
1. It's All Right
7thシングル、R&B1位・POP4位を記録。淡々としてるけど、彼らの優しく人間味あるグルーヴが楽しい。カーティスの声の張り、支える助さん角さんのコーラスも勇ましく
2. Gypsy Woman
1961年、1stシングル扱いで、R&B2位・POP20位を記録。揺らめき、ちょっとディープなんだけど、テーマ含め、彼らの放つ温度感が不思議な纏い
3. Grow Closer Together
2ndシングル、POP99位を記録。個人的にはR&B要素なのに、おそらくチャートを張れなかったのはレーベルや当時の音楽事情が相当強そう
4. Little Young Lover
3rdシングル、POP96位を記録。おどけながら、リズムの構築を楽しんでいるよう。音もなかなか鮮烈で、ただ、2分ちょい超えで終了
5. You've Come Home
4thシングルB面。あれ、"You Send Me" 誤る出だし。抒情的、彼らの美しさの極み、独自のところでペース保って揺らめき
6. Never Let Me Go
3rdシングルB面。波止場系、カーティスの声も、普通に歌謡ソウルで歌うと、普通のシンガーになっちゃってる、個性が擦り減り
7. Minstrel And Queen
B面に移って、4thシングル、POP113位を記録。至って平坦かな、彼らが必要とする音って印象は薄め、粛々と進行。節々、リリックでのカーティスの声は色っ気あって面白いんだけど
8. I Need Your Love
5thシングルB面。カーティスではないヴォーカルにて、実直なソウルとしてはこっちの方がどっしりしてて合う。でもインプレッションズに自分は求めてない感じかな
9. I'm The One Who Loves You
5thシングル、POP73位を記録。ちょっと崩しつつも、可愛らしさもあって、なんかほのぼの和みの強いポップソウル
10. Sad, Sad Girl And Boy
6thシングル、POP84位を記録。コーラスの入れ方が黒くなくなってる。でも、彼らのニュートラルさ、そして平和な感じが詞にも全体構築にも色濃く
11. As Long As You Love Me
1stシングルB面。古臭さはあるかな、吹き付けたり低域だったり、コーラスは多様。リードのうねる波は興味深く
12. Twist And Limbo
6thシングルB面。だいぶ明るみに、こういうのはもっと前面に出してよかったんじゃないかな。ただアレンジにしてもちょっと地味目かも、単調
12曲・30分程。彼らの初期の葛藤、そしてヒットを迎える歴史が詰まってます。彼らの何が楽しくて、何が足りなかったのか、引いてみて今だからこそ分かるものもあるかな。まだまだ、カーティスナイスではなく、レーベルに操作されているような音楽性だったと思うけど、この頃は独自性がまだ技術的に出しにくい時代だったんかも。そもそも、カーティスもコーラスに混じって歌う時代だし、3人組としては結構色々な音楽性に向かおうとしている感じはしました。
<過去レビュ―>
1968年 We're Winner
1973年 Preacher Man