61UTKqSzJIL__SL160_しつこくてゴメンナサイ(笑)。ちょっとやけに今になってデビュー盤にもう1波はまってしまい、オリジナル盤をレビュー後、一昨日Drowning Shadows Edition をレビュー後、同時発売として6曲の映像を収録したDVD付きPlemium Edition というのもリリースされているのですが(世界には他にも収録曲変えも有り)、半年前日本ではDeluxe Edition なる2枚組CDもリリースされていました(中止になった来日公演祝してかな)。ウケますね、ここまで出しまくってると・・・。でも購入に至ったのは、世界のどの盤に比べても選曲が大いに異なることが魅力になりました。さらには今の時代にリミックス集、それもリミックスとは世には縁のなさそうに思われそうなシンガー。そのへんもマニアック度で。

<Disc.1>
15. Reminds of You
ボートラ1曲目、徐々に闇を拓いていくようで、勇ましさが何とも言えない。声だけで言うと、闇縛りなんだけど、音のシリアスさと軽快さが絶妙ブレンド
16. Stay Witth Me (with Mary J. Blige) (Darkchild Version)
ダークチャイルドヴァージョンにて、3分にも満たないんだけど、コーラスだったり、急落悲しくさせたり相当なエアプレイヴァージョン
17. In The Lonely Houe (Acoustic Version)
これも3分弱、アコースティックでもあるけど弦が美しい寂しい仕上がり。彼の奥底の心の表現にマッチ
18. Nirvana
既に最新2CDにも収録されてますが、先ずはボートラにて先行収録。ライヴでも披露してました。今後じわじわ育っていきそうな曲、暗いけど勇ましい、不思議な感触で挑んでるなぁと
19. Safe with Me
"Stay with Me" ではなく、音の感じはコロンとしてるけど、結構展開早く。3分程、めまぐるしい展開、ストーリーテラー、低域で、どの曲も個性が違った感じで響くし、ひっかかるような歌唱は絶妙
20. Together
Disclosure, Nile Rodgers, Jimmy Napes 共作という豪華な組み合わせ、2分半程の短い曲。声よりも、実験のホワワンとした曇りがかった響きを重視。でも、夏らしさもあったり、これは化けそうというか、掴みそう


21. Stay Witth Me (Darkchild Version)
16曲目のサム単独ヴァージョン、アルバムヴァージョンとは異なり壮絶に迫る!

<Disc.2>
1. Stay with Me (Shy FX Remix)
ここからが現代にしては相当に気合の入ったミックス集。レゲエと50年代のクラブオールドな印象をブレンド。でも途中からドラムンビートだったり、遊び過ぎだな…
2. Stay with Me (Wilfred Giroux Remix)
まさからのハウスミックス、でも声を遊んで、原曲ぽさはかき消されて、コーラスがうまく多様されている印象。彼はEDMにも向く時代のシンガーだからだけど


3. I'm Not the Only One (ft. A$AP Rocky)
最新2CDにも収録されたラップ挿入ヴァージョン、こういうバラード+ラップは結構今に響くから不思議
4. I'm Not the Only One (Armand Van Helden Remix)
ハウスやテクノでもなく、なんか微妙なダンス。素材で遊びつつも、これはバラードではもはやなく、ヴォーカルを使ったコンフューズ
5. I'm Not the Only One (Grant Nelson Remix)
前曲よりも比較的走らせてて好感、でも乗れない。ただフィットしてるから面白み。悪くないなぁ、長尺7分近くあるし


6. Money on My Mind (MK Remix)
彼らしいスムースなハウス、声がしっかり際立ちつつも、高域が少々埋もれてしまうミックスなのは勿体ないかも。サビは荒げてて原曲残り


7. Money on My Mind (Le Youth Remix)
R&B風、これは面白い!ただ音と声の乖離は否めず。挑戦は十分、声の放ちが新しく
8. Money on My Mind (Salute Remix)
シリアスな仕上りで興味深いんだけど、ストリングスがかなり先端に浮いてるので、だいぶUKテクノ的だなぁと
9. Lay Me Down (Pomo Remix)
この素敵なバラードを走らせるだけでも反則!ダンスと思ったら最後は丁寧なバラードで〆、これはライヴでも盛り上げて最後はしめやかにってパターンで、何気にしっくり


10. Lay Me Down (Paul Woolford Remix)
違和感無いトランス、EDM。サムと言うか、なんだろどこまでも新しきを追い求めるミックスという感じかな
11. Lay Me Down (Maya Jane Coles Remix)
音量アップ、こういう並びで良いのだろうか・・先ずは気になった。だいぶダブ調で、夜のハイウェイには合いそうだけど、だいぶ籠っててホームリスニングには不向き
12. Lay Me Down (Todd Edwards Remix)
バラードの原曲は何処?でも、よくこういうミックス考えるなぁと別の意味で。さらに公式リリースできるのも凄いけど、今はそういう分別なくなったのだろうか
13. Like I Can (Artful Remix)
曲の線は残ってるけど、ダンスになって、キリキリマイなヴォーカルの進行…
14. Like I Can (Jonas Rathsman Remix)
7分あって、だいぶ盛り上がりも感じそうに思いつつも、最後までウネっとした展開
15. Like I Can (iLL BLU Remix)
これも、だいぶデジタルに混ぜて曲は分からなくなっちゃった感じかな。だいぶ冒険してるけど、遊び心って点では良いかな

ディスク1は7曲で若干17分半、ディスク2は完全リミックス集で17曲・79分。合計24曲・96分という大ボリュームのエクストラ。オリジナル信者にはきっと闇雲なリミックス集、でも今の時代にここまでのパッケージは稀なので大評価。よりも、やはりディスク1のほうに評価は行っちゃうかな。今はほんとリミックスが神領域ではなく誰でもって時代なので仕方ないけど、重要なコレクターズ・アイテムと感じてはいます。

<過去レビュー>
2014年 In The Lonely Night
2015年 In The Lonely Hour (Drowning Shadows Edition)
2015年 In the Lonely Hour Tour @ Yoyogi-Daiichi Taiikukan

イン・ザ・ロンリー・アワー~デラックス・エディション
サム・スミス
ユニバーサル ミュージック
2015-05-06