
1. I Need Your Love
ロックテイスト、低域で探る感じで。ドラミングは結構強調されているのが、彼がドラマーがゆえかな。アトランティックの音を色々とブレンドしつつ、呟く歌唱は結構な味わい
2. Better Man
1stシングル。可愛らしい音世界、ゆったりしてて、でもヴォーカルは結構洗練されている印象。出だしは探りつつも、サビのファルセット多様だったり、音との融合も見事。女性コーラスの吹き抜けとの相性も良く
3. Soul Bird
2ndシングル。抜けのある音に、ファンクを主体に、ご機嫌な響き。ノリあって、声の張りなんかも絶妙。ちょっとハチキレンばかりの声は気になったけど、音とのバランスはこれもナイスグルーヴで
4. I Remember
健やかなサウンド、振り絞るような声、ちょいっと入るシンセだったり、その揺れこそが魅力になるなぁ。ソウルっぽさは薄いんだけど、野蛮
5. Oneness-Cry
エレキギター主体に、泣ける流れ。インストにて、グッと来る鳴らしが響く!後半そのテクニックは更にアッパーに
6. Mango Bop
B面、CDで言うとディスク2の1曲とて。Stevie Wonder あたり意識してそうな音づかいにてファンキーに、これは掴まれる。でも、ヴォーカルは曇りがかった感じで聴き心地は次点
7. Rainbow-Sky
ストリングス1分超のみ、要はインタールード扱いかな、そんな表記はないけど、次曲に繋ぐべくストーリーだてられた美しさ
8. I Cry, I Smile
タイトル曲、ヴォーカルの躍動好調!でも基本は音にゆだねて、気持ち良い旋律がクール。途中、滑らかに落ち着いたり、でも後半音を弾けたり、多面的に楽しめるなぁと
9. Heaven's Just A Step Ahead
ファンクに攻めてるけど、ヴォーカルは正統派なせいか、暴れきってない印象。音はワウワウと楽しく、ヴォーカルも優しさが充満でそれはそれで良いかな
10. So Long
すごくしっぽりした全体、ラストを非常に憂いな気持ちにさせてくれるような、そーっと語りかけてくれる曲。繊細だけど意志もしっかり伝う
10曲・41分半、彼の音楽性について、まだまだ探ってる感はありそうだけど、前半のドラミングがバッチリしている曲群、さらには後半のタイトル曲に向かう流れなんかが好みだったかな。ラストも相当に良い締めくくり、アルバムとしてバランスの取れた1枚。まったくヒット掠りもしなかったのが勿体ない、微妙にアピールが難しい時代・作品だったのかな。
Narada Michael Walden
Bgo Records
2015-09-07