518m5-yo3pL__SL160_シャニース・ウィルソン、実に約5年振りとなった4th、R&B15位・POP56位を記録。2nd Inner Child にも近い高順位で(R&B13位・POP83位)、ポップチャートではキャリア最高位!彼女が遂に帰ってきた、というような触れ込みで日本でもプロモーション展開されていたのを覚えてます。彼女は、バックコーラスシンガーでもあるけど、こういった主役を張れる重要なシンガー。自分は"I Love Your Smile" なんかは知ってたけど、本作からがリアルタイムなので、彼女のかわいらしさやキャッチーさよりも、堂々たる作風に惹かれたのが懐かしく!自身の名前を冠しただけあって、相当気合が入った作品。

1. You Need A Man
3rdシングル、R&B53位を記録。Montell Jordan 作参加。しんみりしつつ、場が締まるようなクールな音に合わせて、低域から高域までレパートリー広く歌展開。セルフコーラス、節々に亘って芸が細かいなぁと思う、技量卒なく素晴らしく


2. When I Close My Eyes
1stシングル、R&B4位・POP12位を記録。Warryn Campbell 作参加、先行曲にしてはだいぶ落ち着いたR&Bメロウだなぁと思ってたけど、彼女の殻を破るには重要な位置付け。更には、しっかりヒットさせてきた辺り、底力があるなぁと思ったのをシミジミと。PVではダンス的に、やっぱ変化を起こそうと相当な革命


3. Yesterday
2ndシングル、R&B40位・POP122位を記録。ピアノを主体に、しっとり聴かせるんだけど、特筆すべくはパワーだけで押さない表現力の豊かさ。本作にあたっては大人の女性への変化をバシバシと感じさせる。ここぞというところは、しっかり腹式素晴らしいけど


4. Wanna Hear You Say
4thシングル。LaFace らしさというか、Warryn Campbell 節も炸裂に、しなやかに乗れるR&B、とにかく美しい仕上がりは徹底しているなぁと


5. Fly Away
Babyface 作参加、とにかく滑らかに聴けるなぁと。ゆったり、そして、音とうまく同化している感じで、艶も力もあるのに、うまく馴染んでるし
6. Don't Fight It
Dallas Austin 作・単独pro. にて。これまでの曲には無い、ストリートも意識された感じの音、チーム抜擢成功。彼女はこういう最先端の音もサラリと料理できるのは度量
7. Ain't Got No Remedy
Babyface 作・単独pro. にて。低域がとにかくセクシー、よくこの域でこんなあれこれ表現持ってくるなぁと感動レベル。ファルセットなんかとも自然すぎる移行は驚異
8. Doin' My Thang
気持ちよくバウンスして、声も跳ねてて、とにかく状態が良いんだろうなぁ。見事に、起承転結というか、遊びまでクオリティ高いように、どこまでも信頼感
9. Fall For You
Babyface 作・単独pro. にて。コーラス童顔氏も加わって、なんか温かさに溢れてるんだよね。そして音に包まれて、どこまでも華麗なシャニース、素敵すぎる。メロディも最高に旨み
10. You Can Bounce
ここから最後までシャニースが作参加なので、彼女の意向みたいのも強そう。結構ダンサブルな感じで、決して他と遜色ある感じではないけど、うねりある攻めが印象的
11. Somebody Else
コーラスの汲み方が他とは違って、どんな場も潔く進行させるテクニック。とにかくスムースに聴けるサビ、そして後半だいぶ高域に荒げてて、これはこれで満足
12. A Reason
しっとり締めるバラード、ひねりのない聴かせで、うっとり、そしてクールダウン。とにかく気持ちよくアルバムを聴き終える感じです

12曲・51分、国内盤のみ"Dreamin'" ボートラ追加。シャニースはもっとブレイクしてよかったと思うけど、今思えば、結構ヒットした方なのかなぁと。歌姫としてメインでもっと評価してもらっても良いシンガーと思って止みません。自分はとにかく彼女のNo.1 曲は下記なんだけど、コーラスしてちゃ勿体無い、それが改めて本作で実証されたと思います。



<過去レビュー>
1994年 21... Ways To Grow
1995年 The Remix...
2006年 Every Woman Dreams

Shanice
Shanice Wilson
La Face
1999-03-08

シャニース
シャニース
アリスタジャパン
1999-03-17