41CB39A4DQL__SL160_ナラダ・マイケル・ウォルデン、デビュー作。チャート圏外ながら最高にワクワクするのが、Atlantic からのリリース、そしてTom Dowd pro. だということ。自分はアレサやダニーでほんとアトランティック期は最高なソウルに堪能してきたから、同じ布陣で作られる1976年作、アレサがトムとのコンビを前年に解消していたこともあり、どんな音になっているか、そしてナラダは9年後にアレサのWho's Zoomin' Who で名コンビとなる、なんとも音楽ヒストリー。昨年買った3in2 より拝聴です。

1. White Night
アルバムジャケからも、なんか中東なんだかオリエンタルな感じだったけど、サウンドは緩くも渋いフュージョンロック。確かにナラダはドラマーとしての成功者のイメージだけど、ドラムは際立ち、ギターの強さもぐいっと
2. Garden Of Love Light
タイトル曲、声は独特。浮ついているというか、ちょい細め。Prince なんかに近いかな。口先で、それよりも女性コーラスだったり、サウンドの読めない感じだったり、新たな時代を感じさせてくれる。後半の躍動、明るみは気持ちよく


3. Delightful
1stシングル。ゆったり構えた感じ、じっくり音を奏で、しっかり音が入ってくるなぁと。結構渋い聴かせなんだけど、彼の良さがじんわり、ドラムもギターーも良い感じで吠えてる


4. First Love
謙虚に音を響かせ、甘酸っぱさよりも、涼しげというか。ストリングス含め情景の表現が見事、ヴォーカル抜きでとにかく冷たさから仄かなクールさ
5. Meditation
B面スタート。煌きから世界を拓いていくというか、1分半のインタールード風。朝の光が徐々に差し込むような美しさ
6. The Sun Is Dancing
しっかり起きて、見事に突破口を目指していくような実に9分半の大作。トムが関われど、時代と共に相当に深い世界へ向かっていくような頼もしさ


7. You Got The Soul
幾分自由にヴォーカルを惹きたて、ファルセットなんかも期待に。ギターの音なんかはUSぽくないかな、ソウルよりも新たなロック。ポップにピアノやシンセが絡み、気持ちよさ増幅
8. Saint And The Rascal
歌ものがあったと思ったらフュージョンという展開が多い本作。ギターもドラムも攻撃的に、正にアルバムを一刀両断という感じで、でもブッキラボウというよりもパワー炸裂
9. You Are Love
恋についても表現が多いけど、朴訥したソウルで、Smokey Robinson あたりにも近い魅力渦巻き。健やかなヘタウマ(?)ヴォーカルも優しく寄り添い

9曲・43分弱。だいぶ深くも突き抜けてる作品。トムが関わったということで過剰に期待したけど、ソウルという観点ではなく、新たなジャンルへ向かうものが大きかったかな。それが抜擢されたのがナラダで、音の表現も兼ね備えているだけあって、二十分に音の追及が行われてて、これはこれで面白いアルバムが聴けたなぁと当初とは違う満足感。

<過去レビュー>
1977年 I Cry, I Smile

Garden of Love Light
Narada Michael Walden
Wounded Bird Records
2001-04-24

Garden Of Love Light / I Cry, I Smile / Awakening (3in2)
Narada Michael Walden
Bgo Records
2015-09-07