51-48JvILQL__SL160_トレイ・ソングス、オリジナルアルバムというよりは、ミックステープ的にダウロード限定でリリースされたアルバムながらR&B6位・POP52位を記録。こういった奇抜なリリースも、ヒップホップだけでなくR&Bにも浸透しだしているけど、彼についてはR&B路線を逸脱することもなく、でもアイドル路線は本国では変わらないままって感じかな。本作アマゾンプライムで全曲無料試聴(YouTube でも聴けるけど)。アマゾンでは、英語でアーティスト名入れると検索できないけど、カタカナだと出てくる…こういうのが混在してて、まだまだ無料で聴けるものは色々と埋もれてそうだけど。

1. Intermission (Intro)
ライヴ歓声からスタート、こういうドカンと豪快な始まり、でもイントロ全体では甘くメロウ
2. Don't Play
ピコ音をうまく用いながら、高らかなヴォーカルからスタート。彼お得意のじっくり歌を奏でるタイプにて、じんわりねっとり奥底にはめていく、小憎たらしい展開、ヤルネ
3. Boss (ft. Chisanity)
メロウ・スロウの中、声の鳴りを楽しみながら、声の響き・伝いが気持ちよく。現代のセクシーアルバムとでも言うべく、でもミックステープらしく終わり方が雑


4. Do It Now
出だしから熱烈なモーション、スロウにはとどまりはなく、ぐんぐん展開されるネットリな展開。ピアノの妖艶さも保ちながら、ゾクゾク
5. Talk About It
涼しげに、幻想的な世界感。彼は結構非日常的な描写も得意とする気がします。声を重ねながら、人間味もあるけど、独自不思議な雰囲気充満
6. Change
ドカンと盛り上がるよりも、じりじり進行させ、テクニカルに現行R&Bの世界観に引き連れていくというか。音は控えめでも、多種なヴォーカルを用意してくるなぁと
7. How Could You Forget (ft. Pusha T)
狂おしさもあれ、ゲストいれど、トレイのエモーショナルな歌いっぷりには歯止めがなく、どこまでも
突き抜ける思いや精神、クール!


8. #FWYB
ここまで、ほんと同じ情景がまだまだ続いているようにも感じるなぁと。ただし、ここではヴォーカルの組み方をこkねくりまわして響きとしての今ならではの面白味も詰まってる、これは実験台
9. Company
出だしから、ファルセット多めに、相当クールな仕上がり。テンポも若干上げつつ、低域と高域の抑揚バランスがなかなかの旨み、後半の伸びやかなヴォーカルなんてR&B極み


10. Flick
出だしのピアノでノックアウトだけど、基軸は攻めてるR&Bトラック。とにかく企画盤寄りなのが大ハマリなミディアムスローに徹し
11. Chill
もわーんとしている中、出口を探すような、そして声も迷っているような演出、結構考えられてる。似たような展開ながら飽きないのは上手い繋ぎ合ってこそ


12. Hard Times
ラストは、しっぽりした感じながら、クールダウンにもフィットする寂しい感じで。でも、シングルでも戦えそうな力強さも秘めてるから、彼の乗ってる感じが音にもほんと浸みこんでるなぁと

12曲・49分、全体的に似たような流れではあるんだけど(ゆえにミックステープ扱い)、彼のR&Bに賭ける思いみたいのがしっかり伝わってきたのが嬉しいポイントです。じっくり聴いて、彼が今後どう変化していくのか知っていきたいですね。ミックステープだったら、もっと遊んだりヒップホップ寄りになると思いきや、ですよ。やってくれます。

<過去レビュー>
2005年 I Got Make It
2009年 Ready
2010年 Passion Pain & Pleasure
2011年 Inevitable (EP)
2012年 Chapter V