
1. SOMEWHERE
出だしは30秒、多重アカペラコーラス。なんと、作曲・編曲は小室哲哉。反則でしょう…。揺れもあるけど、甘酸っぱく、凄く引きこまれる出だし
2. GROWIN' UP
本作からの先行シングル、岡村ちゃんの作曲!後藤さんのアレンジ。弾けるポップ、歌詞の青春!更に、コーラスは岡村ちゃん+TMの計4人!なんとも豪華。後にパワーアップアレンジしてセルフカヴァーしたりと、凄く基盤ある曲
3. すべて君のため
岡村ちゃん作曲・大村憲司編曲。とにかく真っ直ぐに力強く高域も惜しみなく抜群に出てて頼もしく。当時の歌謡ポップ最前線過ぎるからかな、当時以降はもう全然歌わない弾けまくりのラヴソング
4. 18才のライブ
インパクトあるタイトル、翌年の女性ソロシンガー初の球場ライヴ(大阪球場)での1曲目にも披露(でも当時は20歳になりたて)。ポップロック、とにかく当時からしっかり歌詞を歌ってるなぁと、そのへんは今にも通ずる、ロックなのに言葉を大事にする唯一無二
5. 悲しいボーイフレンド
大江千里詞曲。これは、長年のビジネスパートナー千里さんの曲あってか、歌い続けて成長しているなぁと。純な青春な歌なんだけど、未だに聴けるミディアムラヴバラード。2008年には同名映画“悲しいボーイフレンド”の主題歌にも採用されセルフカヴァーヴァージョンも
6. eyes
タイトル曲、木根さんの作曲。アレンジは、出だし3拍子っぽいのに、実は4拍子、って流れがまずソソル。。凄く、歌詞が染みる。若い女の子が世界に向かっていくような、日常且つ力に溢れてる。自分は、本作は美里を知って結構経ってから聴いたんだけど(当時はまだレンタル、確か小5-6あたり)、初めて買ったのがCDじゃないんだけど…ドーナツ盤レコード(一気に3枚買った)のうち1枚が“恋したっていいじゃない”で、そのカップリングがこの曲のライヴヴァージョン。当時小3の自分は何度も針を落として聴いたなぁ。だから、その後にこのオリジナルを聴いて、改めてヒンヤリしたというか。とにかくロックな彼女に合わないくらい可愛らしい歌唱なんだよね・・それもドキッとしたし
7. 死んでるみたいに生きたくない
LPだとB面開始。アルバムリリース1ヶ月半後にリカットされたシングル、そういった売り方も当時のエピックならでは。これはアルバムの中で最も攻撃的かも、特に歌詞。ポップさもあるし、でも難しいメロディは小室哲哉作曲。こんなのをサラリと力強く歌う女性10代シンガー、逸材でしょ
8. 追いかけてRAINBOW
3rd以降は美里作詞が当たり前だったけど、本作ではまだ2曲だけの作詞。うち1曲がコレ。さらに、白井貴子氏(ビートチャイルドの映画感動した!)が曲提供ってのは実は凄いと思うなぁ。白井さんが登場した1985年の6月のスタジアムライヴで美里はデビュー後ながらコーラスで参加、そのインパクトたるやだったようですが。共にレアなメジャーな女性ロッカー、でも歌は優しさ溢れてる。こういうの歌ってほしいなぁ、絶対美里は歌わないって決めた歌は歌わなそう、その頑固さが昔からタマランのですが
9. Lazy Crazy Blueberry Pie
7曲目もだったけど、ロック色って意味合いではこっちが強いかな。岡村ちゃん作曲。なんと編曲も岡村ちゃん(きっと彼初の編曲作品)。レーベルのポテンシャル重視ってのも凄過ぎ。歌の展開、後半の熱さ、どこまでもコレはカッコイイ!
10. きみに会えて
小室哲哉作曲、清水信之編曲。歌い方の朴訥さも驚くんだけど、PV一発録りで涙する美里も相当ぶっ飛んでる…。なんでもアリな時代なんじゃなくて、先駆者なんだよね。誰もやってなかったことを初めてやってこれた人。アルバムのハイライトとして、凄みに帯びたスローバラード。素敵な歌詞、曲。音も古さあれ、感動凄い。1993年にTKもセルフカヴァーしてるんだけど、1998年hide が亡くなった直後、KEIKO と披露したこの曲、それも感動したなぁ…。2003年“世界の中心で愛を叫ぶ”挿入歌。
11. Bye Bye Yesterday
最後は岡村ちゃん作曲、ポップでキュートな攻め。歌詞は可愛いのに、メロディは難解。そのアンバランスさを、バランスに変えていく若さ、術素晴らしいですよ
<Bonus>
12. I'm Free
本編は当時タイアップ何もなかったんだけど、これはデビューシングルで売れなかったドラマ“スーパーポリス”主題歌。さらにKenny Loggins カヴァー、日本語詞。結構、本人は企画的な捉え方だったようで、その後黒歴史だと思ってましたが、20周年位からいちお触れても良い歴史になったようで。ロック色強いけど、アレンジはなんかシリアス、確かに18歳の子が歌う曲じゃないよね、、、ボートラ感謝
13. タフな気持で(Don't Cry)
これもカヴァー、コーラスは誰なんだろう。ちょっと本編とは異なる重厚感。歌唱は安定、素晴らしいんだよね。これぞ祝・初アルバム化
14. ルージュの色よりもっと
ここまでのラヴバラードは本編になかったから貴重な隠れた名曲。でも、敢えてアルバムから見送られたのは曲調とかだけじゃなく、LPの収録時間の制限もあったんだろうなぁ。なにせ、次回作は2LPなわけだし、不遇な曲、でも祝初アルバム化2曲目!
本編11曲・45分弱。ボートラ3曲追加で57分超。今回Blu-Spec CD2 、更にTed Jensen リマスタリングってのが最高(確か美里初のベストShe loves you も彼担当でほんと音が良くなったのを覚えてます)。ブックレットは解説、尾崎豊・佐野元春など、当時のソニー系のアーティストとの例もあって、色々と感慨深く。自分はCD単体で買いましたが、限定の見開きデジパック(全部のクレジット・演奏陣なども細かく知りたかった)。でも3500円高いLP付きヴァージョン(2015年ならではかも)では、そのへんはうかがい知れるのかも?!いずれにせよ、出だしから音も良くなって、これはほんと渡辺美里再評価に繋がってほしい!ゴリ推してますが、悪いわけがないヒストリーアルバム、祝!!!この勢いで、佐野さんみたいな感じで、Lovin' you, ribbon あたりもリマスター・ボートラ付きでリリース期待!
<過去レビュー>
1989年 Flower bed
1992年 HELLO LOVERS
1994年 Baby Faith
2005年 M・Renaissance *Summer With You
2011年 Serendipity
2012年 美里祭り2012 WONDER 7 @日本武道館
2013年 Live Love Life at Hibiya Yaon
2014年 ここから
2015年 Ordinary Life
番外編 渡辺美里への岡村靖幸提供・参加、計23曲
番外編 渡辺美里への小室哲哉提供・参加、計20曲