、パティの抑揚にて感動も
4. He Doesn't Love You
新作からの3曲目、Reba McEntire & Linda Davis カヴァー"Does He Love You"。拳を入れながら、コーラスと共にじっくり聴き惚れ。爆発せずもしっかりエモーショナルで訴求する好感
5. New Attitude
1985年のヒット、ディスコテイストにリズム刻んで、バンドも激しさを帯びながら、パティの高音もさえてきた!歯切れも絶頂に、テクニックの応酬
6. If You Asked Me To
1989年のヒット、じっくり、ソーッと歌われ、凄く染みる。後にCeline Dion も歌ってたなぁ。後半の高域、伸び、格別の度量!コーラスがしっかり歌ってくれ、パティが新たな輪郭を描いて進化するバラード
7. If Only You Knew
ビデオ未収録(らしい、持ってないので補記程度)、1983年のヒット。今でも人気が高い曲!客席と掛け合いながら余裕のリフ、ライヴでの大御所ならでは。でも歌は揺るぎなく、音は弱められても、声の強弱は巧み過ぎる
8. You Are My Friend
1978年のヒット、灯るような歌声から、高速に駆け抜けていくリリックなんて凄みの一言。絶妙に思い浮かべられる景色が見事に変えられていくし、コーラスが自分としてはたまらないなぁ
9. Lord's Side
圧倒のロック?ゴスペルへ移行、流れには納得過ぎる。クワイア(コーラス)も頑張るんだけど、パティが簡単にそれを追い抜くパワーで返すもんで、参っちゃう
<Disc.2>
1. The Bells
ライヴ後半ってところでしょうか。これもDVD未収録のようですが、はて。おおらかに、激しく、でも起伏あっても落ち着きは良い感じで
2. Is It Still Good To You (with Eddie Levert)
Asford & Simpson カヴァー、往年のデュエットにて。パティもエディの気迫にだいぶ参ってる感じで、新鮮。実はこの曲と11曲目は別公演ではLuther Vandrossが出演していたようで、DVDにはそちらが収録されているんですよね。いやー、参った(権利上なんだろうけど)。アルバムタイトルには偽りあって、2公演以上やってるんですな…
3. Don't Make Me Over
バカラック曲でDionne Warwick カヴァー、オリジナル淡々さ排除で、実に豪快に昇天してく感じで、もうパティ独壇場
4. If You Love Me
邦題、愛の賛歌。世界中を旅している気分になる、日本人にも染みる曲。実に感情的に、それもしっかり籠って、演奏の抑揚も素晴らしいくらいに6分半に亘る傑作!
5. On My Own
1986年パティ最大のヒット(R&B・POP1位)、コーラスを共演に見立て、オリジナルとはちょっと違う荒削りあれ、歌ってくれて感謝だな
6. Sparkle
Aretha Franklin カヴァーは実に短い1分程、でも敢えてこの曲ってのが嬉しいところ。元祖ディーヴァに敬意を示しつつ、次曲に向けて駆け抜けていく助走のように
7. Got To Be Real (with Mariah Carey)
マライアが他人のライヴアルバムに登場するのはこれが初めてだったかな。でも、この頃ってちょうど歌唱力がガクーンと落ちてきた頃ってのもあって、パティの格の違いが明らかで、なんか可愛そうにも観える。マライアの敬意を感じつつも、パティの上下ヴォーカルの凄みを楽しめるなぁと、こういうのはコラボってよりも比較になってしまった・・
8. Lady Marmalade
The Labelle 期の名演、ファンキーに、余裕たっぷりに、アドリブもたっぷり、これも進化だなぁ。曲自体はもっさりしてるけど楽しい
9. Patti Talk
3分MC
10. A Change Is Gonna Come
Sam Cooke カヴァー、低域を効かせて意表付かれてるので、だいぶどっしり聴ける。ヒーリングにも近いかも。後半叫びも、こういうのも魅力。曲の良さが鮮明
11. Hold On (with Eddie Levert & Gerald Levert)
CDではルーサーではなく、レヴァート親子登場、十分贅沢な面々なんだけど。平和にクラップ、ストリングスも良いな。腹式もワクワク聴ける、いやー、エディいいなぁ!ジェラルドもやばいくらいホップ!
