R-1761617-1316917749_jpegR-2245111-1329572346_jpegラヴィン・ハドソン、デビューアルバムでGospel19位を記録。日本でも力量あるシンガーとして話題になったよう。ソングライター、UK出身。ゴスペル寄りの強みを活かして、ソウル好きなリスナーを喜ばしてくれるような登場です!ジャケは複数あるようですが、自分は左記青が入ったポートレイト風より。こういう力作が流されたままなのは勿体無く、今回とりあげてみます。先日朝の通勤で聴いてて、これ、いいなぁと にんまりしてたもんで。

1. Intervention
タイトル曲且つ2ndシングル、R&B85位を記録。力をのっけから感じる。セルフコーラス含め、彼女のパワーが漲り、輝いてる!高域もドカンと出まくり、Patti LaBelle と形容されそう、恐るべしの出ずっぱり。可愛らしさもあるので、余計に感じる


2. Flesh Of My Flesh (What I Want The World To Know)
1stシングル、アダコンでスムースで酔えるサウンドなのに、ヴォーカルはShanice Wilson に影響を与えてそうなくらいにn、ど根性高域!でも、しっとり歌ったり、地は可愛らしかったり、多種な魅力。終盤のアカペラ多重に、ゆったり歌う男性コーラスも印象的


3. Celebrate Salvation
ポップなんだけど、クワイアを乗せてきただけあって、圧は素晴らしい!この辺りで自分は悶絶。素晴らしい高鳴り、80年代ならではの着地はあるんだけど、全体のパワーが個人的ツボ押されまくり、細かいけどベースラインも最高
4. Create In Me
3rdシングル。アルバムの流れにて、ゴスペルバラードを軸に、身振り手振りに表現しているような姿が浮かぶ。後半クワイアもでてきて、この時期ならではロックアプローチもあるんだけどAretha Franklin "Bridege Over The Trouble" みたいな鼓舞も
5. Can't You See (with Derrick Brinkley)
個人的にはLuther Vandross "Any Love" 要素を感じつつ、ここでは圧倒的に男性共演デリック・ブリンクリーの力量に圧倒される、ソロが特に。両者で歌って期待を高め、後半クワイアが盛り立て十分な演出
6. Material World
B面スタート、趣向を変えてきて、ゴスペルよりもR&Bをかなり剛腕に根ざしてきたなぁと。節々だったり、音のバウンスだったり、彼女は結構馴染みも順応に
7. Learning How To Love
探りな感じもあるけど、抑揚だったり、上下に、そして緩急もあれこれ、かなりフレキシブルに難しいスロウを極める強者バラード
8. Prodigal Boy
ストリート、更にミュージカルのようにめくるめく音を展開したり、小刻みに歌うステップ、息詰まるほどに見事に表現畳みかけ
9. Home
高域が強い声質だけど、Whitney Houston みたいに響かせる質感もたまに出てドキッと、案外そこに期待してるのかも。パティだとお腹一杯になるけど、下手したら彼女もそうなっちゃいそうなとこ、男性コーラスで塗し、うまくバランス
10. Does Jesus Care
純正ゴスペルながら、結構音は弾んでたり、スロウで拳で、クワイア入り、じっとり歌い通す―。曲がクリスマスソングに似てて、すんごい高音を飛ばすのに、ちょっと揺れる自分

10曲・46分弱、どういう趣向で聴くか、ターゲットは難しかったのかも。ゴスペルなんだけど、声はだいぶ細い。全体的にはクオリティは高く、選曲もなかなか面白い提言。流れも素晴らしいし、彼女は引き出しだけじゃなく、圧倒的な実力があるのが惹きこむポイントかな。総じてR&Bもしたいけど、基本ゴスペルで売りたい、という流れ。商業的なジャッジは難しかったのかなぁ。

Intervention
Lavine Hudson
Virgin
1988