51t1MSjEMKLカシーフ、2016年9月25日56歳で亡くなったという訃報が入ってきました。80年代R&Bを真摯なスタイルで楽しませてくれた大御所、特にWhitney Houston デビュー前からプッシュしてた人物としても有名でした。本作は1983年のデビュー作でR&B10位・POP54位を記録。リイシューも頻繁に行われている名盤です。今日は急遽彼への哀悼を表して。

1. Don't Stop My Love
初っ端からダンクラのご機嫌さを使いながら、洗練とした中、だいぶクールに、そして熱さを上手く併用させて展開させる、当時で言うとMichael Jackson 的なモーション、セクシーささえ感じる
2. Stone Love
2ndシングル、R&B22位を記録。小刻みだったり、早めたり、強弱だったり、スモーキーさなども使いながら、それでいて躍動感あるR&B、いやー、痺れます


3. I Just Gotta Have You (Lover Turn Me On)
1stシングル、R&B5位・POP103位・Dance28位を記録。ダンクラ時代にて、弾ける感じと、彼のスマートな歌唱が気持ちよくマッチ。うねる声質も、間も女性コーラスも、とにかく自分好み


4. Help Yourself To My Love
3rdシングル、R&B28位を記録。うきうきっとした感じで颯爽と、流れで聴かせてくれるし、節々のタメや息遣いや、そして頑張ってる感じの伸びやかさ、熱烈且つ女性コーラスも眩い


5. Rumors
B面、ミディアムにエナジー入れつつ展開しつつ、コーラスはセクシーだし、ベースラインの安定感、ギターのエッジ、音含め小細工に楽しめる
6. Say Somethin' Love
4thシングル、少々音を鎮めながらも優しいダンクラって感じで聴けるスムースさが絶妙。呟くように、絶妙な息遣い、デビュー作とは思えない歌のこなし


7. The Mood
時代を感じる音、躊躇い感。前奏長めにも…って思ったらタイトル通り、ムードを追求したフュージョンでした。カシーフのプチスキャットのようなコーラスはあるけど、雲間がかった感じに
8. All
しっとりしつつ、ジェントルな魅力で低域を重視するバラード。若さもあって、なんか青春も感じるし。R&Bテクだけでない、彼のヴォーカリストとしての魅力にハッとさせられるというか

8曲・39分、2012年FTGよりリリースされたリイシューからはヴァージョン違いなど5曲追加収録で63分超に。改めて、凄いR&Bアルバムだったと思います。時代的ダンクラが多いけど、喉は確かだし、音にしっかりR&Bを混ぜて、彼の届けたいメッセージが凄くメロディアスに、煌びやかに伝う。今後登場していく大人なR&Bシンガーに魅力を与えていったのも納得というか。あらためて…カシーフ追悼。

<過去レビュー>
1984年 Send Me Your Love
1987年 Love Change
1989年 Kashif

Kashif 1983
Kashif
Funky Town Grooves
2016-02-23

Kashif/Send Me Your Love
Kashif
Superbird
2010-11-30

カシーフ
カシーフ
SMJ
2009-12-23