12. Somewhere Over The Rainbow
名クラシック、安定して聴けるはずなのに爆発なバラードに。終盤の高音と伸びは、、のど自慢大会!優勝です
13. I Believe I Can Fly
ラストは近年のR. Kelly大ヒット カヴァー、流れを保って華やかに高域にとどめ!リプライズ的に尺は短いけど、凄い充実なライヴでしょうに、濃い濃い
ディスク1:9曲・41分、ディスク2:13曲・53分、22曲・計94分弱のボリューム。いやー、圧倒的だったなぁ。聴いててもパワーを吸い取られるような。それくらいにスピリチュアルで、ホンモノをどこまでも聴けたと思います。ゲストも凄ければ、選曲もツボの集約!2枚組に及ぶ、往年アメリカンソウルの頂点を魅せつけられるマストなライヴ作品だと思います。
<過去レビュー>
1976年 Chameleon Labelle
1977年 Patti Labelle
1978年 Tasty
1989年 Be Yourself
1990年 This Christmas
1994年 Our Christmas Songbook* & The Bluebelles
2000年 When A Woman Loves
2002年 Way Up There
2004年 Timeless Journey
2005年 Classic Moments
2006年 The Gospel According To Patti Labelle
2007年 Miss Patti's Christmas
2008年 Back To Now Labelle
<Disc.1>
1. I Believe
1950年代前半Frankie Laine によって歌われたバラード、怒りを鎮めるかのように強く強く歌うパティが印象的。実に恐るべしオープニング
2. When You Talk About Love
前年リリースFlame より Jam&Lewis が手掛けたシングル(R&B12位・POP56位・Dance1位)を早速披露。前曲の流れもあってか、かなりケタタマしく、拳を突き上げて戦に出るかのような
3. Flame
Brenda Russell 作・Arif Mardin pro. で話題になった前作からのタイトル曲(この流れあると前作をきちんと聴きたくなってきた)、嬉しくなるほっこりするバラード。歴史を感じ、これからも歩み続ける決意みたいのが自然と、パティの抑揚にて感動も
4. He Doesn't Love You
新作からの3曲目、Reba McEntire & Linda Davis カヴァー"Does He Love You"。拳を入れながら、コーラスと共にじっくり聴き惚れ。爆発せずもしっかりエモーショナルで訴求する好感
5. New Attitude
1985年のヒット、ディスコテイストにリズム刻んで、バンドも激しさを帯びながら、パティの高音もさえてきた!歯切れも絶頂に、テクニックの応酬
6. If You Asked Me To
1989年のヒット、じっくり、ソーッと歌われ、凄く染みる。後にCeline Dion も歌ってたなぁ。後半の高域、伸び、格別の度量!コーラスがしっかり歌ってくれ、パティが新たな輪郭を描いて進化するバラード
7. If Only You Knew
ビデオ未収録(らしい、持ってないので補記程度)、1983年のヒット。今でも人気が高い曲!客席と掛け合いながら余裕のリフ、ライヴでの大御所ならでは。でも歌は揺るぎなく、音は弱められても、声の強弱は巧み過ぎる
8. You Are My Friend
1978年のヒット、灯るような歌声から、高速に駆け抜けていくリリックなんて凄みの一言。絶妙に思い浮かべられる景色が見事に変えられていくし、コーラスが自分としてはたまらないなぁ
9. Lord's Side
圧倒のロック?ゴスペルへ移行、流れには納得過ぎる。クワイア(コーラス)も頑張るんだけど、パティが簡単にそれを追い抜くパワーで返すもんで、参っちゃう
<Disc.2>
1. The Bells
ライヴ後半ってところでしょうか。これもDVD未収録のようですが、はて。おおらかに、激しく、でも起伏あっても落ち着きは良い感じで
2. Is It Still Good To You (with Eddie Levert)
Asford & Simpson カヴァー、往年のデュエットにて。パティもエディの気迫にだいぶ参ってる感じで、新鮮。実はこの曲と11曲目は別公演ではLuther Vandrossが出演していたようで、DVDにはそちらが収録されているんですよね。いやー、参った(権利上なんだろうけど)。アルバムタイトルには偽りあって、2公演以上やってるんですな…
3. Don't Make Me Over
バカラック曲でDionne Warwick カヴァー、オリジナル淡々さ排除で、実に豪快に昇天してく感じで、もうパティ独壇場
4. If You Love Me
邦題、愛の賛歌。世界中を旅している気分になる、日本人にも染みる曲。実に感情的に、それもしっかり籠って、演奏の抑揚も素晴らしいくらいに6分半に亘る傑作!
