d55147fb023eb8150d65ee4742ae9d615cf0d16b_l自分が初めて買ったレコードは小3で渡辺美里と杉山清貴なんですけど(同世代では希少)、初めて買ったCDは小5で氷室京介 NEO FASCIO と米米CLUB "Kome Kome War" という、おませさん。なので、自分の若いころを形成・大きく影響を与えてくれたのはヒムロックと言っても過言ではなく。自分は小学校に入ると、たまにザ・ベストテンを観れることもあって(21時からだから夜更かしできたときだけ)、その時ランキングに入ってたのが彼のソロデビューシングル"Angel" で1位。でも延々TVに出ず、それがカッコよく見えた確か小3の頃。長渕剛とか浜田麻里とかもそうだったなぁ、周りはアイドルや大衆曲に惹かれてるのに、自分はどこかツボが違ったようです。彼については、BOOWY時代は高校のときカラオケで歌って浸みてくる感じで、自分的には彼のソロワークが大きく体にすりこまれてます。

本作はソロ3作目、オリコン1位を記録。これ、きちんとCD屋に電話して予約して買ったんですけど、やっぱりオマセサンですよね。当時、このジャケにも驚いたけど、付属で付いてたアートワーク集、はっきり言って小6の時の自分には難解だったけど理解しようしようと努力してました(笑)。これ、周りには全然理解されなかったんだけど(当時の同い年)、今思えば、頻度減ったけどロックにも魅力を感じるのは彼の功績です、感謝です。このCD長らく聴きたかったんだけど、家で見つけられなくて、再度購入しなおしました。

1. Crime of Love
2ndシングル、アルバム前のカットでオリコン2位を記録。1stシングルが売れ過ぎせいでちょっと存在感ないかもだけど、自分はアルバム購入でほんと聴きまくったから、こっちのほうが思い入れ。おっかないような出だし、リリックの格好良さ、確かCM曲じゃなかったっけ?重たいんだけど、今までになかった迫真を聴けて小6は燃えていましたw (1時間22分頃から聴けますがちょっとヴァージョン違いですが、Masterpiece #12 のやつかな)


2. Black-List
ぐんぐん思い出して楽しくなってくる、ビートは激しいんだけど、歌はだいぶ洗練としてて、探ってるようで。歌詞カード見ないと分からない感じだけど、あっけらかんとしたヒムロックを知れて興奮してたなぁ
3. Velvet Rose
そうそう、ここでバラード。小6が聴いてたら通報されますかね、いやーー、ほんと浸ってました。美しい世界、中盤の安らぎ、後半の階段上にあがっていくメロディも健気に萌え
4. Psychic Baby
サイケにハイパーにロック、こういうのも彼の曲だから受け入れてた自分がいたなー。相当に疾走、でもヴォーカルは抑え目で優しいんだよね
5. Maximum 100の憂鬱
この辺りは展開が早い曲が並び、声がきっちり聴こえて、凄くしっかり自分も歌って乗っちゃう感じで。歌詞の選び方も斬新でクール
6. Wild at Night
この曲好きだったなぁ、とにかく展開が早い、エンジン上げて猛スピードで駆け抜けていく3分弱。家でライヴに行ってる気分になってたなぁ、頭トランシー、ジェット気流、やばい疾走、拳振り上げ!
7. Stormy Night
3曲目にも近い美しいバラード、いやー、25年前に戻って、青春!これ、カラオケで歌いたくなってきた、とにかく詞がきれいで、ヒムロックの表現の奥行が素敵過ぎる。後半は転調かな、凄く心震わせてくれる
8. Climax
探り探り、ねっとりと、でも骨太ギターで場を切り裂いていく感じで、程よいバランスで実験曲の成り立ち
9. Cabaret In The Heaven
ロカビリーな感じで、声を相当に変えまくって歌ってて衝撃でした!彼がこんなにおどけてるなんて、一番最後に受け入れた曲かな当時(笑)、こういう遊び心今となってはウェルカム
10. Moon
次のアルバム収録"Urban Dance" のカップリングにも再収録された平静なバラード。彼っぽくなくて、とにかく真っすぐな青春恋愛のようで、異色だったけど、心を無にして浸みたなぁと、ぼく とかって歌われても当時小6の自分には敷居が高かったです
11. Jealousy を眠らせて(Remix Version)
アルバムリリース約1年前の曲、ミリオンセラーを記録したシングル。オリジナルで聴きたいと思ったけど(当時CDSも全部買い集めてはなかったから)、でも受け入れました(笑)。こういうキャッチーにキザな曲、ドラマ主題歌効果もあるけど、彼のヒット性を示した曲。ちょい変わった感じのメロディが病みつき


12. Lover's Day -Solitude-
これは以前取り上げた大村さん全編演奏のインストアルバムからかな。しっとりと安らぎ、彼の模る曲の美しさを再認識

12曲・48分、ぶっとんだアルバム、そして人生において相当に栄養になったアルバム。こうして再び聴けて感動してます。バラードもロックも、ヒット曲も、インストも、、つなぎも声も演奏も、全編が自分の中でそのまんまに残ってました。アルバムで聴きまくった世代、たまらない。ほんと彼の音楽を好きになったのは必然偶然にせよ、ほんとフィットしまくったなぁ。と、回想録でした。

<過去レビュー>
1990年 Lover's Day -Double Happiness- (Instrumental)

Higher Self
氷室京介
EMIミュージック・ジャパン
1991-04-06

Higher Self(紙ジャケット仕様)(CCCD)
氷室京介
EMIミュージック・ジャパン
2003-07-21

1. Got To Take A Chance