51yYpADSmPLおよそ2年前に逝去されたベン・E・キング、彼が日本で起きた未曽有の大震災を受けて、彼にとっても結果ラストとなったオリジナル作品をリリースしてくれています。オリコン66位を記録、日本語で歌を披露するなど、彼の想いはほんと素晴らしいなぁと感動でした。この作品の5年前にはアレサのアポロシアターのライヴで、ベンと写真撮ったことがあったんですが、その時に日本人のソウルな想いもちょっとは伝わってたりしたのかなぁと、こじづけ。本日はあの日から6年、いろいろなことを考えつつ、聴いてみたいと思います。

1. 上を向いて歩こう
坂本九カヴァー、アメリカではSUKIYAKI としてヒットしましたが、まんま日本語でゆったりカヴァーしてくれているのが見事。ライヴなんかでも披露されていたことに驚きも


2. I Will Go Anywhere (どこまでも行こう)
出だしは"Stand By Me" とおもったら、結構気持ちよいリズムに、脱力的に歌ってくれているゆったりソウル。オルガンなんかも気持ちよく、女性コーラスは結構突出して目立ってるけど
3. Stand By Me
英語もあったけど、基本は日本語ヴァージョン、ぎこちないけど、なんか拙い感じが響く。彼の噛み締める感じの歌い方が具に素晴らしく


4. Save The Last Dance For Me (ラストダンスは私に)
オリジナル自体そんなに頻度でださなくなってたわけで、Dear Japan とは意味合いは違いつつも、新たなセルフカヴァーとして楽しげに披露してくれているのは嬉しいポイント
5. On Broadway
結構面白い料理になっているカヴァー、演奏陣も楽しみながらベンの吹き込みに協力しているのが伝わる
6. Under The Boardwalk
ゆったり交わす感じのセッション、響きに酔いながらも、今ならではの質感で素敵に流れる極上の時間
7. Sweets For My Sweets
サルサ的に、ピアノも気持ちよく踊ってて、シンセのインディーズ具合もなかなかの施策。女性と華麗に歌を
繋ぐ彼のセクシーさも健在
8. Our House And Family
さらにアッパーに彼のペースにて、歌を進行させる包容力のある仕上がり。色々と曲調も挑戦しているなぁと
9. Good Night Baby (English Version)
日本でもヒットしたThe Kingtoons カヴァー、彼ならではの唄でヒーリング。ブルージーでもあり、ジャズでもあり


10. I Miss You
深いストーリーのように終盤の盛り上がり、そして彼のヴォーカルのレンジも堪能できて壮大な仕掛け。熱も絶頂に、彼の当時伝えたい思いが込められまくってる!
11. Stand By Me (Original)
これはボートラのような感じかな、オリジナルヴァージョン。敢えてのサービス、明らかに50年も時が違えば声も全然変わってるなぁと比較

11曲・42分、とにかく彼が日本限定でこのような企画を出してくれただけでも、ホロリ来ます。そして彼が音楽で繋がるということを、改めて教えてくれたんですよね。これが彼の遺作になりましたが、日本を愛してくれたんだなぁと、ただただ感激です。10曲オリジナル音源として録音してくれてて、きちんとアルバム化となっており、充実作だと思います。

<過去レビュー>
1961年 Spanish Harlem
1962年 Ben E. King Sings for Soulful Lovers
1962年 Don't Play That Song
1975年 Supernatural Thing

Dear Japan,上を向いて歩こう
ベン・E.キング
ユニバーサル
2011-11-16