Alicia-keys-in-common-アリシア・キーズ、前作5th Girl on Fire から3年8ヶ月、未だ新作リリースの情報はないのですが、色々リリースされる中でシングルにアクションがあったので取り上げてみました。彼女は実際、結婚・出産を経てシングルを色々出してはいるものの苦戦。本曲も期待はしてたのですが、苦戦…。その中でリミックスでどこまで再起できるものか、興味津々。


*. In Common
ハスキーな中、空中浮遊するような曲。モノクロのPVに、神秘性が強い感じかな。ガヤのように鳴り亘る音も不思議に、でも意思を感じる。でも掴みは難しいのかな


1. In Common (Lil Silva Remix)
オリジナルを更にぼやかしたようなリミックス、声の個性が冴えわたりつつも、オリエンタルなんだかデジタルなのか。ちょっとテンポが不規則に取れて、独特なバウンス


2. In Common (Xpect Remix)
リミックスによって声がアリシアぽくなくなってる、パーカッションに委ね生音感あり、サウンドの進行は四つ打ちなんだけど、声よりもサウンドが惹きになって全体がダブっぽい仕上がり


3. In Common (Kenny Dope Remix)
4. In Common (Kenny Dope Extended Remix)
前者はエディットで3分半、エクステンドは6分半。オリジナルのエッセンスは残しつつも、なんか平坦に進んでいくようなダンス、若干面白味は減るかな。アリシアじゃなく、民舞みたいに感じてくる


5. In Common (Black Coffee Remix)
EP中最もエッセンスを落として、ボサハウスなんかを目指している感じかな。でも、アリシアの声だけで突っ走るようで好感なんだけど、本曲にはアレンジ合ってインパクトになってるなぁというのも再認識

5曲・22分半、オリジナルをあらためて面白いじゃん、って思わせてくれるリミックス施策だったと思います。彼女はフィジカルを手にしてもらって上質な音を届けてた印象があるだけに、デジタル時代に対峙するためには大事なプロモーションになってるかもしれないです。驚きも多い中、派手さはないけど、病みつきも生み出している気もします。

*. In Common (Kaskade Remix)
更に追加して発表されたニューミックスは、オリジナルの要素に、うまくハウスブレンドした感触で聴きやすく。でも、盛り上がりというのはない感じで皮肉にも安定


<過去レビュー>
2001年 Songs In A Minor
2002年 Remixed & Unplugged
2005年 The Diary of Alicia Keys (Special Edition)
2007年 As I Am
2008年 Miss Keys
2008年 Remixed
2009年 The Element of Freedom
2012年 Girls On Fire