41907K7M8PL__SL160_映画、ステラが恋に落ちてサントラ、R&B3位・POP8位を記録。本作の影響で映画を見た記憶も微妙にあるかもなのですが、それよりも特にR&Bシンガーがこぞって参加しまくってることに当時魅力を感じた作品。スティーヴィ・ワンダー、ジャネット・ジャクソン、ワイクリフ・ジョン、ダイアナ・キング、メアリー・J・ブライジ、ボーイズ・2・メン、シャンテ・ムーアなどなど、どの曲も聴きたくなるものばかりで、大人びてましたが、かなり重宝してました(でも当時、このCD音圧が強すぎて、カセットとかMDに選曲でのランダムで入れる時は注意が必要だったのを覚えてます)。

1. Jazzie B. Intro Jazzie B
15秒の次につながる語りと、ちょっとしたスーっとした音
2. Mastablasta '98 Stevie Wonder & Wyclef Jean
やるせないワイクリフに、ラップと歌両方において下地を作って、スティーヴィは楽しそうに高域で余裕のヴォーカル、凄い夏気分の演出。吹き付けるコーラスも素敵、要素色々だけど洗練もシリアスも、いやー、深み


3. Luv Me, Luv Me Shaggy & Janet Jackson
1stシングル、POP75位を記録。Smantha Cole との共演ヴァージョンあれ、オリジナルはジャネットとの共演にて。楽しげミディアムのシャギーレゲエに、ジャネットは華麗なコーラスを。リードあれ、やっぱ、これはジャネットブランドでOSTの見栄えが上がってるなぁと


4. Beautiful Mary J. Blige
プロモシングル、R&B72位を記録。メアリーのアルバムには未収録だった記憶(ボーナスCDとかに入ってたかもしれないけど)。当時"Beauutiful Ones" って曲もあったので混同しがちだけど、しなやかに、でも彼女ナイスなヒップホップR&Bバラードになってて聴き応え、聴き心地も気持ちよく


5. Never Say Never Again K-Ci & JoJo
泥臭いソウルみたいな曲は少なかっただけに、嬉しい休息。じっくり聴ける熱さ、歯切れのよさだったり、覇気もこの曲ならではの意気込み
6. Makes Me Sweat Big Pun & Beenie Man
レゲエ的な曲も多い本作。ビッグ・パンのラップと、抜けのある感じの横揺れビーニー・マン。遊び満載に、さっくりと進行していくアッケラカンさが良いね
7. Your Home Is In My Heart (Stella's Love Theme) Boyz II Men & Chante Moore
日本ではシングルカット済のはず(買った記憶あり)。当時、この2者の組み合わせ好きだったなぁ、特にボーイズ・2・メンがグループとして他シンガーと絡む例無かったし。シャンテの美しさがトドメで、コーラスワークの素晴らしさに磨き。主題歌として、凄く上質なメロウに


8. Free Again Soul II Soul, Jazzie B & Caron Wheeler
UK的にも、ディープさを押し出したようなR&Bで、凄く惹き込まれる。ヴォーカルも、そして総出な感じの演奏も絶妙・極上に
9. Make My Body Hot Diana King
当時、世界的にほんと活躍してたダイアナ・キング、個性がここでも爆発。彼女の作品には無いような上振れのヴォーカルは印象的、サウンドもレゲエさを薄めに和な印象、でも奏でるヴォーカルパターンは期待通りだったり、コーラス含め普段聴けないような声質!!
10. The Art Of Seduction Maxi Priest
日本では織田裕二との共演で知られるマキシ・プリースト、あんなオチャラケではなく、レゲエサウンドを敷きつつもR&B的紳士なヴォーカルを披露してて、自分の固定概念は変化、アダコン風だし
11. Let Me Have You Meshell Ndegeocello
彼女も奥行き素晴らしい音・声を出してくれるシンガーあって、決して派手さは生まれないんだけど、中低域だけで相当なインパクトと説得性。イントロ除けば、最も短い尺の曲なのに、それを感じさせないクオリティたるや・・
12. Dance For Me Rufus Blaq & Kevin Ford
単調なR&Bかなぁと思ったけど、歌部分からは結構クールなヴォーカルが聴けるし。男性共演メロウにて、ラップ交じりにも覇気もなかなかクール
13. Escape To Jamaica Lady Saw & Nadine Sutherland
前曲に続いて知らないシンガーが続けど、ジャマイカ感たっぷりに、そしてアルバムに敷かれてたレゲエいっぱいにトドメの染まり。女性も強めにラップ放っててクール
14. Jazzie's Groove Jazzie B
ラストは、イントロ・8曲目に続きジャジー・B担当。ヴォーカルを入れつつも、フュージョン+アルファみたいな感じの効果的なクラップ曲。ストリングス、フルート、弦楽器など、世界ツアーのように駆け巡る

14曲・66分、当初R&Bシンガーだけに惹かれてたと思ったけど(当時そんな特定のところに耳が傾いてたかも、若気の至り)、今はレゲエも心地よく、全体バランスでクオリティを堪能して聴けてます。いやー、上質の中に遊びもたっぷり、シンガーの選抜もなかなかの考えられた戦略。ここでしか聴けない曲も多いので、もう20年近く前のアルバムだけど、良かったなぁと改めて。


ステラが恋に落ちて
サントラ
ユニバーサル ビクター
1998-10-21