東日本大震災から6年が経って、個人的にはCyndi Lauper 2012年の来日公演をWOWOWで観て、もう感動したっきりだったんですが、今日は改めて気持ちを癒すアルバムないかなぁと捜してて、ゴスペルを何か聴きたいかなぁと。昨年亡くなったジョー・リゴーン在籍だった、マイティ・クラウズ・オブ・ジョイの中でも自分が一番愛聴していたベスト盤を。これ、パート2もあるようで、案外重宝されているアルバムなのかも。元々彼らのCD化ってあんまり進んでないので、個人的には彼らを聴く時には毎度これを取り出してました。と、聴く前に調べなおしてたらCDこそ、1990年代に出てましたが、元は1967年に発売されてたLPベストが、そのままベストとしてリリースされていたようです。
1. Family Circle
ほのぼのするクラップに、オルガンがゆったりと。リードはやはり迫力の喉、油断なき力勝負
2. Ain't Got Long Here
声の迫力だけで進行する、スピリチュアル且つソウル溢れたドゥーワップみたいなゴスペル。なんか、コーラスはメロウキュンなんだけど、リードが爆発しまくり
3. None But the Righteous
なんか、微睡みのコーラスと、メロディ難解に完全に教会の説法のようにリードをシャウト延々と繰り広げる、恐ろしい程のパワー
4. Bright Side
アルバム中、最も長尺7分半、しっかり掛け合いから展開していく、正に本場の温度がそのまんまに詰まってる。息遣いだったり、アドリブ、あとは周りの熱だったり、興奮します
5. Glory Hallelujah
ご機嫌に、気持ちよく、そして円陣を組んで展開するようなチームワーク、それでもはみ出たパワー絶大
6. Nearer to Thee
音の感じが違うなぁと思ったら、鉄琴の効果なのかな。いつもは、泥臭い音、正に教会に馴染む音が多いけど、どこか邪気を鎮めてくれるような印象
7. I'll Go (Pt. 2)
ベストにはパート2収録、パート1ってのもありますが。声をじっくり響かせて、遠くに放つようなコーラス、リードは文句なしにパワー溢れたままに
8. A Friend in Jesus
コーラスまでが迫力あるキンキンヴォーカルにて躍起になっているのは、彼らのグループとしての魅力・迫力
9. Nobody Can Turn Me Around
だいぶ録音状況はアナログ、こういった流れが1枚で堪能できるのはベストならではの楽しみ。だいぶオールディーズ感をもったソウル、ほのぼの
10. He's Able
ブルース調に、リードは張り裂けずに、案外染みるように歌うのは他と異なる面白さ。他の楽器が案外綺麗に滲み出ているように聴けるのもポイント
11. Swing Low, Sweet Chariot
スロウながらも、シャウトに、コーラスの意気もしっかりはみ出て、彼らならではの力強さが溢れるラスト
11曲・37分、1960年代の曲が中心かな、さくっとしてて、その一方で1曲入魂みたいなのはすさまじく、人間の力をどこまでも詰め込むような各曲の息吹にこそ驚異。サウンドこそ、当時ならではの地味な感じではあるけど、どこまでも曲にメッセージを込め、声の操作でここまで3Dになっていくんだなぁと、改めて素に楽しめました。
<過去レビュー>
1980年 Cloudburst


