プリンス、再復活2004年からメジャーでのアルバムリリースを継続し、本作は3121以来1年3ヶ月振りとなる作品でR&B38位・POP3位を記録。マイナーにも色々作品を出したりしているのですが、改めてメジャーでの威力を発揮しつつも、だんだん殿下らしく、難しい作品にアプローチされてきた気もします。 ジャケットはデジパックで、キラキラな素材。シンボルマークも出てきてますが、遊んでますな。1. Planet Earth
メジャー作、3作連続のタイトル曲スタート。惑星・地球ってよりも、インディーズ感あれ、シンセやギターをかっ飛ばしながらも繊細な部分を大事にしながら、目の前の課題を打ち破っていくような問題曲?!
2. Guitar
1stシングル。まんまギターソロでスタート、ギターの持ち味を発揮しまくりながら歌唱を融合させ、相当攻撃的に突っ走り
3. Somewhere Here On Earth
スロージャズ、とにかく彼の奏でる時間の止まったような世界に心を持っていかれます、反則!こんな手があったなんて、もうLuther Vandross くらいな甘さ、美しさ
4. The One U Wanna C
一転して、ハイパーにポップロック。とにかく、楽しい時期だったんだろうなぁ、ほんとイキイキしてる。女性コーラスもモダンになってるし、音楽界にうまく溶け込んでる感
5. Future Baby Mama
未来のベイビーママ、確かにキュンキュンヴォーカルが母性のようにも。表現の奥行、素敵に奏でる70年代ソウル風
6. Mr. Goodnight
前曲から繋がりを持ちつつ、正にミスター・グッドナイト!柔らかく、でも歯切れよく、夜過ぎず、なんか洒落た大人の世界。安定ラップな殿下も決まってるし
7. All The Midnights In The World
メロディのキュン度は増し、「ママがサンタにキスをした」みたいなフレーズあったり。ちょっと高域なのかな、地声の放ちが苦しそうにも、それがやけに魅力。2分ちょっとで終わり
8. Chelsea Rodgers
ぐいぐい進行するけどバックコーラスが強め、黒さ前面。殿下はお構いなしに、彼流儀のファンクをテケテケと。ホーンもあったりと、熱くなる
9. Lion Of Judah
ちょっと重たいテーマかと思いきや、結構突き抜けてて、楽しく運ばれる曲。女性コーラスの涼しさも効果、
10. Resolution
軽快にアグレッシヴなポップ、殿下のコーラスも涼やかで気持ちよく。メジャーでは、こういうゆったりした曲は案外フィットするなぁと
10曲・45分、出だしこそ重たいかなぁと思ったけど全体ではポップさはしっかり!シングル中心って感じのあるバムではないので、印象は薄いのかもしれないけど、確実にファンの心を更に強固なものにしてくれたと思います。個人的には2004年からの3部作完結、って感じで刻んでるんですよね。以降は、企画って感じの趣も強く、あとはフィジカル1枚だけで勝負って感じではなくなっていくので、なんか、実際ここまで超楽しかったなぁって記憶。以降は、ほんと殿下ならではの深いクリエイティブ期へ再び。


