419nfdzp4ELキャンディ・ステイトン、デビュー作はチャート圏外。前年1969年よりFame/Capitol シングルを立て続けにリリースし、ともにR&B・POPヒットを連発!現在までに未CD化のようですが、とにかく名盤だと思います。と言いつつ自分はYouTube より拝聴です。時代ですね。いつか、自分が彼女を知ることになった2003年のピンクジャケ好編集盤 Candi Staton を取り上げたいのですが、曲数が多くて見送ったまま。

1. Someone You Use
もう一発目から声にインパクト!サザンソウル、フェイム録音の素の気持ちよさ、突き抜け。コーラスもいいし、
何よりキャンディのドスがタマラン
2. I'd Rather Be An Old Man's Sweetheart (Than A Young Man's Fool)
1stシングル、R&B9位・POP46位を記録。George Jackson 作参加。程よくハイパーに躍動、リードして演奏も際立ち。高域がバシバシ個性、腹式に響いて頼もしく。対抗馬Aretha Franklin とでも言いたくなる程に力が留まってる


3. You Don't Love Me No More
Clarence Carter 作参加。歌も快調なんだけど、ミディアムスローの中を強烈なエモーショナルで歌い飛ばすクールさ。男前っぷりが半端ない。ホーンだったりピアノ、泣きっ面も多く、それに塩っ辛さを更に与えるキャンディがゴツくて格好良い
4. Evidence
George Jackson 作参加。緩めながら、調子アップ。コーラスやオルガンやホーン、最高にグルーヴィな音にあふれて最高な全体、気持ちよさ全開
5. Sweet Feeling
3rdシングル、R&B5位・POP60位を記録。ゆったり気分もヴォーカルの迫力はしっかり渦、ここでの中域を根ざした歌唱はまるでEtta James


6. Do Your Duty
B面、Ronnie Shannon 作参加。比較的自由に奏でられるような音は印象的かな。あとは、ファルセット入れたり、強さだけじゃない心意気みたいなのが最高かな
7. That's How Strong My Love Is
どこか寂しさ、儚さ、強い女の嘆き?声を上げれば上げるほど、空しいなるような。彼女にはそういう、情の表現が悲しく上手
8. I'm Just A Prisoner (Of Your Good Lovin')
2ndシングル、R&B13位・POP56位を記録。タイトル曲、George Jackson 作参加。時代は似てるんだけどアレサの"See Saw" みたいな感じかな。音の緩さ、腹が据わってる。超ハスキーだなぁと


9. Another Man's Woman, Another Woman's Man
Dann Pen, George Jackson 共作、鉄板。アレサにまたなっちゃうんだけど、スタジオが一部一緒だからか"I Never Loved A Man" に似てるなぁと、彼女もアレサと一緒で強い女性、そして脱関白宣言に向かうような様相
10. Get It When I Want It
最後は、男っぷりにミディアムにとばして。決してパワーだけじゃなく、音とバランスとりつつ聴かせる感じで、気持ちよく聴ける、ご機嫌ソウル

10曲・26分の短さ。キャンディの初期の魅力が詰まりまくってるなぁと、ソウル名盤として、この曲順の並びとて再評価すべきじゃないかなぁと。デッドストックとか、レア曲入れたりして再発しないかなぁ(YouTube で聴けちゃうけど…)。彼女のようなスタイルはレア、ヒットも連発して、70年代もこのスタイルだったり、重要なソウル生き証人。

<過去レビュー>
1976年 Young Hearts Run Free
1997年 Cover Me
2000年 You Got The Love The Source ft. Candi Staton
2006年 His Hands
2009年 Who's Hurting Now