0d40a5e4a645fc6b96e767d64ac0878e55-250x250Avicii "Wake Me Up" での参加や、Elton John "Your Song" 大胆サンプリングでの大ヒット"The Man" (オバマさんも好きな曲に入れてたし) でも一躍有名になったアロー・ブラックが、アメリカのDJエグザイル(あの集団ではないよ)と組んだエマノン、彼らのアルバムが全曲試聴可能になってたので、早速。アローはこういう路線に行くってのはチャレンジングな感じがします。というか遡ると、確かにアローは既に40代中盤の超遅咲きでしたが、これは1999年から続くプロジェクトのようで、既に5作目、とは言えかなりブランク相手11年振り。彼ってこういうプロジェクト参加がキャリアでもかなり多いことを今になって知りました。

1. Make It Over
ジャジーにディープに、ラップ中心に奏でられるシンプルな作品。ブラック文化の奥底儚く表現されるようで素敵
2. Aloe Be Thy Name
曲自体はエミネムっぽいのかな、キラキラしつつも、ミドルにぐんぐん進行する、新しさよりも、実直なヒップホップって感じかな
3. Come One Come All (ft. CashUs King Aka Co$$)
なんかアローさは益々無いんだけど、フィーチャー効果もあってかフックは効いてる。あとは、ちょっと不穏な
感じで泥っぽさがあって、味はある
4. Shine Your Light
音がテクニカルに結構格好良い、ラップは過度にはっちゃけてるけど、浮遊する感じだったりドラマティックにシャラランと酸っぱく進行する感じとか聴いてて染みる
5. Forgive Us
ラップは変らずも、裏でかわされるというか、ホワワーと幻想的に歌われるコーラスというか子供の声というか、不思議な融合
6. Yesterday (ft. Blu)
ラップと、ピアノの流れるようなループ、そしてアレンジに、独特のグルーヴ感を。DJも活躍の音をうまく平準化しているよう
7. Monetary Murder
これは、かなりはっちゃけな音で格好良い!ラップも息抜く隙無い感じの進行。もう、この全体を楽しんでる感じかな
8. Death Is Fair
ダークにも、こういうテーマをラップで敢えて御破算にしている感じも。裏のコーラスの、淡泊な感じが合う
9. What Does It Take
女性コーラスとの愛称はなかなか、でもシリアスに奏でるのが定番のようで。音は、案外レーザー光線のように放ってる
10. The E.N.D.
5曲目にも近い讃美歌のようなコーラスを裏に、でも明るみのフルートだったり、でもリズムは暗めで、ラップで開拓。ラストの終わり方はかなり斬新


10曲・36分程。正直全体では難しい音を生みだしてるデュオ。これはEP2枚組扱いで、しっかりした作品は来年出るようで、この時代においても、色々メディア有形無形とわず色々試しているなぁと。アローと思って聴くとケガします。ちょい残念です。完全にDJに引っぱられて、R&Bさも何も感じれない、正にラップアルバムでした。

<過去レビュー>
2014年 Life Your Spirit Aloe Blacc