41bHoFZ8mjL__SL160_いい夫婦の日、なので今日はキンドレッド・ザ・ファミリーを。旦那Fatin Dantzler Aja Graydon の夫婦デュオ。本作はアルバム4作をリリース後、デビュー10周年を祝した記念盤としてリリース。当初はダウンロード版のみでしたが、CD-Rながらフィジカル盤のリリースもあるよう。2012年、エッセンス・ミュージックフェスで観た貫録と楽しいソウルライヴを観て、惹きこまれていった彼らたちに、自分は少しずつですが情報を収集。そんな中でリリースされたのが本作。奈何せん彼らのアルバムは曲数や分数が多いので毎度レビューを次点にしてましたが、今日は特定日ということで〜(リンクはライヴ盤と同一か判別厳しいので近場のライヴの模様を適度に貼付)。


1. Welcome
MCもブギーにイントロダクション2分、会場のボルテージをアップ
2. Surrender to Love
会場にんまり、ゆったりした彼らのグルーヴ心地良く。ゆったり、でも攻めも徐々に、各個性を活かしつつ、二人の重なりはソウルと化して今の時代ならではの熱さに
3. The Introductions...(Interlude)
挨拶30秒、ほのぼの感謝、熱量も
4. Don't Wanna Suffer
ハイパーに、ホーンも活躍、ノリ良く流れて行く曲。序盤の勢い増しに好調
5. Doin' It to Death (But We Stay in F)
やや緩めてファンク、楽しく合わせて歌う一方で、トランペットに任せる部分も多く、みんなで作り上げるステージング
6. We
包容力あるサウンド、しっとり歌われる夫婦、声の紬が気持ち良く、儚い感じもなかなか無かった感触で
7. Rhythm of Life
旦那のフック、このへんの荒げは緩急があって好きかな、ラップのような乗せるような2分
8. Contentment
流れが良いね、妻優位のほんわか気持ち良い吹き抜ける感じ、ファルセットも粋。会場と創っていく柔らかさ
、旦那も熱烈裏方サポート
9. Pump It up
乗せて行くうちに何とも難に、1分程でフェードアウト、ちょっと雑な編集がちょいちょい
10. Stars
美しい曲、しんなり。程良いテンポ、旦那がくどすぎず、丁寧に歌っているのが印象的。おおらかに、抑揚
11. If I
今度は妻多めに、狂おしいヴォーカル、ちょっと野蛮に人間味あって、徐々に創られていく繊細さも魅力
12. Loving You
熱烈な傑作バラード、テンポはスローではないけど、エモーショナルがぐんぐん響く。スキャット含め熱い旦那をコーラスでサポートする妻、構図が素晴らしい
13. Ohh Kah Ohh Lah Ooh Lah
インタールード的に、タイトルまんまにゆるーくリリック1分超
14. We Are 1
ご機嫌に突っ走る終盤、会場を乗せつつ、どこまでも野蛮に、ネオソウルっぽさが良いね、声の交互も新鮮だし
15. Far Away
うねっと、しなって進行。ここからは結構尺長めの曲が並びます。バンドも躍動しつつ、ヴォーカルは抑え目だったり


16. Rhythm of Life (Band Version w/Skit)
ハイライトは12分近く、会場も熱狂。MC長めにも、ほんと徐々に小さく創られ、後半はオルガンバーというか、70年代ニューソウル、でもバンドの熱量は素晴らしく。鮮烈な勢いに
17. Be Thankful
ラストは8分に及ぶ感謝、なんだろ急に音質が悪い。これは音源化はどうかと思うくらいに、籠ってる、なんだ?ボートラ的?でも曲に集中するならば、ほんわかグルーヴィって感じかな

17曲・74分、イントロダクションなどがあったり、一部ダイジェストのようにフェードアウトされたり、ともあれ長尺があったり、凹凸ある流れかもしれないけど、彼らのステージを興味深く仕上げて行く作業がとても好感。会場もそんな二人にほんと楽しそうだし、それが直に伝わってくるライヴ盤、貴重。でも、編集は難有りかな、ひっそりリリースも納得。

<過去レビュー>
2011年 Love Has No Recession
2012年 ニューオーリンズ3日目 -ESSENCE MUSIC FESTIVAL 2012, 1st Day-

Live from London (10th Anniversary of Surrender to Love)
Kindred The Family Soul
KTFS UNLIMITED INC.
2014-11-04