R-899198-1456574385-9724_jpegデルフォニックス、デビュー作でR&B15位・POP100位を記録。シングルは1966年・1967年に1枚ずつリリースしてましたが、表題曲のヒットでPhilly Groove からのアルバムデビューが決定。個人的にはその表題曲が大好きで、ほんと最初はSwing Out Sisters で知り、その後Prince がカヴァーしてて知り、その後オリジナルは彼らだったと知り。その後もソウルカヴァーなども色々あって、この曲のメロウな魅力に中毒性。ベストは持ってたんだけど、長らくオリジナルは持ってなかったのですが、ようやく聴けることとなったので彼ら初レビューです。

1. I'm Sorry
2ndシングル、R&B15位・POP42位を記録。ゆったりしてて、ほのぼのした温かさ。彼らは表題曲にも近いメロウをウリにしてたのはアルバム初っ端から伝う


2. Break Your Promise
3rdシングル、R&B12位・POP35位を記録。メロウは続き、でも楽しそうな感触は更に強まって、歌い方だったりコーラスの被せ方は遊んでたり


3. The Shadow Of Your Smile
オリジナルは1965年Barbra Streisand、なんか刹那が溢れるような、物悲し気な合唱のような歌い紡ぎ。ストリングスが情景を深め、ファルセットでのヴォーカルは葬式にも近い程に
4. Hurt So Bad
4thシングル。1965年Little Anthony & The Imperials カヴァー。前3曲には無かったアップテンポ、ご機嫌な感じで、声も跳ねてて、でもキュンとする要素は保持


5. Losing You
前曲と共にアップテンポだけど、ちょっと砕けた感じなのが印象的。あっけらかんとした感じで進めていき、彼らの調子ともフィット
6. Alfie
3rdシングルB面。Burt Bacharach, Hal David 作、Dionne Warwick カヴァー。3曲目来、スロー。彼らの神髄、クラシカルな感じで丁寧に歌う好感
7. La La (Means I Love You)
1stシングル、R&B2位・POP4位を記録。まだ甘茶の時代ではなかったけど、脱力系に穏やかなラヴバラード、男性グループの可能性を押し上げた威力。テンプスやフォー・トップスなどモータウン勢とは異なる彼らの基調となる素晴らしいメロウ


8. You're Gone
2ndシングルB面。ストリングスも豪華に、ミディアムに華やかに。音の庄に声は混沌としてるけど、色味になってるなぁと
9. The Look Of Love
6曲目と同じ布陣カヴァー、まどろみ全開、男性でこの路線を突き詰めてるのが面白いなぁと。腑抜け感もあるけど、ホーン入ったり、工夫も随所
10. Can You Remember
4thシングルB面。まだまだ、こねくりまわすように、ねっとり感満載。完全なる甘茶のぶっ飛び、とどめな感じ
11. A Lover's Concerto
1965年The Toys カヴァー、この曲知ってる!なるほどなるほど、オリジナルもリンク下記貼っておきますが、なんかまったりの極みですね。オリジナルよりもスロウだけど、それが良い感じでアルバムをうまくしめくくってる


11曲・31分、デルフォニックスブランドを確立すべく作品として納得。アルバム全体を通して、まったり甘茶は彼らの得意技だけど、アップテンポなんかでも面白さはあったし、何より選曲だったり、プロモも上手かったんだなぁと。1970年代中盤までは活躍を維持する、当時のソウル激戦時代での上手い入り込みだったんだなぁと。


デルフォニックス
SOLID/FTG
2016-01-13

La La Means I Love You
Delfonics
Buddha
2001-06-05