ペギー・スコット・アダムス、1978年にリリースされたディスコ作。2006年にUK にてShe's Got It All: Rare 70's Soul としてリイシューされ、自分はおそらく未開封盤とかでワゴンセールとかになってて買った記憶。1948年生まれだそうなので、当時29歳。古くは1969年頃からBen E. King ツアーメンバーとして参加したりと、今や相当な大御所。今尚現役でリリースを続けているようで。自分は、このモダンな色使いのジャケが気に入ってるのと、曲数が多すぎないこと、リミックスまで入ってることでレビュー甲斐。1. You've Got It All
キャッチーに弾けてるディスコ、歌いっぷりも激しい。力量も乗せ方も抜群、ソウルフィーリイングを持つダイナミックさが魅力。鍵盤やベースの躍動も素晴らしい
2. Your Loving Is Tasty
緩やかになって、今でいうインディーソウルみたいな感じで、ほんわかと。曲調が変ると、ここまで表現が変るとは、芯がしっかりしてる
3. Came Down Hard On Me Baby
また声質が変った印象。Donna Summer を小ぶりにした感じというか。ズンズン進むテンポも、ちょっと意表を突くような印象。終始、なんか探り合いといった様相も
4. Make Me Loose
音のハメ方が古いなぁ、80年代ダンクラに近いところもあるけど、コーラスとの組み入れ方は面白味。粗削りなヴォーカル、彼女は評価すべく才能じゃないかな
5. Let Me Untie You
まるで黒さを感じない妖艶さ、堂々たる華麗さ。ここまでの変化も凄い、モノマネアルバムか、というくらいに。曲調も、これまでに無い白さ
6. Movemaker
B面1曲目は、ズシズシと再来ディスコ。自分は怪力が堪能できるのが、こういう方が好きだな。徐々に盛り上がっていく感じで、でも全体的にはスリムな出来
7. It Was The Best
ソウルムーディな曲、気持ちよく流れるようなサウンド、ストリングスも派手じゃないけど、豊かな感じに。ヴォーカルも滑らかに
8. Make It Soon
楽し気なアップテンポ、コーラスのおどけ、リードは節々表現なかなか。時代が出てるかな、安っぽさがちょっとあるなぁと
9. Firepower
これまでに無いロックアプローチ、ずんずん進行してパワフルさ。更にピアノとの融合が適度に気持ちよく。ヴォーカルばっかよりも音のアプローチがなかなかで究めてるなぁと
10. Start My Motor
ラストは、サウンドはためらいがちにも取れるんだけど、ヴォーカルを大きく放ちまくって信頼感。荒れてる部分なんて、ただのディスコ歌手で片付けるには勿体無いくらいに強力
<Bonus>
11. Let Me Unitie You (Remix)
オリジナルはちょっと白すぎてダメだったんだけど、ちょっとは緩和されて、白っぽさの中に黒を求めるようで、多少のリミックス効果
12. You've Got It All (Remix)
リミックス言えど、尺を半分とした3分弱。音の違いってよりも、ニューエディットって感じなんだろうか、こりゃ残念
10曲・35分、ボートラ2曲追加で41分。シンガーの魅力を十分に堪能。実際、自分の中で曲調は捨てもあったんだけど、カラフル具合だったり、それに合わせたヴォーカルスタイルが面白くて、1996年に、ようやくソロキャリアとして初の作品をJimmy Lewis なんかが手掛けて話題になったようで。あくまでも本作は、インディーな隠れたLPって感じだったようですね。
