51EELxg4sbL__SL160_タイリース、2年半振りとなる2ndでR&B4位・POP10位を記録。今や俳優との両立にて活躍している稀な男性R&Bシンガーですうが、まだまだ当時は音楽にてヒットを狙っていたころ。前作よりもチャートポジションを押し上げ、今後の弾みになっていくフェーズ。自分は、当時のMichael Jackson のアルバムの中に本アルバム同名曲があったりして、気になって購入したような覚え(今調べたら、その曲自体は収録されてないけど、マイケルのアルバムの其の曲には制作参加しているようで)。

1. I Like Them Girls
1stシングル、R&B15位・POP48位を記録。The Underdogs pro. 、王道な刻みに、抑揚バランスあるメロディ展開。ブレなく、聴かせる喉、たまらん乗り。コーラスとの相性もハマり


2. I Ain't The One
Rodney Jerkins pro.、若干のオートチューンだったり、歌の入り混じる感じなんかが、当時ロドニーが制作したMichael Jackson のアルバムInvinsible にも近いものが充満。声も近いものもあるし、コーラス具合も、もう残像がかってる、たまらん魅力
3. Just A Baby Boy (ft. Snoop Dogg & Mr.Tan)
3rdシングル、R&B40位・POP90位を記録。前2曲と異なり、ヒップホップの緩〜い感じに包まりながら、余裕な感じで進行。ラップは若干って感じかな、全体で刻みの演出


4. Make Up Your Mind
流れが絶妙、R&B2曲・ヒップホップ風と来て、熱烈に奏でるようなミディアムR&B。コーラスとリードのバランスも聴き心地が良くて、しっとり
5. There For Me (Baby)
Babyface, Damon Thomas pro.、更にしっとりを継続させるミディアムスロー、裏で微妙に聞こえる童顔氏のコーラスも憂い、サビのコーラスは鮮明で安定感。この時代にも、このうららかな感じはフィット
6. Interlude - Lord You Control Me
ピアノと歌で伝う、彼の度量を伝える真剣さ。なんか、ソウルにも近くてグッとくる1分半、微かなコーラスも効果的
7. I'm Sorry
Tim & Bob pro.、インタールードの流れを牽引しての、素敵なバラード。ヴォーカルの度量も伝う感じで、温かさや豊かさも詰まって、乾いた単独コーラス部なんて美しくて惹き込まれる
8. What Am I Gonna Do
2ndシングル、R&B24位・POP71位を記録。シンプルに良い曲、R&Bの骨肉がしっかりしてて、じっくり堪能。ハスキーさ、更にギターでの情景描写は美しく、アルバム中盤の添えにフィット


9. Fling
ちょいダンサブルに、80年代のポップファンクみたいのも入って、夜ドライヴなんかに映えそうな感じ。颯爽と、風を受けながら味わいたい感じかな、コーラスがとにかく旨みだなぁ、リードは当時の男性R&Bにおいても張ってるなぁと
10. Off The Heazy (ft. Jermaine Dupri)
JD絡み、3曲目以来の当時とっぽい感じかな。ベースラインがFaith Evans "Love Like This" みたいでカッコイイ。両者が絶妙に好き勝手に歌えてる感じで、バランス感が興味深く
11. Get Up On It (ft. Sole)
ちょいダークさを出して、曇りがかったようなアレンジも何気に惹き。ピコ音、ストリングス、音を交えながらラップもしんみりと、独特の空気
12. Housekeepin'
狂おしさ満載にも、ハウスキーピング。のめーっと、なんか日常のユラリした感じが自然となびいて気持ちよく
13. Interlude - I Wrote A Song About It
6曲目に続き、ピアノオンリーでのバラード。タイリースは歌えるシンガーってのを証明できてる、染みる
14. For Always
1曲目に次いで、ラスト2曲はThe Underdogs pro. 、中域で優しく、演奏も青春な感じで心をがっつり掴まれる。後半はソウルフルに昇天、すげー覇気、後半のストリングスでとどめ、涙涙の女性コーラスの支えも絶妙
15. Bring You Back My Way
ラストは、アルバムを気持ちよく、そして幸せな気分で浸らせてくれるスロウバラード。アコースティックぽさも、これまで無かった感じで

15曲・57分半、彼のヴォーカルの旨み、そして全体の流れがとにかく絶妙に響く。プロデューサーの手腕あれ、1枚の作品として何度聴いても飽きない感じの、ストーリー性がいいなぁと。インタールードを挟んで3章くらいに分かれている感じで、さらにはアッパーでもバラードでも、現行でも古めのアレンジでも、どれもグッときました!

<過去レビュー>
2007年 Alter Ego (aka Black-ty)
2015年 Black Rose

2000ワッツ
タイリース
アリスタジャパン
2001-05-30

2000 Watts
Tyrese
RCA
2001-05-18