1111クリスタル・ウォーターズ、3年振りとなる3rdはチャート圏外。自分は高校当時、夜中のカウントダウン番組でチャートインを2曲させてた彼女の独特のスムースな声、ダンスビートに格好良さを覚えて本作を購入。日本ではそれなりにヒットしてた記憶なんですよね。多分、彼女をリアルタイムに知っている人は"Gypsy Woman" "100% Pure Love" なんかを挙げるのかもしれないけど、リアルタイムの流れならでは。当時、ジャケを見て、工藤静香っぽいと思ったのも、今でも同じ感想。さて、本作を今取り上げるは最新のBillboard Dance Club Songs で1位を獲得してて、わー、懐かしいと思って!彼女はダンス曲で貫いてたみたいで、これまでダンスチャート制覇は8曲、遡ると2年前の2013年にも獲得してたりと、何気に現役感。
Sted-E, Hybrid Heights & Crystal Waters "Synergy"


1. Momma Told Me
可愛らしい鼓笛みたいな感じのビート、そこに本当にキュートな進行。ダンスなんだけど。ヒップホップにも近い感触なのは不思議
2. Love I Found
ダンスポップ、分かりやすい感じのメロディ。90年代前半のダンスを引き連れた感じ、声からして嫌みがないので、さらっと聴ける感じ
3. On My Mind
いかに昔、さらっと聴いてたかって感じで、印象が無かった…当時。可愛らしい声で、でも淡々と攻めるダンス。乗りにくいけど、きちんとダンスステップの罠
4. Uptown
Prince カヴァー。でも音は97年にしては古そうだなぁ、なんか当時のマジック、トリック。でも今聴くと、こういうのが改めて流行ってそうな感じもするし、彼女は声が武器となって面白い魅力を生み出してるなぁと感慨深く
5. Say...If You Feel Alright
1stシングル、POP40位・Dance6位を記録。コンピNBA at 50にも収録され、バスケ盛り上げの立役者的な曲に。PV観て格好良いなぁって思ったんだよね、当時。緩いんだけど、みんなで手を上げて、クラップして、メロディを口ずさんで、こういうのはAKBなんかにも近いけど乗れる要素


6. Easy
前5曲がダンス調ではあったので、ここから調子を変えてR&B的に。バックグラウンドミュージックって感じで、颯爽に主張も薄く過ぎて行く感じで心地は良いなぁ
7. Female Intuition
さらにミディアムスローへ、こうやって流れで聴くと発見もあるなぁ。声と音が同化して、煙のようにシレーっと巻かれていく感じ、不思議に渦巻き
8. Let Go My Love
地味だったところからダンスに変わって、彼女のあっけらかんとした地声を活用して輪郭が見えてくる。音も結構煌びやかになっていって盛り上がりは好調
9. Just A Freak (ft. Dennis Rodman)
2ndシングル、Dance13位を記録。先行曲繋がりなのか、なんと当時バスケの牽引デニス・ロッドマンがラップで参加。本作を買うプッシュに繋がったのは言うまでもなく。粒が繋がって動じて行くような曲だけど、独特なサビ含め、耳に残るんだよね、彼女のグルーヴはホント不思議なものがある


10. Body Music
当時のUKダンスミュージックな感じで、前曲からの流れはなかなか趣。単調ではあるけど、日本でもこういうの流行ったよなぁと
11. Spin Me
ダブのようなサウンドに、インパクトを持たない歌で熱心に歌っていく、彼女ならではのスタンスで紡がれ〜
12. Passion
ラストは、ファンクテイストも混じって楽しめるご機嫌詰まり。ただ音以外には、ひたすらこれまでの印象を継続した感じのポップダンス

12曲・60分、今もこういう低域で声に主張の薄いヴォーカリストはあれど走りな気がしてます。更には、1st〜2ndでダンス君臨しつつも、本作は何気にダンスではなくポップでの勝負が強く。本作以降はアルバムは発表されてなく(ベストやコンピのみ)、シングルで地道にヒットを飛ばす感じで。彼女のスタイルは新曲でも変わって無く、なんかシミジミした今回でした。

クリスタル・ウォーターズ
クリスタル・ウォーターズ
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1997-07-25

Crystal Waters
Crystal Waters
Uni/Mercury/Polygram
1997-07-29