617YCZJ2lIL__SL160_カーティス・メイフィールド、ライヴ盤2枚を挟みつつ、前作We Come in Peace with a Message of Love から実に5年振りとなるソロ16作目(+OST5作+ライヴ盤4作)でR&B59位を記録(結果的にCurtom 最終作)。1999年に亡くなるまで、満を持して制作されたオリジナルアルバムはこれが最後。この後のライヴで、カーティスは不慮の事故で半身不随となってしまい、その後1994年にトリビュートアルバム、さらに1997年には復活のラストアルバムを録音したのですが病床からのレコーディング…。元気なカーティス、当時まだまだメッセージを練って届けてくれた重要な作品!

1. Homeless
時代は変わり、若干の打ち込みを使用しつつも、不穏な雰囲気の中、独特ファルセットは変わらずも、ホームレスがテーマ、物悲し気にだいぶメッセージ性はぐいぐい迫真。恐ろしいくらい、7分半が長く感じるくらいにジメーっとした世界観


2. Got To Be Real
メロウなR&Bにも感じるのが不思議なんだけど、声の粒がプカプカと放たれて、音自体はPrince くらいに妖艶だったりもする。才能はどこまでも健闘してるなぁと
3. Do Be Down
2ndシングル。しっとり水平線、波音輝くようなメロウ。こういう、ムンとした煌きは珍しい。音に微睡み、カーティス流フュージョンにも近い感じのBGM風


4. Who Was That Lady
ディスコファンク風に、ノリ良く、今までのカーティスじゃなく、完全に80年代を客観的に捉えてきた彼だからこその音の奏で。ヴォーカルも逆手に面白くヒップホップ風にも聴こえるし、早くもThe Isley Brothers との絶妙な勝負所みたいに感じてきた
5. On And On
打ち込みをベースにも、ミディアムに彼の独特の声で紡ぎ続け、音は全体にはプチファンクかな。まるでカーティスがプチダンスでステップしているのが伝わるくらいなストリート寄りも混じってるし
6. He's A Fly Guy
1988年映画I'm Gonna Git You Sucka 劇中歌、完全に当時のダンクラとR&Bを混ぜた流行のタイプ。声こそ、変わらず湿っぽいけど、音のグルーヴィとの融合は、今までの彼に無い面白さの極み


7. Don't Push
変わらずストリート系、どこまでも若い人にもメッセージを追求しているなぁと。もっとインパクトあるビジュアルでプロモだったら、プリンスくらい面白いこととして評価できたんじゃないかな
8. I Mo Git U Sucka
ラストは、テクノ交じりにも楽しい音を色々と混ぜながら、彼ならではのアッパーさを前面に、ヴォーカルもこれでも結構覇気がある

8曲・40分程、今までにないカーティスで溢れまくってました。彼というと、どうしても1960年代The Impressions, 1970年代ソロ期のヒット量産期をイメージしちゃうけど、1990年代になってもまだまだ音楽に躍起だったことが本作から伝わります。それだけに、この後の制作が途絶えてしまったことは無念。色々目立ってなかった作品だけど、旧来カーティスファンにも、当時のストリート好きにも敢えて聴いてほしかったりします。

<過去レビュー>
1968年 We're Winner The Impressions
1971年 Roots
1971年 Curtis/Live!
1973年 Back To The World
1973年 Preacher Man The Impressions (without Curtis Mayfield)
1973年 Curtis In Chicago
1974年 Got To Find A Way
1974年 Sweet Exorcist
1975年 There's No Place Like America Today
1977年 Never Say You Can't Survive
1978年 Do It All Night
1979年 Heartbeat
1988年 Live at Ronnie Scott's (CD)
1988年 Live at Ronnie Scott's (DVD)
1990年 Superfly 1990 (ft. Ice-T)
1994年 Live In New York City 1971
1996年 New World Order
1999年 Move On Up : The Singles Anthology 1970-90
2000年 SHOUT! presents Non Stop Mixed by Dev Large (Tribute To Curtis Mayfield)
2008年 Movin' On Up : The Music and Message of & The Impressions

Take It to the Street
Curtis Mayfield
Ichiban Old Indie
1990-02-26


カーティス・メイフィールド
ジムコジャパン
1994-12-01