2010年に白血病で亡くなった元テンプス、アリ・オリ・ウッドソン。彼の遺作となるデュエットを中心としたオリジナルアルバムが翌年リリースされていました。2001年のオリジナルも好評でしたが、本作はそれ以上に多種な曲を聴けると思います。既に2009年頃から配信されていた曲もあったようで、実際はアルバムの完成を待たずして…、でもこうやってパッケージ化されて嬉しい限り。1. Fill In the Blanks (with Preston Glass)
優しいアダコン風、無難なメロウ、非常に憂いがあって、気持ちよく聴ける。平和に、彼の強さあるヴォーカルは今尚健在
2. Toast to My Friend (with The Temptations)
力強いヴォーカル、現テンプスが参加していることもあるけど、彼らを伸し上げるように、そして自ら引導するかのように、ミディアムながら汗臭さがタマラン
3. My Best Friend
急落優しいムーディ、バラード。こういう曲もかなり丁寧に、そして味わいがあります。前半は温かだったけど、後半はもう熱が上がってソウルが蔓延、ワクワクする
4. Heaven Help Us All (with Jody Watlley)
ジョディも円熟味増してきたなぁ、でも音の落ち着いた感じとちょい優しいファンクが気持ちよく融合。アリ・オリも参加してるけど…あれ、ほぼジョディ?!裏で若干声は聴こえるけど、不思議な纏め。みんなで歌いたくなるような全体感はニンマリだけど
5. Everlasting
気持ちのこもった歌唱、丁寧に、まるでLionel Richie のように、ポエマー的に。サウンドはLuther Vandross みたいにコンテンポラリー根ざしてるし、ファルセット含め美しく
6. Your Precious Love (with Gwen Majors)
ソウル名曲カヴァー、ソウルを背負ったようなグウェンのヴォーカルは妖艶ながらも聴きどころ。何よりメロディに寄り添い、アリオリはあんま出番ないけど、支える立ち位置にて
7. And Then We Touched
これまた息を吹き付けるようなヴォーカル、後半は力を増して。訴求する展開、ツボを押さえてるなぁと
8. Vow (with Angel Sessions)
鼻にかかるようで、表現力も豊かに、少しのキラキラした音世界を、薄っすらエンジェルと。極上メロウ、美しい女性リードも目立ってくるとアリオリの昇天も爆発に
9. Dear Dad
探りながら、若干ロックも混じりつつ、世界は深そうでじっくり堪能。ハスキーさ武器に、表現も更に高嶺
10. Just Like That (with Freda Payne)
ライヴ感あれ、フリーダはだいぶ揺れちゃってるけど、それを支えるアリオリのファイト、気持ちよく轟く!総じて円熟味
11. Everything to Me (with Cindy Herron-Braggs)
ラストの女性コーラスは、なんか可愛いのか でも安定感が無いのか、アリオリも揺れて感じるし。でも最終的には息のあったバラード、確かにうまく終われる感じかな
11曲・49分、アリオリの功績に感謝しつつ、色々なアーティストが集って祝してくれているようで、改めて素敵なシンガーだったんだなぁと感銘。ソウルさは滲み過ぎておらず、あくまでもアダコン的なアルバムではあるけど、丁寧に歌って最後爆発する感じのテンプス冥利が詰まってます。円熟的な終始落ち着いた感触も心地よく、感謝感謝の作品。
<過去レビュー>
2001年 Right Here All Along
