512JNKs+U4L__SL160_ルーファスとの活動と並行してスタートしたソロシンガーとしての活躍、9作のソロ作+企画アルバム1作をリリースし、前作から4年後リリースされたのはソロキャリア初のベストアルバムでR&B22位・POP84位を記録。前1992年と次作1998年オリジナル作とのブランクが実に6年、その中間にあるアルバムではあるものの、本作には未発表の新曲が7曲も収録しているのがミソ!自分は、本作でチャカについて知ったこともあり思い入れは強いですが、新曲よりも定番ヒットのほうに耳がつられてたので改めてチェックし甲斐があるなぁと思ってます。

1. Ain't Nobody
Rufus & Chaka Khan 名義1983年Stompin' at the Savoy - Live にスタジオレコーディングスとして収録されていた曲が1曲目というのも眩く、R&B1位・POP22位・Dance6位を記録。チャカは1983年までは並行してルーファスに参加していたことを初っ端で知らしめる重要なオープニングって気も。個人的には、この頃LL Cool J, Diana King がカヴァーしてヒットしてたことも、本作で取り上げられた一つの要因って気もしてます
2. Papillon (A.K.A. Hot Butterfly)
1980年Naughty 収録、R&B22位を記録。Gregg Diamond 作、Cissy Houston, Luther Vandross もコーラス参加、ゆったりとしつつ、一つの時代の幕開け、心地よいファンクミュージック
3. Tell Me Something Good (Live)
オリジナルは1974年Rags to Rufus収録も、1983年Stompin' at the Savoy - Live からのライヴテイク。ベストなのに、ここまで、色々と仕掛けありまくりの収録
4. I Feel for You
1984年アルバムタイトル曲、Stevie Wonder & Melle Mel も参加したPrince 作・pro. 、R&B1位・POP3位・Dance1位を記録。チャカ・カーンのフレーズをラップに乗せまくって、ポップに展開する見事な殿下とチャカの最強ミュージック
5. I Know You, I Live You
1981年What Cha' Gonna Do for Me 収録曲、Arif Mardin 担当!自分はチャカの80年代の曲の中で実は一番好きな展開の曲なんです、ほんと徐々に音階が上がって炸裂するチャカが格好良すぎて


6. I'm Every Woman
ソロデビュー作1978年Chaka より、最初のヒットとなりR&B1位・POP21位・Dance30位を記録。Ashford & Simpson 作、永遠のディスコマテリアルとしてWhitney Houston も後にカヴァーし大ヒット!
7. Love Me Still
この曲は何気にアルバム初収録、1995年OST Clockersに提供されたBruce Hornsby との書き下ろしでシングルカットも。ピアノオンリーでPVも今までに無かった感じで印象に残ってます


8. End of a Love Affair
1988年CK収録、Edward Redding 作のアルバムオンリー曲でしたが、"Dedicated in loving memory to Ella Fitzgerald" と題され選曲された模様、ジャズ真っすぐの素敵なスロウ
9. And the Melody Still Lingers On (Night in Tunisia)
1981年What Cha' Gonna Do for Me 収録曲、Dizzy Gillespie をフィーチャーしたアルバムオンリー曲、これもジャズに再び傾倒しだしてたチャカには納得の選曲かも
10. Through the Fire
1984年I Feel For You 収録、R&B15位・POP60位ながらチャート以上に愛されてきた名バラード、ベスト収録にて再評価も納得
11. What Cha' Gonna Do for Me
1981年 アルバムタイトル曲、R&B1位・POP53位を記録。ワクワクするミディアムポップ、ここまでが既発曲、お後が良い〆って感じで
12. Everywhere
英バンド Fleetwood Mac カヴァー、涼しげにシリアスに、心地よいギターの触りがポイント、歌は淡々といつもの調子にて
13. Never Miss the Water
Me'shell Ndegeocello をフィーチャーした本ベストからの先行シングル、R&B36位・Dance1位を記録。面白味は薄いけど、チャカの豪快さは健在なダンス寄り


14. Somethin' Deep
ヒップホップ要素も強く、刻むようなビートに、コーラスもリードも音に合わせながら歌っていくようなモッサリ系
15. Your Love Is All I Know
ここからの2曲は1993年録音の初出し、徐々に盛り上がっていくようなディズニー映画曲のようなバラード、しっかり聴くと染みるし、力が求められるだけあって情景もかき分けながら素敵さが充実と


16. Every Little Thing
キレの良いR&B、3年後のリリースとは感じられない程アレンジもクール。こういうのはもっと前面にプロモしても良いと思うなぁ

<Bonus>
17. It Ain't Easy Lovin' Me
なんと国内盤のみに1995年録音曲が初出しのボートラにて、デジタルも混ぜながら高域をぐいぐい入れ込むミディアム、癖はあるけど、旨みも大きいうねりの曲

本編16曲・73分半、ボートラ追加で78分。うち、アルバム初収録曲は6曲・27分半+国内入れると7曲・32分。いやー、色々な角度で楽しめるベスト。残念ながら、vol.2 は今だ発売されないまま、いろいろと各種ベストが出る流れになってるけど、本作が最も気合の入ったベスト、現役感を感じさせてくれる最高が詰まってます!

<過去レビュー>
1975年 Rufus ft. Chaka Khan Rufus with Chaka Khan
1978年 Street Player Rufus with Chaka Khan
1978年 Chaka
1980年 Naughty
1984年 I Feel For You
1988年 CK
1989年 Life Is A Dance
1992年 Love You All My Lifetime (Remixes)
1996年 Never Miss The Water ft. Me'Shell Ndegeochello
1998年 Come 2 My House
2000年 All Good? (Remixes) with De La Soul
2003年 Get My Party On (Remixes) with Shaggy
2007年 Funk This
2008年 Live
2011年 S.O.U.L.
2012年 Alive
2012年 ニューオーリンズ5日目 -ESSENCE MUSIC FESTIVAL 2012, 3rd Day (part.2)-
2013年 It's Not Over ft. LaCrae
2013年 It's Not Over (Remixes)


チャカ・カーン・ベスト!~エピファニー (ワーナー・スーパー・ベスト40)
チャカ・カーン
ワーナーミュージック・ジャパン
2010-04-07

Vol. 1-Epiphany-Best of Chaka
Chaka Khan
Reprise / Wea
1996-10-31

エピファニー〜ザ・ベスト・オブ・チャカ・カーン
Chaka Khan
ダブリューイーエー・ジャパン
1996-11-10

I'm Every Woman
Chaka Khan
Warner Bros UK
1999-09-28