21XA77DDBGL__SL160_アメリカで放送された番組からのコンピレーション作品、後にVHS・DVDなどもリリースされており、ジャクソンズ、はたまたジャクソン5 からの歴史を振り返ることができる興味深い内容。ただし、こういったコンピ的なものはこれまでにも乱発されている感からか、ヒットには至らずチャート圏外。アメリカでは28万枚、世界ではミリオンを突破してはいますが…。本作、彼等だけではなく、他シンガーの曲なども入ってるので、正にOST的な進行。

1. Who's Lovin' You (Live)
1971年ライヴより、マイケルの若き勇ましき歌唱からスタート。ソウルフルに、高域はずば抜けてるし。タメだったり、なんだろ、この技術は、今でも驚かされる
2. Kansas City Jason Weaver
ジェイソン、当時12〜13歳くらい。声変り前、テケテケサウンドに負け時歌唱。ドラマ再現アーティストとしての録音かな
3. I'll Be There
オリジナルヴァージョン、改めて温かさと優しさが詰まってるなぁと
4. In The Still Of The Night Boyz II Men
ジャクソンズ後継という立ち位置での収録なんだろうか、当時猛烈ヒットのボーイズ・2・メンの涼しげなバラード
5. Medley: Walk In Love / The Love You Save (Live)
1曲目同様からのライヴ音源、前半はインストに近くてジャクソンズの奥底に眠るようなダークな演奏が魅力。そして後半はマイケルの突破するような溌剌なヴォーカルにノックアウト、この曲好きだなぁ
6. I Wanna Be Where You Are Jason Weaver
2曲目に次いで、今回はどちらかというと、1992年当時のストリートを混ぜたような仕上がり。進化するマイケル伝説とでも表現かな、でも名曲カヴァー、この曲も後半の盛り上がり部など好きだし、たまらん魅力


7. Dancing Machine
3曲目に次いでオリジナル音源、改めて当時のファンクをスムースに抑えて聴き心地良いなぁと
8. The Dream Goes On Jermaine Jackson
ジャーメインをメインにした現行R&B、やっぱ箔が無い気も。頑張ってるけど、前後の曲と比べると、無理やり感
9. Medley: I Want You Back /ABC (Live)
1・5曲目とは異なり、1972年の音源よりメドレー。声は多少疲れてる感じもする。歓声が凄い、更に場内の熱気の半面 マイケルをサポートする兄たちの心意気も
10. Stay With Love Jermaine Jackson & Syreeta
8曲目がツマランかったので、期待薄でしたが、スロウバラードでの両者共演は素晴らしい魅力、ツボもしっかり。壮大に広がっていくようで、気持ちよいメロウ


11. Never Can Say Goodbye
オリジナル音源、ラストに向かって程よいテンポにてアルバムをクールダウン
12. You Are The Ones (Interlude) 3T
何とも、マイケルが本作には全く関与してないと思いきや、マイケルPro. の弟分をインタールードながら参加させている辺り、色々愛を感じる。2分弱ながら優しいタッチの歌唱


13. Dancing Machine (Remix)
7曲目のオリジナルを用いたリミックス、当時出始めたBPM回転技術を用いたハウスヴァージョン。派手さはなにけど、音も声もぶれなく、“聴ける”ミックス



13曲・48分半、うちオリジナル3曲・ジェイソン2曲、ボーイズ・2・メン1曲、ジャーメイン関連2曲など、純粋なマイケルファンには届きにくいものも有りそうだけど、ライヴ音源3曲だったり、リミックス1曲、そして3T1曲と、興味深い収録も散りばめられてて、捨てではないかと。自分は映像の存在を今回知ったので、ちょっと気にしてみたいと思います。

Jacksons: American Dream
Various Artists
Motown
1994-06-14