bruns050ジャッキー・ウィルソン3rd、チャート圏外。彼については2in1 でソウルCDのコーナーで気になって何枚も買うことになったんですが、日本にはそんなに熱心なジャッキーのファンってどんな感じなんだろう。自分はソウル史なんかを読んだりしながら、ジャキーの重要性は凄く感じていて。今でもたまに聴きたくなるんですよね、安心的なソウル、古いんだけど何だろ、それよりもジャッキーの魅力が伝わる曲群。

1. So Much
タイトル曲、唇ブルブルはインパクトだけど、ドゥーワップな音の中でも紳士に高らかにグルーヴィに歌い上げてて、いやーー、かっちょいい


2. I Know I'll Always Be In Love With You
響きはSam Cooke なんかにも近いんだけど、ふわっとしてて高らかで、そして弾けてて、とにかく音楽と真っ向勝負、楽しさが伝うなぁと
3. Happiness
音の下がり方、喉から振り絞る歌唱法だったり、色々と試してる。ファルセットも印象的に、これまでに無かったような要素を組み合わせて実験的に
4. Only You, Only Me
まるでオペラのように腹式で超伸びやかな声で、男前に、ソウルとかジャンル関係なしに実力をひしめいている感じで響く!
5. The Magic Of Love
当時ならではの駆け抜け、ブギブギと、力強くも同じフレーズ連呼に2分程で終了。勇ましさと潔さ
6. Wishing Well
セクシーに声を上下に、震わすようなヴォーカルもテクニック、サウンドは若干歌謡演歌入った感じだけど
7. Talk That Talk
2ndシングル、R&B1位・POP37位を記録。B面スタート。垢ぬけたサウンド、コーラスに、突き抜ける まるでLittle Richards ばりにクールにかっ飛ばし。声出るわ出るわ〜


8. Ask
4曲目にも近い、なんとも堂々たるヴォーカル。途中の語りなんて、凄く美しい挿入、考えられた展開だなぁ、ストリングスと馴染む
9. I'll Be Satisfied
1stシングル、R&B6位・POP20位を記録。既にオルガン(シンセ?)みたいな音が杯って驚異、50年代なのにピコピコ、少しで終わっちゃうけど、そっちが気になってジャッキーの勇ましいヴォーカルとかい離な流れ


10. It's All A Part Of Love
堂々たるヴォーカル、マスタリングの状態もあるんだろうけど、音楽というよりも、完全に武士の如く歌を決めきってる感じの仕上がり
11. Never Go Away
超サイケでファンキー、グルーヴ最高潮だし、そこにウネル ジャッキーのヴォーカル、、表情も多種過ぎてほんとぐいぐい迫ってくる
12. Thrill Of Love
ラストだけは、歌謡ショー、白黒の映像が浮かぶ。なんか、しんみりと。でも、そこそこダラダラしない流れでは着地

12曲・28分程、ジャッキーの強さ、恰好良さが本当揃ってるなぁと。アルバムはどれ聴いても、流れが異なるわけではないような気もするけど、当時にしては無かったようなサウンド、響きなんかも追求しながら出来上がっているような気がします。シングルばっかじゃなくアルバムを発表しまくれた希少なソウルシンガーなので、お金もそれなりにかけて作れているんじゃないかなぁと、感じました。

<過去レビュー>
1957年 He's So Fine
1959年 Lonely Teardrops
1961年 By Special Request
1962年 At The Copa





  

So Much / Jackie Sings theSo Much / Jackie Sings the
アーティスト:Jackie Wilson
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Talk That Talk: First Five AlbumsTalk That Talk: First Five Albums
アーティスト:Jackie Wilson
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