54C120403702ホーム・ボーイ&ザ・C.O.L. (コスト・オブ・リヴィング)、1984年にフランスでリリースされていたレア盤が2012年Boogie Times Records よりリイシュー。自分はディスクユニオンで廉価過ぎて買っただけなのですが、US ブラックガイドにも載っていた本名義ではなくCecil Lyde名義でのLP 赤ジャケ Stone Free は超ソウルファンのお宝らしく。自分、ほんと、たまーにしかそういうレア盤を聴いたりしないので(トレジャーハンティング的なこともコスト的にあまりしてこなかった方なので)、あー、こういうのが手軽に聴けちゃうわけね、って感じです、今。本作はシンプルにもモノクロで、網タイツの女性のヒップ、言われてみれば〜って感じ。1枚ぺらのジャケ見開きは男性ギタリスト、なるほど彼だな、セシル・ライドなる人物は。

1. You Turn Me Out
80年代中盤ならではのファンクサウンド、でもちょっとだけ前を言ってる感じ、洗練されたライトなサウンド。ヴォーカルもさらっとしてる、ノリなんかも卒なく聴きやすく。出だしから何気に8分半の尺、結構ジリジリ聴かせてます


2. When Will You Be Mine
ヴォーカルはソウルからの延長にも感じる、女性コーラスとの緩くも時代を意識したモダンな展開がクール!シンセなんかも、独特に落ち着きながら盛り立て
3. La La (Means I Love You)
1971年The Delfonics カヴァー、レゲエとまではいかないけどゆったりペースでのアレンジ。声のたらっとした感じも、3曲目という置き場所にあってるなぁと
4. Pleasure
Bruno Mars 的な緩さが持続、コーラスとの掛け合いも、USでもUKでもなく、なるほどのフランス理解。細やかに、個人的には岡村靖幸みたいなふんわり感を想起
5. I Saw You Dancing
B面、調子は程良く統一。ダンクラは意識されてそうだけど、緩いんだよね。軽快さも当てにならない感じ、ほんわか加減は止らず
6. I Don't Want To Be A Movie Star
エモーショナルに、ミディアムスロー、模るバラード、女性コーラスが引き連れるシリアス感。声は虚ろにも、Smokey Robinson ばりに細くも感情の移ろいの表現にマッチ


7. Happy Feeling
出だし、控えめにもテクノシンセYMO的と思いきや、土台はファンク。ただ、ピロピロとシンセ、独断ヴォーカルの薄さ、甘さと薄っすら、絶妙
8. Money's Funny Change Is Strange
ラストは、時代を先駆するラップ曲。もう、ここまで時代は進化してたのか!!普通に1990年くらいの曲にも対峙できそうで、驚きが強い


<Bonus>
9. A Love Connection (Long Version)
緩く探りながらのダンクラ、アダコン風なんだけど、突如声の発生はPrince みたいになったり、微妙に音程は自由だったりするのも特徴に


8曲・46分、ボートラ1曲追加で49分半。かなりバラエティに富んだアルバム、だいぶ先を行ってる作品。でも、決して一般受けしない作品じゃなくて、かなり分かりやすく気持ちもつかめると思います。こういう上質な作品がリイシューされたこと自体が功績大きい!こういう探求してくださる方々に頭が上がりません。今は超レア盤がCDリイシューされても、あっちゅー間に廉価という寂しさもありますが、自分はそうなったときこそ掬っていきますw

Home Boy & the Col
2007-03-13

OUT BREAK
HOME BOY & THE C.O.L.
BOOGIE TIMES
2012-05-08