31nDBCE4AwL__SL80_2006年にP-Vine からリイシューされたタッチ・オブ・クラスのアルバム。1975年にデビューして、本作は2年振り3作目。以降は特にアクションが無かったようだけど、結構ソウル・ダンクラなんかをこぞって買い集めていた時期とて、本作1曲目の渦のように迫ってくるホーンにやられてしまい店頭購入。でも、長らく聴いてなかったなぁ。ジャケが夜の香りにもして、なんか音と異なりそうだけど、美しく。

1. Love Means Everything
渦のように溢れるホーンがとにかくポイント、そして気持ちよく高らかな高音ファルセットと合わすような中域地声とのバランス感。分かりやすいサウンド、軽快に気持ち良く


2. I Said It Before
渦のようにシンセがループ、前曲よりはインパクトはないけど、巧みにベースだったりが活躍しててモダン・洗練。でも、声なんかは70年代引き連れで若干普通
3. I'm In Heaven
声は高い、でも特徴は声じゃなくて音だなぁ。ストリングスばっきばき、平原を転がる午後かのように、平和に、とにかくお休み感ポワワン、6分半もあるょ
4. You Got To Know Better
掴みが良い、サウンド。その一方で、地声で高域に及ぶ力強さはなかなか。ほんわかしてる中のサウンド、結構試行錯誤、そして楽しいエッセンスも多め
5. Love Me Tonight
B面、中低域で目元落ちるほどに眠さ誘発。甘茶、田舎の普通の生活って感じ、甘いんだけど、どこか酸っぱい、青春
6. You Got Nowhere To Come
ファンクアップにクールなサウンド、声も乗ってきた。高域は、ほんのりMichael Jackson に似てるかな。でも、節が弱いので、なんか歌映えしないってところに落ち着くんだけど・・
7. One Half As Much
ヒーロー登場?でも、基本はディスコを超えて、ダンクラっていうか、忘れられないディスコって印象。UKさも出てて、どこに向かってるのかが意味深
8. I Just Can't Say Goodbye
音は好きかな、Barry White みたいな感じ、ブラックシネマ想起な相当に力強さ。でも、声が黒人じゃないんだよね、ふわふわマーガリン。コーラスも軽い、そういう好みには良いんだろうけど、売れてないし、やっぱ微妙だったんかね
9. Anything
ラストは程良い部分で声を放ち、これまでの音の総決算って感じかな。薄さよりも、結構黒さを出したり、頑張ってるサウンド


9曲・41分、サウンドにもだいぶ左右されつつ、そして声も自分好みの黒さがないとちょっと微妙になってるけど。1曲目のように音でパンチ圧巻であれば問題ないけど、基本声は単調。そこが痒かったかも。でも、当時、時代と格闘している感が全体に表れてて興味深い作品ではあります。1曲目だけだった・・・と言ってしまうには勿体ないけど、効率重視なら、ピンポイント購入できる時代ならでは、一部だけでもって感じかな。

ラヴ・ミーンズ・エヴリシング
タッチ・オブ・クラス
Pヴァイン・レコード
2013-12-11

ラヴ・ミーンズ・エヴリシング(紙ジャケット仕様)
タッチ・オブ・クラス
Pヴァインレコード
2006-07-21