61WRHE4NY5L__SL160_なんとデ・ラ・ソウルが公式に帰ってきた!!2009年にはミックステープAre You In?、2012年にはコラボ作Plug 1 & Plug 2 Present... First Serve をリリースしてますが、The Grind Date 以来実に12年振りとなる8作目。自分はリアルタイムにストリート系に興味を持ったよりも、2000年を過ぎてから共演作などで遡って聴いていた感じなので、だいぶ語れないとは思うんですが、旬のアーティストがこぞって参加した作品だけあって興味は高く!全曲試聴可能にもなってます!!

1. Genesis (Intro) (ft. Jill Scott)
イントロはジル・スコットをまねいた1分半、語りはポエムのよう、ストリングスと共に清々しい始まり


2. Royalty Capes
2ndシングル。だいぶ大人なジャジーな雰囲気の中、中域にて粛々とラップを重ねクール。堂々たる中、小細工よりも生音で攻めてて、ほんのエッセンスの音はだいぶ響くし、流行追えてるなぁと


3. Pain (ft. Snoop Dogg)
1stシングル、POP116位を記録。スヌープのキレキレな流れるようなラップは心地よく、音もだいぶ落ち着いてて、ちょいディスコ期のフックみたいなコーラスもメロウ


4. Property Of Spitkicker.com (ft. Roc Marciano)
今の音ってよりも、90年代辺りのふわっとしたクールな音を目指したようで、ラップとか加える音はどこか組み方が新鮮なんだけど、しなやかに聴けちゃう
5. Memory of… (US) (ft. Estelle & Pete Rock)
エステルとペテ・ロックという組み合わせに悶絶、1曲目如くにストリングスにて世界観魅了され、エステルのフワリしたようなヴォーカルに根ざして驚異なんだけど、たまに重ねるペテも斬新な参加
6. CBGB's
歯切れよく楽しく進行する、よく有りがちなヒップホップ。でも、ここまで音が痛快なので、異なる気分で乗れる。中盤テンポを落としたりと抜け目は無かったりして1分20秒で終了
7. Lord Intended (ft. Justin Hawkins)
ロック色強めに、ラップというよりも、80年代のゴリゴリのギターを抱えたような厚めのサウンド。フィルターがかったヴォーカル入れたり工夫厭わず、実に7分超
8. Snoopies (ft. David Byrne)
不思議なコラボ、同じくロックなんだけど、UK強めにラップとは関係ないような、不可思議な揺れる魅力。ラップ入れど、まるで客演状態
9. Greyhounds (ft. Usher)
4thシングル。けだるい感じで、ぼんやりした感じで進行するんだけど、奥行きはあって、アッシャーが歌うと場がしまって、セルフコーラスまで凛とした表情を見せるし。交代のデラも、うまく繋いで世界観醸成


10. Sexy Bitch
だいぶ、緩い感じの進行。こういったラップは今どうチャートに戦えるのか、再び気楽にラップを楽しもう、みたいなメッセージさえ感じる…1分半だから、インタールード的かな
11. Trainwreck
プロモシングル。ほんわかした音があって、だいぶ許せちゃう感じかな。前曲の流れから、彼らの目指したい音を強調しているようにも感じるし


12. Drawn (ft. Little Dragon)
3rdシングル。まるでプリンスのような女性をフィーチャーしたヴォーカル、キュンキュン。スモーキーにも妖艶、不思議なスロウな魅力


13. Whoodeeni (ft. 2 Chainz)
デジタルなんだけど緩さ傾倒、緩急にラップを新たに。それでも、彼らの表現する音に、独自さ優勢で、不思議だなぁ
14. Nosed Up
まだまだ遊んでる緩さ、ホーンもラップも脱力系。さくっと聴ける愉しさ、一本道
15. You Go Dave (A Goldblatt Presentation)
インタールード1分20秒、まるでCMのような語り口で、ナレーション状態にて、遊び過ぎ
16. Here In After (ft. Damon Albarn)
ロックあり、最初はじわじわ平穏からスタートしてるので、全体を通して今のアメリカのロックに加わってラップの新境地を探しているよう
17. Exodus (Outro)
可愛らしい、さくっとした感じのラップ曲。音も押しつけがましくなく、自然と聴かすテクが効いてる!

17曲・68分。国内盤は、16-17曲目のインストが収録されるそうで、19曲・77分のボリュームに。今回は、エストも参加しつつも、結構彼らの向かう音楽性の表現に特化してるなぁと、全体を聴くとそう思えました。ロック色強かったり、あとは基軸の遊びを今でも大事にしている印象が強かったかなぁ。あとは程好く世界観の素敵さも残しつつ。

<過去レビュー>
1989年 3 Feet High & Rising
2000年 All Good? (Remixes) ft. Chaka Khan

AND THE ANONYMOUS NOBO
DE LA SOUL
AOI R
2016-08-26