71RlQ+DkUVL__SL1500_リー・フィールズ、自分は今回取り上げるまでは知らなかったです。でも、1951年生まれの65歳、現在も現役で活躍しつつ、若いころはリトル・JBと呼ばれたとか。その後、 Kool and the Gang, Hip Huggers, O.V. Wright, Darrell Banks, Little Royal 等とツアーを回るなど、知る人ぞ知る人物。2000年代に入ると、with The Expressions 名義で4作をリリース、2年前にはソロ名義を発表、そして今年5作目となる共同名義での作品をリリース。これは気になる!!それも、全曲試聴可能と来たもんです。ジャケット、完全に70年代の焼けたレコードジャケットと思いきや、新作。

1. Special Night
いやー、初っ端から緩くて、シブくて、時代は60‐70年代。録音だったり割れそうなヴォーカルだったり、炸裂なクールさ。いやー、凄い地道に嬉しい。オルガンがポイントかな


2. I’m Coming Home
ミディアムで、ゆったりしてるけど、音の圧だったり、込めるメッセージ、あとはコーラスの響きは個性的で、ワウワウした世界観旨み
3. Work To Do
完全に塩辛いサウンド、実直な荒ぶるヴォーカル。エレキギターの節だったり、流れるような包むような音の丸みも最高
4. Never Be Another You
溌剌としつつ鵜、音は結構探り気味だし、でもロマンティックな煌き、ホーンの突っ張り、熱くなりつつ酔いどれ
5. Lover Man
ソウルを超えて、Aerosmith ってくらいに高圧たかったり、でも基軸はソウルな包容。大胆無敵に、豪快に、かっ飛ばす強さ、頼り甲斐
6. Make The World
これぞ、やっと分かったJB的なファンクサウンド!ヴォーカルもその意気を感じる。あとはSam & Dave みたいな攻勢もあるし、悶絶ヴォーカル出すずも、音と上手い融合で心引き寄せるなぁと


7. Let Him In
ブルース入ってるかなぁ、なんかスロウにじっくり刻むサウンド。声は音に消されながらも、全体で滝のように音を流していく極み
8. How I Like It
躊躇いな感じ、ロックサウンドな仕上がり。ソウルも出来て、先駆的なサウンドまで混ぜて強靭なパワー創出
9. Where Is The Love
哀愁あるような、古臭さもあって、かっ飛ばすヴォーカルを引き連れ、ちょっとした時に出る高域はかなり繊細に若い、元気だなぁと
10. Precious Love
ラストは、緩さありつつ、ほっこりするサウンドを交えながら、堂々たる腹式にて。まったりしつつ、突如誇らしげな高域を卒なく出したり、実力は相当な潜み

10曲・39分、基本ソウルなんだけど、あれやこれや、ディープに奏でていくスタイルは素晴らしく。更に御年65歳と思えない、渋さと若さの詰まったヴォーカル、何よりエネルギー、最後まで意表を突かれたままに聴き込んでしまいました。これが国内盤までフィジカルにリリースされるというのは、素敵!ちょうど来週には東京でビルボード公演があるようで、注目です。

スペシャル・ナイト
リー・フィールズ・アンド・ジ・エクスプレッションズ
Pヴァイン・レコード
2016-11-16

Special Night
Big Crown Records
2016-11-04