517q2WG4qEL__SL160_アース・ウィンド・&ファイヤー、前作の大ヒットを受けてリリースされrた1年振り7作目でR&B・POP2位を記録。モーリス・ホワイトが亡くなって2週間が過ぎ、改めて彼の功績の大きさを実感してきました。レコーディング時に2・3曲目の曲制作にも携わってるメンバーのCharles Stepney が亡くなるという悲劇もあったようですが、モーリスの力が遺憾なく発揮された全盛期の作品!

1. Getaway
1stシングル、R&B1位・POP12位・Dance12位を記録。とにかく76年にこの的確で洗練したサウンドが誕生してたことに驚き。スムースにフュージョン・ファンク・ダンス、いろんな要素が詰まってるし、とにかくモーリスの声が未来型


2. On Your Face
3rdシングル、R&B26位を記録。ためらい感ありつつ、優しく、清々しい気持ちになる、温かみも。揺らめき、ギターなどの音も気持ちよく


3. Imagination
更に肩の力をぬかれたサウンド、モーリスのヴォーカルはもっと上の部分を浮遊。掴みを持ちつつも、彼らの近代さだったり、美世界が渦巻いてて、独創さは飛びぬけ
4. Spirit
タイトル曲、スピリット言えど視点はストレートな感じではないなぁ、とにかくファルセットでメロウに突き上げていく感じで、コーラスも柔らかに、解釈が色々と与えられる時代だなぁと
5. Saturday Nite
2ndシングル、R&B4位・POP17位を記録。ポップ、コーラス含めあっけらかんとしてて、こういうのも彼等ならではの素の味。徐々に声が強まるとファンク要素も、演奏も乗ってきてる


6. Earth, Wind & Fire
こんな曲があったとは!!グループ名と同じ曲名、凄い期待感。地球、風、火から連想してたのは、結構攻めとか強さなんだけど、見事にナイーヴにバラードでした。淡々と美しき情景、声も凛と
7. Departure
30秒ほどのインタールード、何が起こるんだろう、しっぽりした小ささ
8. Biyo
デジタル期待イントロも、BPMアップにこれまでに無い程のポップダンス、ちょっと大衆的、大胆に飛ばしていく感じで。声よりもほぼ音、戦略的スーパーマンな印象、主観。木琴なんかが活躍
9. Burnin' Bush
鳥のさえずりから、ポップフィールドに滑らかに訴求するようなバラード。アースぽさよりも、なんかソウルを切り裂いていく別作用のような

<Bonus>
10. Saturday Nite (Alternative Mix)
2001年リイシューから5曲のボートラ。5曲目の別ヴァージョンは、出だしの掛け合い・やり取り含め、演奏が際立って、エッジが格好良く、こりゃ聴けて満足
11. Seraphim
幻想的にも、なんか気持ちよく街を歩きたくなるような2分程のインスト
12. Imagination (Angels Mix)
3曲目のアカペラコーラスヴァージョン、彼らの声の成り立ちをじっくり聴ける1分。カノンのような響きも
13. Departure (The Traveler)
7曲目の別ヴァージョン、何というプカプカと水に浮かんでいるような3分半、旅行者でもあり、なんとも無に空を見上げているような
14. African Symphony
こういう壮大なテーマながら、美しさを奏でる小さな世界観は、惹き込まれるなぁ、2分弱の小ささ

9曲・36分半、ボートラ5曲追加で50分程。全盛期の作品だけあってぶっ飛んでるんだけど、緩急が素晴らしいなぁと。それでいて、時代を否定せずも、彼らが他を寄せ付けない魅力として単独リードを極めてしまいそうなくらい、ブラックカルチャーに衝撃を与えたのは今でもひしひしと伝いました。ジャケのシンプルさとは異なる、時代の超特急な部分がうまく詰まってました!

<過去レビュー>
1975年 That's The Way Of The World
1977年 All 'N All
1979年 I Am
1985年 Maurice White Maurice White
1996年 Avatar (another title : In The Name of Love)
1999年 Remix 2000※1回目
1999年 Remix 2000※2回目
2002年 Soul Source: Remixes
2003年 The Promise

Spirit
Earth Wind & Fire
Sbme Special Mkts.
2001-04-10

Spirit
Earth Wind & Fire
Sony
2001-04-11

Spirit
Wind Earth & Fire
Imports
2014-06-17

魂
アース・ウィンド&ファイアー
Sony Music Direct
2004-09-01