41rtnqNJ30L__SL500_SX466_杉山清貴、グレイテストヒッツと題されたベスト、オリコン8位を記録。ただし、前年1990年にはsummer selection, The BALLADS with Love という2枚のベストが出ているので、本作が若干奮わない結果にも繋がっているかもしれません。ただし、自分はとにかく彼の80年代のヒット曲がこぞって聴けるとて、本作はだいぶ大人になってから購入しましたが、凄くワクワク。というのも、自分が初めて買ったレコード(笑)が渡辺美里の2枚と、この杉山清貴“僕の腕の中で”の7インチシングル、若干小3というものだから余計に笑えます(FNS歌の夏まつりを見てて、この二人が揃ってインタビューうけてて、実は自分驚愕で死にそうでした、悶絶!)。当時ベストテンとか歌のトップテンとかで、彼が本当上位に食い込むことがおおくて、特に“僕の腕の中で”“渚のすべて”あたりは夏っぽさが恰好良くて、当時本当買うまでに至ったんです。ただ、オメガトライブ期も、1989年以降もちょっと分かってないところは多いんですが、あらためてソロ期をまとめた本CDを聴きたくなりレビューに至ってます。

1. 風の一秒
1991年12枚目のシングル、オリコン19位を記録。出だしはフットルース的、デジタル加味で攻めてる感じ。余裕に高域も放ち信頼感ずば抜け、爽やかさにクールさ、タマラン!
2. Nov.Storm 〜今年最後に来るハリケーン〜
柔らかいアレンジ、声も優しく。前曲とだいぶ印象が変化。しなやかなアダコンみたいな感じで。曲名とは異なる穏やかさが特徴
3. 青空が目にしみる
1991年11枚目のシングル、オリコン26位を記録。このへんになるとチャートは落ちてくるようだけど、歌番組の減少が響いてそう。でも、彼の優しい景色が見える歌ってのが気持ちよく
4. いつも君を想ってる (Tom & Jerry Mix)
1990年10枚目のシングル、オリコン10位を記録。とにかく歌がうまくて爽やかで、そしてここでのアレンジはホーンも効いて清々しく、夏フレイヴァー


5. YOKOHAMA SUNDOWN
じっくり聴きたいしんみり系バラード。一つ一つの言葉を丁寧に歌い、細やかに景色が浮かぶ。横浜ぽさっていうか、なんか大人の恋が描かれた官能
6. 最後のHoly Night (from"Listen to My Heart")
14曲目にも収録されてるけど、X'MAS ALBUM からのヴァージョン違い。コロンとした感じのアレンジ、決して冬だけの印象でもないんだけど、声を鮮明に聴けて堪能
7. 君がここにいてほしい
1989年9枚目のシングル、オリコン12位を記録。今までのタイプと異なる旅情みたいな感じの曲、ストレートに奏でるアコースティック・ラヴバラード
8. INSIDE COLORS
ふわっとしてるけど、色味よりも爽やかな色がしっとり映し出される様で健康的。とにかくストレートに真っすぐに進む
9. プリズム・レインに包まれて
1989年8枚目のシングル、オリコン12位を記録。このへんから実は知らなかったんですよね、次の曲まではTVとかでも観てたんだけど、なんだろ子供時代の過ごし方のせいなのか、それとも普通に売上急落だったのか、掴みは確かに減るけど、エッジはそれなりにあるんだけどね
10. 渚のすべて(Morning Moon, Rising Sun)
1988年7枚目のシングル、オリコン3位を記録。この曲はイントロからクール!!ベストテンで歌ってるとき、その音をラジカセでガチャってダビングとかした記憶あるし。特に後半の英語で繋げていくとこが好きで!今から28年前だけど、本当鮮明に覚えてる!サビの高域を爽やかに歌っていくところなんて、もう小3の時の自分をよくかき乱してくれたよね、ほんと、爽やかに楽しいポップ!
11. 僕の腕の中で
1988年6枚目のシングル、オリコン2位を記録。人生初購入シングルレコードですったら。ジャケはシンプルだったけど、B面含め聴きまくったな。出だしの低域から、サビのJAL CM曲で使われてるところまで、実にポップの王道!


12. あの空も。この海も。
意思のある歌詞がズシっと来る。でも爽やかさに畳み込まれて、その印象が残るかな。音は何気に重低多めに、歌詞はストレートに
13. 風のLONELY WAY
1988年5枚目のシングル、オリコン1位を記録。出だしとか未だに覚えきってないんだけど(笑)、サビがチャートで紹介されてるシーンを未だに覚えてて、ほんとTVの影響だな、スマートな基礎があって、サビの高域にもう心は乗っ取られました、本当に。通しで聴くと、青春でありつつ、痛みもありつつ


14. 最後のHoly Night
1986年2枚目のシングル、オリコン2位を記録し自身最大のヒット、25万枚を突破!なんか80年代後半の青春、時代を感じる。この純な感じがいいんだよね、キュンキュンっすよ。とにかく、美しい全体


15. さよならのオーシャン
1986年ソロデビューシングル、オリコン4位を記録し20万枚を突破!これですよ、直近FNSで観たのは、いいですよね、リアルタイムではないけど、当時の音と、彼の健やかさがぶつかって、30年前の曲でも難なく聴ける


15曲・73分。3枚目 "水の中のAnswer" ・4枚目"SHADE〜夏の翳り〜" の2枚のシングルが未収録というのは気がかりかな、いずれもオリコン1位を記録してたし。逆リリース順にまとめらたCDで非常に聴きやすい流れでした。逆だったからこそ、、1991年の曲もじっくり聞けました(笑)。声の良さは天声ですな、夏にフィットしやすいベスト!

杉山清貴
ダブリューイーエー・ジャパン
1991-11-18

杉山清貴
ワーナーミュージック・ジャパン
2016-05-25