0d40a5e4a645fc6b96e767d64ac0878e34-250x250まだベールに包まれているH.E.R.(ハーって読むのか、エイチ・イー・アールなのか)、ネット上でAlicia Keys, Wycleaf Jean などがチェックしたことで話題になったようで、更にはDJ Camper (Chris Brown, R. Kelly, Mariah Carey, Lalah Hathaway, John Legend) が全編手掛けていることでも、ネタになっている状況。現在BMRで全曲試聴可能で紹介されているので、気になって聴いてみました。

1. Losing 3:45
低域のインパクトがなかなか、不穏にも音はシリアス、その中を独自のペースで放っていく…


2. Wait For It 2:16
物語みたいなのを感じる、溜息だったり、低域での声の鳴りの良さ。Beyonce なんかにも近い発声、サビはRihanna みたいな個性も。若干2分ちょっと
3. Facts 3:38
声の被り、重なり、強張り。低域を混沌と通過させていくように、ダブみたいな繋がりが敢えての魅力
4. U2:59
前3曲になかった声を爽快に飛ばす感じ、でも肝みたいなのは残したままに。中高域での堂々たる放ちは魅力、ここでもミディアムスロー維持
5. Focus3:20
夢の中、転がる音の数々、非常に丁寧に美しさ鉄板にファルセットで最後まで突き通し、後味まで柔らかく透明感に包まれる
6. Jungle (Remix)5:22
オリジナルはDrake との共演なのでパワープッシュ度は明らか。ここでのソロ・リミックスは、平坦にも音の入れ方など独創で、ポテンシャルの高さも多く


7. Pigment1:26
ラストは、不思議にインタールードぽい1分半なのに、調子も淡々としてるけどインパクトの与え方が先を行き過ぎ。語り部なんてAlicia Keys にも近い説得


7曲・24分、EPとしての位置付けだと思うので、フルパッケージでの世界観表現とはいかずとも、低域・ファルセット・高域それぞれに、確かに今まで感じたことのない妖艶さみたいなものが詰まってました。その組み合わせ、バランス感、更に今の音をどう対峙させていくかで、今のアーティストにも化ける資質を感じました。