41zmdYwlY+L__SL160_プリンス、前作から3ヶ月という業界の掟も無い感じで、彼独断にてリリースされたようなプリンス名義最後なる16作目のオリジナル作でR&B15位・POP47位を記録。ジャケットも、CD盤こそビニール(ケース?)にシールが貼られてますが、実質ただの黒ジャケット。アルバムタイトルも、そこから命名された(呼ばれるようになった)感じで。殿下がレコード会社と揉めるのも必然、彼の才能はどこまでも人と考える場所になく、既に伝説的な行いでしたな。シングルカット1曲もなく、レコード会社が止む無くリリースしたってのが容易に想像できます。

1. Le Grind
溢れんばかりのパワー、決してデッドストックでも怒りでもなく、ただただ楽しく爽快に音が突き上げてて、女性コーラスとやんわり進んでいく、いい感じにアグレッシヴなオープニング7分弱
2. Cindy C.
垢ぬけまくり、キュンキュンしまくってて、音楽を楽しんでるなぁというのが全体で伝わるし。曲というか、全体でのグルーヴィ


3. Dead On It
フュージョン的だけど、ギターが冴えてて、冷静にもテクニカル。静かに燃える感じ、後半声も音圧も多少上がったり、気持ちよい流れ
4. When 2 R In Love
あれ、これは既出じゃないっけ、Lovesexy 収録と同一かと思うけど。ちょい不思議な感じ。こういうのはアレサにも昔あったなぁ(80年・89年のアルバムに同一曲を入れてくるなど・・)
5. Bob George
結構不思議な曲、殿下よくある仕掛けでヴォーカルがどうかなっちゃってるけど、場を含めて不思議な響きで包んでる。エンジンスタート、でもそんな起爆は大きくないけど


6. Superfunkycalifragisexy
かなりフック決まっててご機嫌!テケテケした感じも最前線に、まるでJames Brown のように絶妙な差で曲を、あらゆるクリエイティヴを量産するんだよね、いやー、クールだー
7. 2 Nigs United 4 West Compton
テンポアップに、でもサイケに、攻めまくり。曲調としてはヒットらしさは無いんだけど、新たな鳴りを確かめ続けるような感じで
8. Rockhard In A Funky Place
なんか、むちゃくちゃに女性のハッピーさや機敏さを取り入れて、ほんわかポップ、グルーヴィ。とにかく、固執が無い感じで自由に奏でると、ほんと開放感たっぷりで最高、かみ合わないギターなんかも最高にアガル!

8曲・45分弱。アルバムとしては纏まってないけど、総じてファンク度は強まってるアルバムかと思います。既出を除けば、まだまだ攻める曲をズラリ録音しまくってるんだなぁと。レーベルと揉めてる時期でも、彼は音楽に向き合うとなると、期待を裏切ることなくファンクを根ざしまくってて、あらためて面白い時期の曲だなぁと感心。

The Black Album
Prince
Warner Bros / Wea
1994-11-22

ブラック・アルバム
プリンス
ダブリューイーエー・ジャパン
1994-12-21