5. On My Own
1986年パティ最大のヒット(R&B・POP1位)、コーラスを共演に見立て、オリジナルとはちょっと違う荒削りあれ、歌ってくれて感謝だな
6. Sparkle
Aretha Franklin カヴァーは実に短い1分程、でも敢えてこの曲ってのが嬉しいところ。元祖ディーヴァに敬意を示しつつ、次曲に向けて駆け抜けていく助走のように
7. Got To Be Real (with Mariah Carey)
マライアが他人のライヴアルバムに登場するのはこれが初めてだったかな。でも、この頃ってちょうど歌唱力がガクーンと落ちてきた頃ってのもあって、パティの格の違いが明らかで、なんか可愛そうにも観える。マライアの敬意を感じつつも、パティの上下ヴォーカルの凄みを楽しめるなぁと、こういうのはコラボってよりも比較になってしまった・・
8. Lady Marmalade
The Labelle 期の名演、ファンキーに、余裕たっぷりに、アドリブもたっぷり、これも進化だなぁ。曲自体はもっさりしてるけど楽しい
9. Patti Talk
3分MC
10. A Change Is Gonna Come
Sam Cooke カヴァー、低域を効かせて意表付かれてるので、だいぶどっしり聴ける。ヒーリングにも近いかも。後半叫びも、こういうのも魅力。曲の良さが鮮明
11. Hold On (with Eddie Levert & Gerald Levert)
CDではルーサーではなく、レヴァート親子登場、十分贅沢な面々なんだけど。平和にクラップ、ストリングスも良いな。腹式もワクワク聴ける、いやー、エディいいなぁ!ジェラルドもやばいくらいホップ!
12. Somewhere Over The Rainbow
名クラシック、安定して聴けるはずなのに爆発なバラードに。終盤の高音と伸びは、、のど自慢大会!優勝です
13. I Believe I Can Fly
ラストは近年のR. Kelly大ヒット カヴァー、流れを保って華やかに高域にとどめ!リプライズ的に尺は短いけど、凄い充実なライヴでしょうに、濃い濃い
ディスク1:9曲・41分、ディスク2:13曲・53分、22曲・計94分弱のボリューム。いやー、圧倒的だったなぁ。聴いててもパワーを吸い取られるような。それくらいにスピリチュアルで、ホンモノをどこまでも聴けたと思います。ゲストも凄ければ、選曲もツボの集約!2枚組に及ぶ、往年アメリカンソウルの頂点を魅せつけられるマストなライヴ作品だと思います。
<過去レビュー>
1976年 Chameleon Labelle
1977年 Patti Labelle
1978年 Tasty
1989年 Be Yourself
1990年 This Christmas
1994年 Our Christmas Songbook* & The Bluebelles
2000年 When A Woman Loves
2002年 Way Up There
2004年 Timeless Journey
2005年 Classic Moments
2006年 The Gospel According To Patti Labelle
2007年 Miss Patti's Christmas
2008年 Back To Now Labelle