51iq7P5cqjL__SL160_アヴィーチー、2年振り2ndでPOP17位・Dance1位を記録。デビュー盤はほんとに話題になって、その間にEDMが大注目されるようになったし、彼独特の音楽性、メロディライン、色々と惹きこまれるものがあるなぁと、この2年。以降も色々とシングルは出てたりしたけど、来日問題含め、色々と活動が大変だった印象あれど、ようやく本作の登場。実質先行シングルのアルバム1曲目、360度ビデオを別途発表したり(携帯を好き勝手な方向に動かすと、全角度に亘って映像が観れる)、次々と周りのバックアップもあってデジタルが面白いものへと進化。本作も、取っつきにくいものがあっても、きっといつしかスムースなものに変わるのかも、そんなんを楽しみに堪能してみたいと思います。

1. Waiting For Love
3rdシングル。音もだけど、Cherry Ghost のヴォーカルもだし、彼が進化する音を更に持っていたことでオイウチ、前述の360度ビデオもあって、どんどん頭がトランシーに


2. Talk To Mysel
80年代テクノを混ぜたような新しい感触のダンス、刻みがクール。分かりやすいメロディは相変わらず、前半の乗せ絶妙
3. Touch Me
ダンステンポ落として、ちょっと攻めを弱くした印象はあり。全体的にも掴みは薄く、緩いダンスでの何かを狙ったんだろうなぁと、あっけらかんさも
4. Ten More Days
更にUKロックみたいな乗り、あれ、誰のアルバム聴いてるんだっけ、って錯覚に陥ってくる。基本ヴォーカルもゲストのみだし、音もしっぽりテクノ感だし
5. For A Better Day
4thシングル。Alex Ebert を招き、前半は普通のサウンドと思ったけど、ねちっこく連呼する部分が頭に残り、でも80年代ぽいサウンドのまったり感も、これはリミックスなどで更に変化を遂げる曲の1つかも


6. Broken Arrows
6thシングル。 Zac Brown を招き、テンポはちょいアップを落としつつも、"Wake Me Up" のように中盤のタメだったりが似てて、じわじわ好きになりそう。声もカントリーぽいような感じもあって、今のアメリカにハマりそうな要素


7. True Believer
音自体は、ほんと時代が繰り返されると言うか、90年代中盤くらいのテクノって感じがする。その時は古くさえ感じたものが今は新たなクリエイティヴで異なる感想、アルバムの流れもあるかな
8. City Lights
女性リードにて、新たなグルーヴ感・響き。アヴィーチーとの相性は微妙かなぁと思ってたら、後半トライバルに音を炸裂してきて全体的に興味深い仕上がり、ライヴで映えそう
9. Pure Grinding
5thシングル。今のアメリカのシーンにおいてはフィットしそうなんだけど、彼ぽくない音でレゲエだったりラップが強めに出ている感じで音とのバランスは微妙?徐々にシーンの変化と共に、感想も変わりそうだけど


10. Sunset Jesus
お洒落ミディアムサウンド、結構エッジ引き立ってて好きかな。ロックバンド風の曲って好きなんで、デジタルばっかに寄らないアプローチ目指したんだなぁと
11. Can't Catch Me
ピアノの余裕のタッチ、響き、楽しげで好きかな。前曲のようなヴォーカルで、更に夏を想起させるようなゆったりしたヴォーカル、マイアミっぽさ、力の抜け具合が気持ち良い裏腹
12. Somewhere In Stockholm
呟きまくりのヴォーカルって感じでEDMぽさは薄らぐけど、音楽を突き詰めて創っているような響きは感じるかな
13. Trouble
普通にギターシャカシャカのポップダンスって感じもするけど、前作とは対極の曲を色々と用意、更にはメロディの良さをアレンジを変えて訴求
14. Gonna Love Ya
ラストはバラード、スローに、声も加工して、響きはだいぶ変化球。安らぎもありつつ、どこかクールダウン度は強く

<Bonus>
15. The Days
1stシングル、POP78位を記録。Robbie Williams を招き注目度アップ(レビュー時点でチャート的には最大のヒット)、ヴォーカルは旨みあるけど、これアヴィーチー?って感じの疑問符。大きな変化に戸惑い?シンナリし過ぎてるかも


16. The Nights
2ndシングル、Dance3位を記録。Nicholas Furlong を招き、これはデビュー盤にもありそうな曲、ただEDMというよりもロックアプローチな感じ、音こそデジタルに寄せてるし、曲構成は"Wake Me Up" みたいだけど、ちょっと物足りなさは分かるような。後半の音は、ありがたい感じ、このグルーヴは好きだなぁ


本編14曲・54分半、収録を本編見送ったシングル2曲追加で計62分。デビュー盤とはだいぶ変えてきてるけど、あとはどう時代とマッチするかが注目。シングルはことごとくヒットしてないけど、それは最近のDavid Guetta なんかも同様、徐々にヒットしていく可能性もあり。ただ全体を聴いても、デジタルで飛ばしてはいない気がしたので、EDMファンはもっと違う方向に進んでいく可能性もあるなぁと。

<過去レビュー>
2013年 True

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