81BSVuvpsGL__SL1500_アルマ・フェイ、1977年Alma Faye Brooks 名義"Stop, I Don't Need No Sympathy" でRCAよりデビューしDance39位のヒットを記録、以降ディスコブームの流れに乗って Casablanca に移籍しシングルリリースを継続。アルバムは唯一のリリースでした。1980年以降は目立った作品は無かったものの、1991年にシングルリリースはあったよう。今回は2014年、35年の時を経て日本発 世界初CD化となった作品をレビュー!

1. Don't Fall In Love
1978年のシングル、R&B90位を記録。ホーンもベースラインも最高に、更にはパーカッション隊もご機嫌
グルーヴィ。演奏部長めに、伸びやかで堂々たるヴォーカルで魅了。8分近い尺でかなりダンス意気込み最高潮


2. Gimme Your Love
RCA Victor からカットされたシングル、潔くヴォーカルパートも多く、でも、どこかしっとりする節なんかはセクシーに、ディスコビートの美しさに酔いしれる


3. Here's To Life
ここからは長尺という感じではなく、ゆったり、呟くように。気持ちよく、でも程よいテンポでアルバムの流れを止めず
4. I Believed
演奏が麗しいのが本作の特徴かな、サウンドの色味は変らず、でもヴォーカルの表現力、更にはコーラス加わって、どこか切なさだったり、深さみたいなのが濃く出てるなぁ
5. It's Over
本作では2ndシングル、Dance66位を記録。結構、サザエさんばりに、歌謡ディスコなメロディラインは気になるけど、ヴォーカルはBen E. King的なソウルなんだよね、微妙な組み合わせが趣


6. Brother Dan
中盤曲のように、ちょっと風味を落としつつも、エッジは効いてる。ゆらりヴォーカル、結構上下に勝負、コーラスが入ると個人的には好きだなぁと
7. Thank You
ラストは、エンディングを柔らかに飾る気持ちよさ、メロウにとろけるように。彼女の旨みは丸みなんだけど、力もあるから何でもかかってこいだなぁと

7曲・37分、面白いところに目を付けてリイシューしたUniversal Music Japan 凄いなぁと。実際、これは地元の図書館で借りてきたし、いろいろご縁含め、恐るべし。ディスコ言えど、流行過多な感じでもなく、カサブランカの美しさと、パワーだけでもない魅力のシンガーによる多彩なクオリティを堪能することができました。

ドゥイン・イット
アルマ・フェイ
ユニバーサル ミュージック
2014-06-18